ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook（Ⅱ）

ＡよりＲへ。記録を継続する。（二冊目）

続々々々＊月イチ『僕のヒーローアカデミア』感想ログ（１０月分をもって一時凍結）

感想



□　（先月分の感想はこちら）　（僕のヒーローアカデミアとは）　（スピンオフ「僕のヒーローアカデミア すまっしゅ！」）　（同「ヴィジランテ」）

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　【第154話】大丈夫になったリミット（8％）の2.5倍（20％）とか無理してんなー。いつぞや合宿を襲撃された時の百万パーセントほどではないにしろ。一方相手は自己修復できるわ部下を吸収した時点で回復してるわ滅茶苦茶してるという。

　しかしそろそろ、大概にオバホ治崎への気持ち悪さががが……ステインが言いたい放題しながら暴れ倒してた頃を若干彷彿とさせる按配でな。ミリオの個性消失やら精神的揺さぶりをかけながら物理的にもくるからね。敵なんだから当たり前だけど。サーナイトアイの未来予知をもってしても打破かなわず（切島君をズッタボロボロにした乱波君本当に噛ませ扱いでインフレ不憫よ）……まずその個性がどこまで絶対的なものかというのも正直読解できてないんだが。「未来は決まっている」と言えば「未来は変えられる」「変えてみせる」と返すのが少年漫画の王道のひとつであろうが、そう簡単に行くものならサーがオールマイトのこと含めそんなに思い悩む必要がないのだなあ水掛け論。

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　【第155話】月曜祝日につき土曜発刊。さんざかヒーロー側を病気呼ばわりしていながら、自分は道具にしている娘の「優しさ」を利用しないことには算段が立たないのに矛盾は感じないんだろうか治崎＝サン。あとエリ嬢がオバホじゃなく組長の娘ってあたりでんんん？　ってなる。それだと個性の類似関係的なものはどこにあったのか、それともどこにもなかったのか……治崎自身もまた組長の血を引いている兄妹説（シンフォギア視聴者並の発想）だったら笑えるな。その事実を当人が知っていてもいなくても。


　はたして「他人より自分が傷ついた方がマシ」という娘が折れて本当に全部無駄になる寸前で、上で暴れてた女子組（リューキューお茶子梅雨ちゃん。波動さんいたっけ？）が落っこちてきて結果的に来援。たびたび思うのだが、ナイトアイの予知が何をどこまで把握しているのか判然としないし彼自身が良く視ることへの恐れに囚われている（まして今回で犠牲者出たり今後オールマイトが死んだりした日には尚更）ので、自分対象にすることでの「極めて高度な先読み能力」としてしか発揮されてなかったんじゃないかと訝る。それでもなお乱波君コピーを一蹴するくらいには素で鍛えられていた模様だが……現状をどれくらい読み切れてたかわっかんねー故に「これで大丈夫」になったのか、どうにも。ただ次話でもお茶子さん言ってるけど「何もしない訳にはいかない」って当たり前の心理なんだよね。「無駄とわかっているから何もしない」のもひとつの解答ではあるけど少年漫画的ではない。

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【第156・157話】音に聞くガタキリバコンボの激烈な負担をブラカワニコンボで軽減するが如し。あるいは『劣等生』のお兄様が保有する「再成」魔法。これが単純に「治癒」だったらNARUTOの綱手様や東京喰種のカネキ君（Reアニメ化は喜ばしくも一体どうなってしまうのだろう……）よろしく細胞分裂回数を消耗しまくって寿命がマッハだったろうけど、もう本当にどういう原理だかわからないけど「時間を巻き戻している」とあらばその心配はない……ないけど、別の線でどの程度の精度でどれくらいのことができる、ようになるのか滅茶苦茶心配な爆弾じみた個性だぞ「巻き戻す個性」。そりゃあオバホ治崎も管理に躍起になるわ。制御訓練まったくさせないのは正直どうかと思うが。

　さしあたってミリオの個性喪失を元に戻せるかどうか……これさあ、まず個性因子を破壊というか人類の遺伝子変化を常人の時代を回帰させてるわけで、それを「戻し」たら時計の針を「進め」ている事になるのではないか？　でも一度因子が破壊されたという状態を破壊される前に「戻し」てもいるわけで……本件をもってルミリオンが引退というのは本人も周囲も相当に切ない話だし、できれば直ぐにとはいかずとも治せるようになってほしいところだ。あと無個性状態のミリオにデクがOFAを譲渡するというのは死亡フラグびんびんのナイトアイが生き残らないと……いや生き残らない方が苦しいかも？
　また一方で、現在進行形で彼女の力を受けて破壊と再生を繰り返すデク……制御経験のない他人の個性に命を預けるとかクソ度胸にも程があるな。いやOFA継承した時点でそうだとも言えるが……ちょっとでもアクセルを緩めたら自分が胎児以前に戻される（妖狐蔵馬かな？）しエリ嬢の力よりも早く体が壊れたら戦闘中で致命的な隙をさらすことになる危険なバランス状態のフルカウル100％（まだまだ器が完成してるとは言えないだろうが、一時的限定的にオールマイトの力そのものになったと言えなくもない）―――さておき、もしデクがOFAを継承されるより前に戻されたらOFAという個性はどうなんの？　という秘密保有者の人数からして相談検証し難さマックスな疑問。それは転じて、残り火さえも燃やし尽くした現在のオールマイト俊典先生を巻き戻したら肉体や個性はどうなんの？　という疑問に通じる。歴代の継承者は次代に受け継がせた後なんかロクでもない死に方をし続けてるらしいんだが、もしや「ナイトアイの予知したオールマイトの凄惨な死」とは……器ができてないと四肢がもげて爆砕らしいね……？（予断

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　【第158話】フルカウル100％ってどことなくスーパーサイヤ人っぽいよね。あと治崎が有能なんだけど無能な働き者過ぎて草も生えない。組長を床に就かせてるのお前かよ！？　「計画が軌道に乗って俺たちがでかくなったら修復するよ楽しみにしててくれ」じゃないよ、モノ扱いだよそれ。

……理想だの現実だのの水掛け論はさておいて。父母血族にも類を見ない突然変異どころか種族進化の「反作用」として生まれたとさえ感じる「巻き戻す」個性。それを利用して最終的に成し遂げる目的が「裏社会の支配者としてヤクザ者を復権させる」「その玉座に恩人である組長を据える」というのが小さくはないけど、彼個人の人生からしたらそれ以外にないかもだけど微妙感が否めない。逆にどういう目標だったら頷けるかというとこれまた自分でも判然としないが。ただ「大局」……彼の言うものとは違うが、ヒロアカ劇中の「超人社会」がまったく問題なく健全とは言えないのは確かであると思う。その点についてエリ嬢の「巻き戻し」の持つ意義はOFA以上に危険ではないかとも。

　この物語が現状「ヒーロー対ヴィラン（そういや治崎はあれで自分がヴィランじゃないつもりなんだろうか）」の構図であり続ける限りはそこに触れる可能性は薄いけれど、たとえば―――「人間社会を超常以前の状態に戻すことでヴィランの根本的発生源に断つ」（本作連載開始時に読んでた『ガンマγ』の結論にも似る）あるいは「超常による歪みこそあれど今も営まれ続けている社会を守り続ける」ために彼女を道具・兵器とする／存在そのものを抹消ないし隠匿するという結論を出す者がいないとは限らない。今のところ本作で為政者・統治者サイドの人間って目立ってないけど、そういう立場にある人間が仮にそういう解を導いたとして、それは「ヴィラン」と言えるか？　「ヒーロー」はそれに背いてよいのか？　っていうくらいが当方が想像しうる「大局」であるかなと。治崎のやろうとしてるのはエリの肉体を握る事で個性喪失弾と血清（既にあるのかこれから作るのか知らないがミリオの快復可能性自体は上がった？）をばら撒いて利権と力を得る……「理を壊す」とは言うもののあくまで少女一人をバラシて直してやる範疇を逸脱しない。それはそれで現実的なんだけど物言いと噛み合わないと感じてしまうのな。回りくどくなってしまったが要は彼は大ボスの器ではないってことだ。そういや「連合」というか最近出番ないシガラキ君がエリ嬢の個性を知ったらどう扱おうとするんだろうね……（恐々

　話を戻すに、もしも上述のごとくエリ嬢の命や自由と人間社会の未来そのものを天秤にかかった場合、それがヴィランの悪意によるものでなく合理的理性的な判断によるものである場合……「目の前の小さな女の子一人救えないで、皆を助けるヒーローになれるかよ」という言葉を繰り返せるかという難題。まあこういうのは実は黒幕が悪党かマッドでそいつを倒してお茶濁すってパターンもままあるけどね。なんにせよ仮定に仮定を重ねた想像だし―――エリ自身に個性破壊弾の薬効をぶち込んで血清を全部捨てれば一応は解決じゃね？


　ところでところで、来月初発は休載とかそういうことに関係なしに、タイトル通りにヒーローアカデミア感想ログは本記事をもって一旦やめることにします。ヒロアカは面白いしこれからようやく「スカッと」なりそうなとこだけど……今の形式で書き続けることを自分が面白いと思えなくて……元より誰が読んでるともしれない備忘録でこの辺を言い連ねるのもなんだなあ（投げ槍）。作品はこれからも楽しむし応援する、けどクドクドじめじめした感想はこれで以上！　終了。


―――はたして一方、こういう書き出しは最後にしよう「ヴィジランテ」の第１５・１６話。まず驚くべきはこの超人社会において「相撲取り」という伝統的アスリートが生き残っていたことである（ド偏見）。オリンピックが一高校の体育祭に取って代わられてしまう世界観にあってこれは中々スゴイことのように聞こえるが如何か。あと環境保護を訴える銀行強盗（イルカ）とかもパトレイバーの「地球防衛軍」的アトモスフィアを感じなくもない古式ゆかしさ。そしてチアリーディングからツッパリ応援団とつくづく大時代。坪内の妹先輩はまだしもキャプテンセレブも準レギュラー化する勢いなんだろうかこれ。

　続いて母来たる。思えば本編だと、ワン先生との決戦後に入寮説明の家庭訪問以来デクの母ちゃん出てきてないな。まあ現在進行形の事件が一旦収束すれば派手に地上〜空中戦もしてることだし「デク」の名前も売れるかもね。いやま、体育祭の時点で顔は売れてたか。閑話休題。心配させない為というかあれこれ煩く言われまいとして色々盛って話した結果を取り繕うというこれまた良くある話。というかですね、羽根山和歩(ポップステップ)＆黒岩武司(ナックルダスター)のフルネームが今日まで明らかでなかった（コーイチが知らなかった）てのが大概に思う。ある意味ヴィジランテというかヒーロー物らしいといえばそうだが……しかし「悪党を殴るとスカッとするぞ！」が代名詞の人の外面ぁ！　また普段のコスとは違った按配でオシャレしてきて、（自分が助けてもらった）高校受験のくんだりで反論しようとしたりするカズホちゃんさん可愛い、（朴念仁コーイチにゾロっとして呼ばわりされれて）かわいそう……てなもんで次回もコーイチ母との話が続く模様。

　もちろんヴィジランテの方も今後ともよろしく。