『美大受験戦記 アリエネ』第51話――《トレッサーホーンの掃き溜め/Tresserhorn Sinks》
「誰が 誰の彼になっても、何ともなかったのに・・・」
(第50話の感想はこちら)
第51話「38度線の妻」(11月19日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。恋に悩む乙女、恋を謳歌する乙女。
「こうなったら……正直に言います・・・」
「ぼっ、僕はね夢さん・・・埼玉で一番の・・・バカなんですよ・・・」
先週の変わらなきゃ、変わるんだという決心は何処へやら。久々の吉越高校の無気力ぶり、学科テストも相変わらずの偏差値、を夢に見られ、ついに告白するが……夢にどれほどのものかが伝わらず、「夢さんにはわかんないよ」とつい口にしてしまう。やっちまったな……高校の漫研部室で落ち込む有に、序盤以来の北島。
「どっちみち こんな学校にいるやつは終わってるし・・・
この世界に未来なんてないんだよ・・・」
相変わらずのシニカルに2週間の「実績」でもって反論しようとするが取り合わない所に、証人こと葛飾夢、漫研に推参!?
予備校の生徒は有以外に居ないからと奥方宣言(冗談)をぶちかまし、北島も後輩も、有も全員瞬殺。なんかもう無敵だな……ますます有を置いて合格できそうな勢いだわ……。
一方で、有が夢と付き合ってると看破した月岡弥生。想い、患い。即修羅場とはならぬようだが、はたして。