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ペーパーライセンスボクサーの司法試験日記

2012-02-15

源泉徴収

率直な感想として。

 

 

 

今の僕は一応勉強中ということになっていて、

多少の労働はしているけれど、

所得税を納めるまでの収入はない。

 

こう言うと性差別込みの表現になってしまうけれど、

いい年した大の男としてはなかなか情けないものだ。

 

 

それでも自分の労働の成果から

消費税は納めている部分があるわけで

(多少正確に言えば負担しているわけで)、

納税者としての主張をする資格は一応あるはずだけど、

 

そのことを馬鹿にする人間はいるし、

実際、しっかり納めている人に比べれば、

十分なものとはいえないだろう。

 

 

 

などと言いつつ、

なぜか僕も所得税を多少は納めている。

 

納めたくもないのに、

勝手に徴収する制度があるからだ。

 

源泉徴収とかいうやつだ。

 

 

 

これ、ひどい制度だよねえ。

 

 

 

課税権は一定以上の収入があることを条件に発生するはずだ。

なのに課税権の発生の有無を確かめることなく、

とりあえず先払いしろって言うんだから。

 

それを取り戻すのに、

手間をかけて証明書を集めて、

払った側が「返してくだせえ」とお願いしなきゃいけない。

 

返すにしても、

返すまでに結構な時間がかかる。

その期間に期限の利益を得ているはずなのに、

利息を付けることもしない。

 

 

 

一応の言い訳は事務の簡易化みたいなことなんだろう。

 

僕みたいに徴収されてもお返しいただくような、

国家のためにならない無駄飯食いは例外であって、

ちゃんと税金を納めているまともな人からすれば、

余計な手間を減らすことができるんだよと。

 

 

それさえも問題多いんだけどね。

 

聞いた話だけれど、

基本的には収入額に対応して発生する勤労所得の所得税も、

自分で申告すれば多少は経費なんかが認められて、

自動徴収額よりは低くなるってことらしい。

 

手間を考えればたいして得しない、

ってことでやらないだけっていう。

 

 

そこでも取り過ぎは取り過ぎなわけだ。

 

 

そして、徴収額が全額返ってくるような低所得者でも、

面倒だからやらないってパターンが多くなると、

容易に想像できる。

 

 

つうか僕がまさにそれだ。

 

今僕が常勤させてもらっている仕事場では、

一応今のところ給料から徴収されていない。

 

ただ、多少の足しにしようと、

不定期で別の場所で働いたりするんだけど、

その中には源泉徴収が引かれる場所があったりする。

 

対象となる金額は、

僕の記憶が正しければ、去年だと、

年額で8000〜1万円くらいの収入から引かれた。

正確な金額は確かめていないけれど、

おそらく数百円レベルだろう。

 

さすがに手続きしに行く気にはなれない。

 

 

それは某日雇派遣会社なんだけれど、

おととしには徴収なんかしていなかったのに、

去年の前半に久しぶりに働いたら、

計算していたよりも支給額が少なくって、

どういうことだと電話で聞いたら、

「源泉徴収ですご理解ください」と言われた。

 

ちなみにその会社の以前の制度では、

派遣先で労働したらその証明書をくれて、

次の日でも支店に行けば給料をくれたものだった。

ところが久しぶりにそこで働いてみたら、

給料は振り込みですと言われた。

支払日は月末締めの来月末だという。

頭おかしいんじゃねえの?と正直思った。

すぐに金が必要だからイレギュラーに日雇いされるんだ。

そんな計画的に働くなら不定期の日雇いなんかやらない。

 

どうやら経費節減のため支店の規模を小さくして、

給料の払い方を根本的に変えてしまったらしい。

そのときに役所の希望に沿って源泉徴収取るようにしたのか。

そういうのは行政指導で来るんだろうか?

受け入れると多少メリットあるのかな?

おたくの収入申告する人少ないんだけどねえ?」みたいな。

派遣やってる低所得者にも確実に課税したいというのは、

一応理由がないわけではないことかもしれないが、

鬼のような話にしか思えない。

 

とりあえずその派遣会社で働くのはずっとやめている。

メリットなさ過ぎ。

ただでさえ安い時給なのに、

目減りする上、支払いが遅れるというのでは。

 

  

 

単なるたとえ話として、

論理的な関連性は必ずしもないことを承知ではあるけど、

 

たとえば400円のコーヒーを飲むのにレストランに入ったら、

「あなたご飯食べますよね?

 ステーキ代として2000円先に頂きます」

みたいな話じゃないか、源泉徴収ってのは。

 

 

 

僕は税法なんか知らないけれど、

多分、源泉徴収にも法的な根拠があるのだろう。

だから「取り過ぎ」の契機となるからといって、

「違法」と言うのは間違いかもしれない。

 

だけど本来は課税権のない金額を徴収し、

個々人への還付を当然にはしない、

あえては還付請求ができることを説明しない、

という意味では、

より本質的な部分で適法な課税と矛盾するものだし、

黙示の欺もう行為とも評価しうるものだと感じる。

 

 

 

もちろん、

僕が納税もしないような低収入で暮らせるのは、

税制上、親の扶養家族に入っているという、

きわめて情けない状況であるからだ。

とりあえず僕がいることで、

僕の親への課税は緩和されている。

よく知らないけれど。

 

被扶養者として適法な範囲の収入しかない、

ということを全部一から書類を集めて、

正確に申告をし、

晴れて被扶養者であることを明確にする必要がある、

といえばあるのかもしれない。

 

その作業をやることなく、

どうせ被扶養者資格のある収入を超えないから、と、

全部ほったらかしにしている。

別に税務署員の仕事が増えるだけで

税収も増えるわけでもないのだから、

別に構うまいと思ってそうしているが、

それが本当にいいことなのかどうかは僕にはよくわからない。

 

それを一からちゃんとやれば、

数百円の源泉徴収額も還付されるだろう。

純粋に、もう純粋に理屈だけ言えば、

僕に文句を言う資格はないのかもしれない。

いろんな意味で。

 

 

 

しかし釈然としない。

非常に損した気になっている。

 

僕の場合は数百円なので苦笑いくらいで済むが、

もっと損させられている人も多いだろう。

 

これよりもっと合理的な方法があるかといえば、

とくにアイデアはないのだけれど、

「損害」が生じる人間がいることは間違いない。

 

源泉徴収というやり方は汚い。

僕は汚いと思っている。

 

 

 

とりあえずあれだ。

 

僕は納税者だ。

しかも所得税も払っているぜ!

文句あるか、このやろう。

 

 

 

以上、数百円分の叫びでした。

 

 

 

 

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