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AよりRへ。記録を継続する



2012-12-06

《感染性の恐怖/Infectious Horror》/『極黒のブリュンヒルデ』第40話

(前回感想はこちら)
(第1〜3話の無料閲覧はこちら)

ワタシハ....ナニカサレタヨウダ


「小五郎は・・・あの時の記憶を失ってないんだろ?」
「そうだな 認めよう
どこかから逃げ出した実験台の少女が抹殺されていると」

「しかし・・・目の前で人が死ぬというのは 何度経験してもイヤなものだ」
「それがまして・・・人の悪意によるものなら なおさらだ」



……はたして今回は、前回の学校パートと天文台パートの合間の出来事。まるまる、良太と小五郎のサシで話し合いである。ようやく魔女の存在を認めるに至った叔父と鎮死剤に関する手がかりを改めて確認する様子は、前回もそうであったように第3章の導入に近しい。それでいて奈波のイジェクト死を目撃した小五郎が、彼女が「殺された」ことに憤りを見せた辺り、引き籠りMADのみならぬ彼の人情面を仄かに……だったんだけどなー……(後の展開に不安を感じてならない)

 現状における手がかりは3つ。寧子が脱走時に茜女史から託された端末、および教会跡のドイツ語ドレスデン製薬はただそうと冠するだけでなくドイツの会社であったらしい。第二に、奈波の「遺言」……彼女が得た機密情報を含む人格情報。良太の完全記憶とは相性抜群だと思っていたのだが、予想したほど自由に情報を引き出せるようではない模様。「見たものを忘れず引き出せる」事と「見た覚えが無いのに記憶しているものを“思い出す”」のには、狭くて深い溝があったということか。
 ともあれ、ついに明らかになった研究所の名前。通称魔女の宮殿(ヴィンガルフ)。また上部組織の存在をも二人に認識せしむ。逆に言えばそれ以外の詳細は「今のところ」紐解かれぬまま、リアル情報を慎重に調べても出てこなかった。「また出てくるから」と言い遺した奈波の人格が再登場する際に教えてくれるかも、というのは小五郎視点では些か頼りなかっただろうな……。


「その組織は名前さえわからないけども・・・ただその組織の最終的な目的はわかっている」

「『神を滅ぼす』ことだ」

「……意味がわからんね」「そうでもない」
「あの宇宙人の受精卵だ」

「神様イコール宇宙人というのはよくある史観だろ?
なら彼らの目的・・・「神の滅亡」とは宇宙人を滅ぼすということじゃないのかって」

「どちらにしろ意味がわからんね
それだと 既に滅ぼさねばならないほど沢山宇宙人がいることになる
もしくは 宇宙人の再生を阻止しようとしているのか・・・」



 比喩的な意味だかなんだか、「神殺し」が大願とはある意味古式ゆかしい……具体的に何をどうするかはさっぱり、というより、方針そのものがこれまで感想界隈で積み重ねられた推測の真逆なのではあるまいか。地球は疾うに宇宙人に侵略されている」というクロネコの言葉に噛みつつ、他ならぬ研究所が行っている(高千穂が行わせている)筈の宇宙人再生を阻止というのは……それこそ神父生存の蓋然性が高まった抵抗組織やら、いずれヴァルキュリアを倒そうとするかもしれない寧子の側の目標ではないのか?*1 それに(一貫して無表情ながら)高千穂の含むところがありそうに見えなくもないイチジク所長の立ち位置もわからないし……。


「全く・・・まるでホラー映画だな」
「ホラー映画なら 今張り付かれたことで何かのウィルス感染して
今日の夜辺りにゾンビ化すると思うけど」
「イヤなことを言うな」
「しかし・・・自分がいかに狭い世界で生きていて 自分の理屈に合わないことを頭ごなしに否定してきたか・・・自分の矮小さを思い知らされる」



「だがこれは チャンスでもある」「えっ?」
「いや なんでもない」


 閑話休題。最後の手がかり、というか遺留物。前々回では描写されなかったが、良太が回収していたらしい奈波のハーネストの中の人。魔法瓶の中に入れられていた、もう死んでる筈のそれを小五郎が確認しようとした途端、ビュッと飛び出して彼の顔に! 反射的に振り落とされて蠢くソイツの眼と、眼が……!!*2 直後に良太が沙織の時と同じく踏み潰したが、なんとも不安な伏線*3が残ったものだ。



「鎮死剤への手がかりは もうこれしか残っていない・・・
もしこのパスワードじゃなかったら・・・完全にお手上げだ」ピッ


ピ―――ッ

拒絶(abgelehnt)・・・そのパスワードではないということだ」「えっ!?」
「そんな・・・他にもう・・・」

「どうやら間違えた回数と時間をカウントしているようだな」
「はぁ!?」
「あと1回・・・1分以内に入力しないと この端末のデータは消去される」
「ちょっ・・・」
ピッピッピッピッ........



―――そして次回休載である。良太カズミ遠出(デート)再びをキャンセルしやがった電波暗室第12話に話題に出て以来ずいぶんと時間が経ったものだが、ついに端末を安全に調べ……られなかったかー……(DEATHヨネー)。
 入力したのは確認できる分で「beruhmten(有名な)〜」という感じだが、さっくり正解となることをやはり何処かで期待してたというか、もう他に手がかりが無い以上これが当たり“になるだろう”と……岡本倫ドSはそんなに甘くなかったか。更に倍ドン。あと1分以内1回だけて。警告文はカズミでも読めたかも知れんが、極めて冷静に読み上げる小五郎の方が暗室込みで良かった……かもしれん。繰り返すが、今回の話は前回の学校パートと天文台パートの合間の出来事である。

 つまり来週の期末試験に向けて勉強するぞと言い出した良太、お前らは死なせない、薬さえあれば済む話だと言った良太はこれを何とか乗り切った、はず、だよな……? 多分、メイビー。

*1:「逆」に考えて……『鉄腕バーディー(EVOLUTION)』やら『ブレイクブレイド』やら『人類は衰退しました』やらを参考にして妄想を巡らすに……高千穂の歴々にとって、「現人類」ホモサピエンスの方が「宇宙人」という線はどうか。即ち彼らは旧人類であり、かつての隆盛を取り戻すために「人類を何度も滅ぼす程度の能力」を持つヴァルキュリアを使って……しかし自分達を駆逐して繁栄しただろう現人類が「神」というのは何かおかしくないか? ギリシャでも北欧でも人類以前の旧人類の神話はあるし……遺跡で発見されて後、何らかの手段(今回の小五郎から推量するに……)で人類社会に潜り込み研究所を設立して種族規模の下剋上の機を窺ってたなら判り易い?のだが。

*2:こいつは、他ならぬAAA【操憶】魔女・奈波のハーネスト中の人である。その想像が正しければ、魔女の魔法は寄生生物の性質にうより決定される、もしくは魔女が手に入れた魔法性質を寄生生物もまた獲得するということになる?

*3:黒服の指揮下にある奈波が小五郎と遭遇した場合、彼の身が危うくなるかもという想像が極めて予想外の変形で実現したように思う。「チャンス」という言葉が真に小五郎の本心から出た言葉だとしても、むしろその場合こそ危険かもと。なにしろMADであるし。「いつ回収されるか判らない」フラグが「また」増えて、もう幾つになるやら……。

或 犬良或 犬良 2012/12/07 01:02 >今週の時間軸
う〜ん、僕は普通に『食事を取った後、改めて、夜に小五郎さんの研究室訪問』
のシーンと受け取ったのですが、どうなんでしょうかねぇ。たしかに、あのシーンは
夕食シーンに見えるが……って、外の風景見ると昼間だな。うーん、となると
ALORCさんの説で正しいのか??

あれ??期末テストが近い時って、授業早めに終わったりするし、
まさかあの食事シーンは昼飯という可能性が(ry

時制がハッキリしねぇええええwまぁ、極黒ではよくあること(コラw

>小五郎さんのフラグ
まぁ、順当に見れば『寄生生物にビターン!』は何かの伏線にしか
見えないのですが、反面、野心を滲ませるシーンも、怪しい感じ。
ソレよりも何よりも、謎が思ったよりも明かされなかった点が
個人的にはちょっちフラストレーションな。

信者目線でこれは、一般読者さんにとっちゃあ若干厳しいかな、と
イヤな予感がしてくる、内容だけではなく、掲載順位的にも(ぉ

>ドSすぎるパスワードが『不正解』
まぁ、血文字のマーキングだけで判断した良太が早計すぎたと
いえばそれまでなんだが、あの状況でアレだったら、普通これで
ビンゴ!だろうにw相変わらず容赦ねぇなぁ、おいぃい!?

やはり、岡本倫は(以下略

>現人類=高千穂にとっては『宇宙人』説
その発送は無かった!!!!ww

しかし、だとしたら、彼らが行ってる実験やら、宇宙人を再生しているようにしか
見えない肉塊の生成やら、なんやらからすると、実にしっくりくるw

面白い着眼点だ!!だとしたら、ヤンワリとエルフェンの角澤一族の悲願が
ダブって見えますね。当然、滅んでる過去の遺物に、自己の存在意義を見出して
同胞を再生しようとするが、生み出された存在は、自分らの同胞ではなく、
人類にとっても敵、むしろ、脅威というw

さて、イチジク所長の次の一手がきになるな。今回、明らかにされた
研究所と上部組織の明確な違いは、どう考えても、ヴィンガルフ ≒ 高千穂円卓会議
とは言い難い、裏返って対立する可能性もあることを示唆したものであるように
思えてくるし。

しかし、今週、ヒロインが1人も登場せずに、この地味展開。
一週の休載と相まって、大丈夫なのか、本当に!?とw
いや、よく訓練された極黒感想界隈の皆様ならばなんてことないが、
大多数の読者の反応がどうなのかと心配になってきたわぁ。

bottle512bottle512 2012/12/07 12:24 >或 犬良さん
ある意味(歴代)ヒロイン(のデザインを受け継ぐ)良太が珍しく手詰まりうろたえ顔があるので大丈夫だ、
問題な……い? 鍛えてますから!(違

前回との時間軸は勘違いだったらトルネード土下座再び(小鳥の真相以来)するしかないですがっ

>謎が思ったよりも明かされなかった点
そうそう。まあイジェクト融解する最中に寧子達から記憶消しつつ奈波の人格と機密の断片を転送しただけ
でも大仕事(なら記憶消すなよとは言ってはいけないんだ……!)だったろうし、奈波の存在が残ることと
機密情報が完全に伝達されるのとどちらがいいかなんて問うまでもない(断言)から、仕方ないっちゃあ、
ないのだが
逆に言えば、脳内奈波以外からでも子細が詳らかにされる頃には、極黒の物語はクライマックスに近づいて
るとも考えられる?

>エルフェンの角澤一族の悲願
あるいは肉体の本来の持ち主の人格は既に亡く、遺跡発見時点から彼らの彼らによる彼らの為の再生事業が
始まっていた、とかね

大願の話題が出た折からそうだったけど、ダブらせつつ実は逆なのか、何が逆なのかという感じ。人類が
滅ぼす対象という点では共通しているけども。いやさ、高千穂の方々が人類種を宇宙人から守る気がある
ようには全然思えなかったからそういう方向で想像してみただけだがっ

高千穂⇔イチジクの対立にしても印象のみで明言はまったくされない……される時は既に「ブッ殺した!」
となり、それまでは慎重に慎重に計画を進めているのかもしれないイメージ。あくまでイメージ
変なところで隙があったり間が抜けてたりな印象がありつつも、ヒトの生死を握る組織の奥深さ、それに
刃向かうことの厳しさ難しさよ

はたして小五郎が助言してくれるのか脳内奈波降臨か、良太が自力で何かを閃くのか……2週後か……
やはり岡本倫は以下略(お約束)

アカネアカネ 2012/12/12 23:12 神と宇宙人の関係とか、少し情報が与えられたぶん妄想は広がりますけど
余計わけが分からなくなった気もしますね…だがそれがいい

>寄生生物
なるほど!目と目が合う演出から、アレが奈波の能力を持ってる可能性!
顔に張り付いた時になにかされたかも?とは思いましたけど、
目があったときに記憶をいじられてて今後なにかあるかと思うと…

bottle512bottle512 2012/12/12 23:37 >アカネ
だがそれがいい……また奥深い極黒の泥沼に嵌った猛者(岡本倫のドSによる情報封鎖に適応したある種のM)
が一人……ナカーマ

沙織の時は彼女のイジェクト直後のホラーに良太が踏み潰した……「眼」だけでなく「口」もあるんだよね
「彼女」……そう、一度しか触れられてないんだけど、どういうわけか推定ドラシルは女性形なのである。
あくまで良太が「her nest」と直感したに過ぎず完全確定ではないけども

宇宙人の受精卵/魔女達が引き合わされた「宇宙人」/ドラシル/グラーネ/高千穂メンバー/「神」

何がどういう風に繋がっているのか不明。その故に、奈波ドラシルに精神干渉されたのならそれが何を意味
するのかもわからない……ワカラナイ……だ が そ れ が い い

そう言えてしまう訓練された読者よ増えろ、極黒よもっと流行れっ

如月如月 2012/12/13 22:44 >ドレスデン
こちらでコメントした矢先にこれとは、個人的にニヤリでした(笑)。

>外の風景見ると昼間
犬良さんもコメントされていますが、そうか……。確かに……。

気が早いですが、コミックス4巻を早く読みたいですね。
そこまで読めたら、完璧に乗り遅れも解消できるかなと。
それ以前に,私自身のおつむが駄目な訳ですが(笑)。

>ドラシル
正直、これが一寸よくわからないですね。
せいぜい「ユグドラシル」を連想できたくらいでしょうか。

「ユグドラシル」と言えば、世界樹、『宇宙樹』と呼ばれますね。
『北欧神話』のおける『九つの世界』を内包するとも言われていますね。
『九(いちじく)』の名前の由来も、ここから? と思ったり。

更に加えると、読みも「ユッグ」「ユグ」「イッグ」「イグ」、「ドラシル」と「ドラジル」もあり、
そこで読み方と解釈が複数ある辺りは『ハーネスト』の一件を思い返しますね。

『オーディンの馬』に関係があると解釈すれば……。

bottle512bottle512 2012/12/14 18:23 >如月さん
5・8・11と3ヶ月ペースで出てるので、次巻は来年2月中旬と推定されます。たぶん37・38話まで
その頃に連載はどんな様相となっているか……できることなら、奈波が「生きている」事がより感じられる
ようになっていてほしいもので……それ以外が悲惨無残凄惨な可能性は決して否定できない2ヶ月余り

切迫度合いに反比例してゆるりと時間が流れることもある極黒ですが、「来る」時は一瞬が一生物ゆえ……

>『九(いちじく)』の名前の由来
ふうむ、新説。いやさ、私が知るのは私が閲覧する範囲で書かれたものと私の思いつきの範疇でしかない
けれど。宇宙……宇宙か……北欧神話との関連性が濃くなかった某コズミックホラー大系を連想する所だが
語感でユグドラシルを想起せずにはいれない一方、根の下に沸く三つの「泉」の一つでオーディンが片目と
引き換えに智恵を得たという話が脳裏を過ぎる

他方、「巣」と思い込ませて不意に「馬具」としてのダブルミーニングが明らかにという展開があるやも?

http://blog.livedoor.jp/shibainuryou/archives/51846141.html

振り返るに、犬良さんとこの記事のコメント欄で馬云々は取り沙汰されてたり

はたしてどの伏線が伏せられたカードがいつどのように開かれるのか……気にしても仕方ないが気になる!
差し当たっては端末……開封できるか否か、いかに開くか、中身は。そして奈波は……待て次週!

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