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2012-04-24

《斧研ぎの巨人/Axegrinder Giant》

山田玲司『美大受験戦記 アリエネ』第25話――《闘技場/Arena》



有「東山は俺が倒す!!」

(第24話の感想はこちら)

 第25話「天下一画道会」(4月23日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。GW前合併号につき来週休み。副題は『ドラゴンボール』なのに、そこかしこに漂う『スラムダンク』臭。そういえば『絶薬』第1巻には井上雄彦先生のインタビューが収録されてたな。なにか縁があるとかで。


  • 開幕の安定妄想オチ。もうジャンプ時代の桂正和か春輝かってくらい頻繁に発生しておるな。


  • 久々に出番のあった小磯一郎。コイソデータ。コンクールで三位までに入らねば予備校を辞さねばならぬ、夢の競争相手たち。


  • 普通に描けば*1当確レベル5特待生・東山光河。九州の雄・戸谷隼人*2。ネットの魔人・天野雄一*3。同人会のエース、神田川マリー*4。オタ系隠れゴスの岸田麗子*5。そして月岡弥生……1巻から登場してた神田川も含め、此度も新規ネームドが大挙。物語的には噛ませの匂いが漂うが、実際問題として彼ら彼女らの上をいかねばならない夢は大変だ。たとえ4位以下でも道が完全に閉じるとは思いたくないが……


  • まあ夢自身も予備校序列ではレベル4扱いなんで、三位が絶対届かない、可能性が無いとまでのことではない。少なくとも有が光河に勝とうと言うよりは断然実現性がある。ただし得意な静物画のリンゴではなく人物画。青木先生の背後、ローブを着た女性モデル? 予備校流不意打ち課題。

  • これは、有と弥生には噛み合った題材かもしれない。有よりは得意な人が幾らも居るであろうが、弥生は人物画家の娘だし、有は月岡英二郎氏から貰った面相筆、漫画で使い慣れた道具と弥生の指導、例のヒントがある。それらを活用できても……望み薄もいいとこだが。


  • あとさりげなく小磯誤報。3位に入れなければ夢だけでなく有も辞めると弥生に伝わっている。何気に名前呼びで気にしている娘さん。有と夢が「勝算もデータも関係ないド天然」と似た性質らしく、夢の笑顔に更に惚れ直すという状況下で第二部ヒロイン地位がピンチだ……。



―――葛飾夢がベスト3に入ることは必ずしも不可能事ではない。ただコンクールで光河に勝つというのは普通なら無理だろう。その普通じゃない状況を予備校が敢えて作っているという可能性もあるが……夢(と有)が光河に勝つとすれば何らかの要因により彼が実力を発揮できずに終わるか、コンクール順位とは別件で二人に「負けを認める」か、というのが今のところ考えうる予想である。

 ともあれ次話は二週間後。技巧不足を厳然と突きつけられ、後半ずっと弥生のターンな第2巻を読みつつ、待つとしますか。

(後日付記:第26話感想はこちら)

*1:これが今回フラグとなるや否や。女性を描く人物画という状況でも変わらず実力を発揮できるのか。深読みするに今回の不意打ちはそういう意図もあるような気がしなくもない。

*2:推定、彫刻家の戸谷成雄から。

*3:推定、画家・キャラクターデザイナー・イラストレーターの天野喜孝から。

*4:「神田川雙陽」なる劇作家、「神田川グフ」なる同人作家がいる。

*5:推定、洋画家の岸田劉生から。