Hatena::ブログ(Diary)

ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook このページをアンテナに追加 RSSフィード

AよりRへ。記録を継続する



2014-07-02

『極黒のブリュンヒルデ』アニメ第13話(最終回)

「守りたいもの」

               ∠====≡二 ヽ   ヽ
           , -‐. . ̄: : : : : : : : : : : : :`  、ヽ  i
          i : : : : : : : : : :‐- ____ ,>-‐´  ̄ `
           i : : : : : : : : : :\                  ‐-
             i : : : : : : : : : : : >-/
             /i : : : : : : : /  /                    \            _____
           /  i : : : : :"-─ / ィ    ./          ヽ            >‐. . : : : : : : : : : : 7
         /     i : : : : :/// /   //            ヽ     i  > . : : : : : : : : : : : : : : : : :/
      /    / |: : : :/    / ./ヽ/ ,/      /     ヽ     ∠: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
     /    /   .! : : i__ イ i/ィ==、//      /      ヽ  ∧   ̄ ` : : : : : : : : : : : : : /
    /   /     ! : : : :/i  _i ".ハノヽ i   ィ==‐、     i、.∨  .!       ヽ: : : : : : : : :/
   ./   /      -‐\/ i/ ! !、_゚ノ i  /__‐-_ |   i    | i .|   !        : : : : : : /
   /       /          !/      ヽ/ ´7(__ハヽ  i、   .| | !   !        ヽ: : : /
  /     /           i    '      i  .o.,! i  i ヽ  | .i ´    !         : /       あの夏は  憧憬
  i   / /               !    ,-     `ー´ ´`ノ  ヽ、! i       ヽ           ヾ
  |   / ./              ヽ  !´  ヽ       二´ヽ  イ        ヽ
  |  i | .|                 ` 、__ノ     _ノヽ`ノ/ .i        ヽ        ヽ
  .! i ! |                ヽ _ _   -‐'‐==<   |         \
   ! .|  !|                  /`i      !         .|          \ ヽ    ヽ
   ! i                  ,イ ./|      i´゙i        .!           > .ヽ
    \                 / |.|/ /     >-‐ヘ      !        /    ヽ    i
                      /i //.| /    ´     ヽ     i      / \      ヽ
                         / `´ノ _>´   ,  ´ ̄i| 〕     i   /    .\     .ヽ   i
                     i /\/ヽ   /´ ̄   i /      i ./      \     ヽ
                        i i .//^ヽ ! /       i i       ∨        \   ヽ /
                   i .i  i !  i i´        i/                  ヽ   .i/
                     | |  i ! ノ ノ  i      i                      i   |
                  /| |  ヽ-‐'    i      i                    ∧  .|
                  / | |     !、    i     iヽ                  /  i  i
                      i   i|     ヽ    i     i |                   //´| i
                    i   |      ヽ   /i       i/               /´   !/
                 i   |       ヽ | i       i                    /

―――連載最新も読んだのだけど。谷風さん、腕前のみならず度量、ほんっとう爺さん超えた凄い器のデカさだなあと(祝2期決定『シドニアの騎士』話

 原作においては第1話冒頭でいきなり来たるべき破滅のビジョンが提示されており、界隈でもやや過剰とも言えるほど繰り返し繰り返し懸念を重ね(結果的に半分以上は杞憂に終わったわけだが)、伏線撒きつつ1107番にヴァルキュリアにグラーネにとジワジワ迫ったのち激震怒涛の5章で遂に現実のものとなる。アニメ第1話でも順序入れ替えで「世界を破滅から救えるのはお前しかいない」が挿入されてこそいるものの、具体的なイメージとは縁遠かった。そう、なんというか……自縄自縛的な調教済みの連載追っかけ組、次いで気の長い単行本派、もしくは連載→単行本or単行本→連載への移行組。それらに比べてタイムスパン、テンポが違い過ぎるんである。今季だけでも原作付き未完了アニメは幾つもあり、原作読んでないのも多かったが―――ただ、逆に考えると「幼馴染似の娘を助けたり助けられたりしたらあれよあれよの内に人類存亡の岐路に立ち会っていた」という“良太にとっての”現実時間(2部の言によれば一ヶ月余り?)に一番近いのはアニメ版だという見方もできるのだ。ザッツこじつけ。

 つい昨日リマスターが清々しいまでに色々モロ出しだった『エルフェンリート』生放送をタイムシフトでギリギリ視通したのだけども、似て非なるネタ成分バランスはさておきなんとも対比的に感じた。殊に天文台の小さな世界で対人を局限した『極黒』とは異なり、彼方此方で研究員以上に一般市民の排他性(嗜虐性)また欲望、加えてベクター発現時点でほぼ強制的に人類種の天敵を確定づけられるが為の共存不可能性が強調される。だからこそコウタや蔵間室長のような存在や一部の人情が微かな救いであり、同時に呪いにもなりえたのだけど。
 対して原作冒頭を念頭から外し小鳥周りを起点とする孵卵情報が開示されるまでは、魔女がそこまで危険な存在とは印象付けられない。常につきまとう死の影に捨て鉢になり人間社会に仇なす、なんて娘は結局現れなかったしな……そう、突然変異から生じたルーシーは「人を殺す事でしか存在を示せない」と言われたが、主に高千穂イチジクの都合で改造された寧子達はどこまでも人命を守る事で「生きた証」にしようとした。いやさ、『極黒』連載中の二部ではそこいらの難題に直面する日が遠からず来るのかもしれないが(DrM)。
 アニメ独自の結末の事。アニメエルフェンはあくまでコウタとルーシーの物語に一端ケリをつけたというだけで根本は終わっておらず、されど其処から二部へは原作通りに運び得ず……記憶を取り戻したコウタがルーシー対峙という意味では一足飛びに最後の鍵に至り締めくくったとも。二部含め連載・単行本ペースだと長きに渡り核心から逸れていると感じ、それも一つの味と思うけれど……ううん? 上記と似たような事を反復しているな。でもこっちもこっちで敵組織は健在だし小五郎はちゃっかりソーサリアン培養してるし、「良太とクロネコが再会し、別れる」に収束したという意味で構成は近しい。

―――ああ、それにしてもだ。血染めで死に瀕し、「処女のまま死ぬのは」あたりが 完 全 に 一 致 。



やっぱ、アニメ単体で理解するには、ちょい厳しいなぁ。相当、脳内補完しないとこれは厳しい。せめてあと一話、エピローグがあったらなぁ……これが率直な感想。ただ、試み自体は結構、面白い最終回だと思う。ちょうど、コミックス10巻が発売間近なのを考えれば、カズミ死亡を入れて墓まで作ってミスリードさせてるのは、ナカナカ、意地が悪い仕掛けを組み入れるわwと。

 死の間際のカズミの台詞は、一部、スカジ編で使われてた台詞を彷彿とさせるもので、これは上手いところから拾ってくるなぁ。というか、そういう再構成部分に着目すると、よくぞまとめたなぁ、と驚嘆の一言なんだが、それでも、アニメ単体で理解出来るかというと、苦しいなぁ。無難にヴァルキュリア編はやらず、奈波編をクライマックスにして、最後に水着回で〆て、今後の展開を匂わせつつ、二期へ……と含みを持たせたほうが良かったような気も。尺的にも、そっちのほうが余裕取れただろうし。ただ、この辺りは監督の考えが原作再現にこだわって、ジェットコースター・ムービーのノリを出したかったからとのことなので、なんとも歯がゆい。ヴァルキュリア編をどうしても入れるならば、完全オリジナルのエピソードにするくらいの冒険しても良かった気がするな。これは、脚本の北島氏が頑張るだけでは、ちょい厳しい部類だと思うわ。

 だが、アニメ化自体が時期尚早だったかというと、そんなことはなく。なんとも悩ましいところだ。知名度は確実に向上したし、話題にもなったけれど、あと一歩足りない、物足りなさが。その辺は、実に惜しい。予算も少ない中で、限られた尺を使って作品を作るという意味では、流石にプロだし、素晴らしい仕事を見せてくれたとは思う。だが、OP変更から視聴者の反発があったように、終盤、失速しちゃったよなぁ。ここは、企画段階で、上手く見せる方法はあったはず。スポンサーとの兼ね合いとか厳しい面もあっただろうが、うーむ。

 そして、説明が全然足りない。押してはいけないボタンの説明が全然無いから佳奈が動けるようになったシーンが不自然なものとなっていたり、初菜ちゃんがカズミを蘇生させたことも説明されていない。だから「何が起きた!?何が起きた!?」という状態になってしまう。時間が無いからって、それを省いたらダメだろ。

それにしても、どうしてこんなことになってしまったのだろうか?9話目まではペース配分も問題なく進め、TVアニメエルフェンリートに迫る面白さだった。しかし、10話目でOPが何故か変更されてから暗雲が立ち込め、11話目からは殆どダイジェスト。「ここら辺にこだわってみました」とか「ここだけは絶対に譲れない!!」なんてものが感じてこない。まるで、原作100話目までを終わらせるために作業的に作ったような感じだ。

……ここで良太の言うことを信じますかね?
証拠も何もないのに。
自分の信じたいことなら信じるということでしょうか。
いかにも人間らしい。

うーん、もったいない。もったいないなあ。
この最終回の感想を書いていて思ったんですが、もっといろいろと出来たのですよ。

まあそれを言っても詮無きこと。
ありがとうございました。


 閑話休題で本編。ドーナツ買わなかったから小鳥は死なずに済むんじゃないかと阿呆な考えがふと浮かび、結局そんなことはなかったぜ。食いしん坊成分あちこちで削られてたしなあ。ともあれ滅びを齎すグラーネの孵卵に戦意喪失した魔女狩り(何しに来たんだ)を置いて三人突入……かと思ったら寧子カズミ共同で良太を気絶。お前ら原作通りにしたいのかしたくないのかどっちなんだ。という矢先に自分でイジェクトスイッチ押しちゃう保存食さんが……もう何が起こるのか全然分からねぇぇーっ!!? のに、良からぬ大惨事は半ば原作通りという有り様の反面『Vガンダム』最終回じみた奈波の道案内、覚醒カットで竜騎士BMG竜騎士07もといイチジクレナ「でもあった」鷹取小鳥を看取り、そしてカズミをも……順序細部は置いても大筋に変わりないというべきか、筋を違えないままでこうも変わってしまうというべきか。結局まさかのライダーキック……前回の巻き展開が若干不自然な描写を削るのには都合良いなとも思っていたら、消えたのは間に合わない道理の方だったという。最後の最後で連載読者さえもブンブカ振り回された。良きにつけ悪しきにつけ。
 んで後半こそは、今度の今度こそ軌道を外れた独自ルー、ト? 計画の失敗=妹が取り戻せない事を悟り何もかもどうでもよくなったり妹を返してくれと絶叫したりすることもない、「もう一度やり直せばいいだけだ」……また違った形での良太との鏡映し逆映し。また前回、良太が態々口に出した伏線への悪い予感通りに、恐らくさせまいとした真子、を皮肉にも妨げる形で元マスコットさん推参。そして覚醒する「彼女」……否、クロネコのみならず寧子であり、寧子でありクロネコでもある「黒羽寧子」? 文脈からすれば小鳥同様にそうなることに不自然なく、一方で原作にも原作なりの重さと痛みあり。
 はたして開始当初OPに映りはしたものの、そこまで辿り着けるかと考えたのも遠く感じるDB激突。ヘクセンヤクトの奇襲、を庇ってイチジク逝き、真子の反物質を寧子が止める。なんだろうこの、パッチワーク感。今更というかそれが普通なのか。そして当然の代償、また遅れてやってきた「奇跡」は、事前に端末イベントや鎮死剤パスワードの取引をスキップした分の穴埋め……御都合は否めない。カズミも初菜によって蘇生していた模様で、あの日のように「五人」で星を見上げる。幕引くは、少女の中で失われていなかった言葉。


―――ほうっ。もうアレコレいっても仕方の無い話。アニメ化されて嬉しかった事もアニメ化されず惜しかった事もアニメ化独自で驚いた事も落胆した事も、早過ぎると感じた不安も逆に絶妙だった時宜も、早巻きも製作の内幕も。その時々の想いは、その時々のもので、もう何にも、作用されない。楽しんだ、楽しかった。それで良かった。それで、良い。


 無かったことにしたいなんて言えない。あの時の笑顔が、あの歌が頭から離れないから。
 時間を巻き戻したいなんて言えない。多くの人がが精一杯を重ねた今であろうから。
 今回はとても絶賛とはいかない。だからって全部台無しだなんて物語でもない。








―――さあ、明日からまた連載を追いかける日々に戻ろう。この先の世界で、彼女達が少しでも幸せになることを願いつつ。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/bottle512/20140702/1404309884