boyfriend’s dead (file under ; shoegazer)

* farewell song, love song, birthday song and requiem
* boyfriend's dead ; holy-m. such. chibinova and bobbie gillespie hairstyle


* lost in space ; boyfriend's space of my space neu!


* 'listen, the snow is falling' ; audioleaf. neu! muzie and muzie ; chibinova

* first pictures of summer on 'youtube' ; directed ; zoe ; here she comes. 4 a.m. melting ice cream and summertime directed ; 40554R ; 4 a.m. melting ice cream. here she comes. candle and summertime

* photogram ; boyfriend's dead ; photogram

* records ; a case of boyfriend's dead vol, 1. a case of boyfriend's dead vol, 2. this is your boyfriend's dead and anorak shoegazer

* lyrics ; 4 a.m. candle. here she comes. melting ice cream. snowfall. submarine. cluster. summertime. lost in space. drops. motorcycle girl and chain my stars

* past gigs ; 2005. 2006. 2007. 2008 and 2009

* we love your smile in the sun ; boyfriend's classics. boyfriend's classics ; traumend and boyfriend's comics

* thank you for being you. no.305. アリスセイラー. asohgi. at.room.studio/old-araq. 葡萄屋/加納未樹. chirp! chirp!. civic. consome poncho. cruyff in the bedroom. cubic star minimal orchestra. dronjo kept by 4. the evening primrose. fastcut records. the final frontier. フランボワズ. friday i'm in luv. glittering blackness, fall. irotto+. かわらともみ. khoomiis. the lemon's chair. magical mistakes. maikotobranco. mi-gu. mine. miniskirt. my dead girlfriend -死んだ僕の彼女-/maii. 渚にて. penelopes paintbox international/vostok lake pier. plastic girl in closet. rare groove. ristorante beltorchika. 日本橋 r/h/b/bazooka disco. ロマンスチック・カルツォーネ・ラヴ. りゅうこうじ. she says she.... 少女イデア. sugardrop. shutter and love. 心斎橋 socio あめりか村. speaker gain teardrop. steve matzkov. sub-culture/new wave 座談会. sunshine -the louis philippe web site. 竹内仁美 - 愛しい日々 奏でる日々. tenkousei / transferstudent. that. underlined. urban youngsters. velvet moon/brigitte/クララの森・少女愛惜. watchman. wind ark. young boss camisoul. ユメトコスメ and わたしのココ



00-22-0005 boyfriend’s comics

mellow yellow

『黄色い本 - ジャック・チボーという名の友人』 (高野文子)

手にいれたいもの / 手にはいらないもの、が、ある――母の視座――この後におよんで、オレは、'第一発見者'になりたいらしい。

無駄に過去のデータは多く、結末は容易にはじきだされる――陸と海の比率が3:7であるように、この肉体の容量を軽くオーヴァーしてしまう――スキャッター・ブレイン。

死にたくない / 君のそばにいたい。セックス=死――ねがい――ひとつのわかれ、たむけのかもじ。現象として、ただ'視る'こと。

それだけが、叶わない。

00-21-0005 boyfriend’s comics

十月のかのん

『フェアリーアイドルかのん』 (袴田めら)

プラスティックの塔をいくつも築いて、きみやおれは、それをラードでデコレーションする。ブクブクと肥え太った自意識から、黄色くてギトギトした脂肪が頭を突き出し──最初は針のように細く、だんだん太くなってゆく──腐った内臓を食い尽くし、まだ飢えを満たせぬ「俺」「私」たちが。鼻息を荒げながら、必死で穴を埋めようと「他人」の死体を投げ込むそのさまは。まったく、吐き気を催す。正気か?と問うことすら莫迦莫迦しくなる。

00-20-0005 boyfriend’s comics

lab life

『いちご実験室』 (山名沢湖)

ブルーカラーには、怪我がつきものだ。ハンマーで指を叩いてしまったり、足の上に鉄骨を落としてしまったり。そのたびに、イライラする。ほんとうは、いろんなことが重なった結果として、なのだろうけれど。そんなこと、その瞬間には考えられない。寒い時期には、いつも頭が痛くなる。そして錠剤を飲み下すたび、満月のような化合物を消化するたび、自分の弱さを思い出すことができる。ささやかだけれど、それは時に役立つのだと思う。

00-19-0005 boyfriend’s comics

happy valley to me, to you

『アクアリウム』 (須藤真澄)

無力さに泣いていた。でもそれが、思い上がりなのだということもよくわかっていた。ポピュラスじゃあるまいし、神さまにはなれない。じゃあ、総理大臣とか?あんなの、ゴーレムじゃないか。そう吐き捨てることはたやすい。要は、おれが頑張れたのか頑張れなかったのか──それだけのことなのだ。あなたは、わかろうと努力したの?──わからない。ほんとうに、わからない。ただ、おれの代わりに誰かが生かされるのなら──とてもうれしい。

00-18-0005 boyfriend’s comics

spread

『翼を持つ者』 (高屋奈月)

悲しみは、喜びのためのスパイスなのだと誰かが言っていた。でも、人生のなかで、本当に悲しいことなんてそんなに多くない。たいていは、悔しい思いが受容体の手違いかなにかで、悲しみと呼ばれるなにかにすり代わっているだけなのだろう。きみがそう望むなら、おれは別にガレー船を漕いだってかまわない。本当は、どうだっていいんだ。海へ行きたかったわけじゃないんだ。アドリア海の魚たちがそう望むなら、いつか餌になってあげるよ。

00-17-0005 boyfriend’s comics

just like heaven

『ヘヴン』 (遠藤淑子)

少なくとも、おれ自身の意識は生きたがっていないのだと思うけれど。細胞のひとつひとつが、生きるための努力をしているのだとしたら。こうして井戸を覗き込む、意味を見出せぬそんな行為すら愛おしい。その底で、誰かが泣いているかもしれないから。声をかけて、ロープを探すために走りたい。走っているあいだだけは、そして誰かがその端を握るロープを、全力で曵いているあいだだけは。自分も他人も赦せるような気がするから。

00-16-0005 boyfriend’s comics

lust for life

『ライノ』 (雨宮智子)

世界の終わりには、あいもかわらず、きみとくだらない話だけをしている。

篠塚は永遠の名手で。仁志の意外なパワーヒッターぶりは、いまが二十一世紀だってことを実感させるけれど、掛布が仁志を評価するときのキラキラとした眼は、野球が好きだってことと、時間の流れは、おなじくらいの強度で並行しながら、褪せなくてもいいんだって想わせてくれるよね。

とか、そんな話を。

「いつも仲良しで いいよねっていわれて でも どこか ブルーになってた あれは恋だった (スピッツ / 仲良し)」

そんなお話。

00-15-0005 boyfriend’s comics

君が失くしたら 僕は死ぬのさ

『serial experiments lain (グラフィック+テキスト版 @ソニーマガジンズ「AX」)』 (小中千昭 / 安倍吉俊)

それでもぼくは、そのとき泣かずにはいられなかった。雨が降っていた。だから誰にも気付かれることはなかった。

ドロシーを乗せたつむじ風がふいたら、幽体離脱したかのように、ぼくは窓辺から飛び出し、寝静まった街を駆け巡る。そんなのデタラメだ。ほんとうにできるわけがない。けれど、誰だってこころに想像の翼をひろげることはできる。アマゾンの密林で、ジャガーになることだってできるのだ。

キリマンジャロは、高さ19,710フィートの雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれる。その西の頂きはマサイ語でヌガイエ・ヌガイ(神の家)と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。そんな高い所まで、その豹が何を求めてきたか、今まで誰も説明したものはない。 (ヘミングウェイ『キリマンジャロの雪』)

むかしから、墜ちる天使の夢をよく視る。ある瞬間、天使がぼくとすり替わる。そして墜ちる。

強烈な恐怖、痛み、そして少しばかりの興奮。興奮。興奮。エンドルフィンがじゃぶじゃぶと音をたてんばかりに分泌される。

でも、これは夢だ。だけど痛い。疾風に斬られた頬がズキズキする。地上に叩き付けられた瞬間、視界はブラックアウトする。客電なんて点くわけがない。だって、これは夢だからね。

鈍色の空を、真新しい橋の上から眺めてみる。湿気をたっぷりと含んだ、生暖かい誰彼(たそがれ)が好きだ。仄明るい駅の方からは、家路をいそぐ人たちの幽かなざわめき。帰る場所を持たないぼくは。家々の裏手へまわり、漂ってくる家族の匂いを嗅ぐのだ。肉じゃが。カレーライス。心に空いた穴。

玲音は、決して鉈でママの頭を割ったりはしない。パパが隠し持っていた拳銃で、闇を裂くのだ。そして、その場に居合わせた自分を、少しだけ幸せに思う。

00-14-0005 boyfriend’s comics

街かどは今日もアツレキまくっている

『夏色ショウジョ』 (綾瀬さとみ)

こんな想い 叶わないって分かってる

でもあなたにどう想われようと

もう1度その瞳が見たかったの

わたしはこんなに不幸です。わたしはこんなに頑張ってます。まぁ、それはそれ。狂ったように打ち鳴らされる正午の鐘。非日常と非現実のはざまに横たわる不理解。お前とは決してわかりあうことができない。なら、憎しみあおうか? それとも、無関心の方が平和的か?

照りつける太陽、埃っぽい未鋪装の道、痩せ細った男の死体。

ジェーン・カンピオンが叩き付けた「ピール」。

褒めて。抱いて。舐めて。はらわたをえぐり出して。

ジェーン・カンピオンが叩き付けた「彼女の時間割」。

誰もがうつむきながら歩く、灰色の街はワイルド・サイドにあらず。

ジェーン・カンピオンが叩き付けた「キツツキはいない」。

太ももを伝う体液を追う眼が、真っ赤に充血している。

欲しいのか、欲しくないのか、自分でもよくわからない。取りあえず、握り締めたそのボトルで殴ってみてくれよ。死ぬかもしれない。お前は裁判で有罪を宣告されるかもしれない。

だからって、それがどうした? 何かのせいにしておけよ。

どうせずっとそうしてきたんだし、なによりママンが死んだんだ。

「それ生きてるって言わない。死んでないだけ (エイラ -1995-)」

荒布をまとい、灰をかぶって読めクソ野郎。

00-13-0005 boyfriend’s comics

カリソペソ

『高速回線は光うさぎの夢を見るか?』 (華倫変)

2002年のロスト・アンド・ファウンド。

宍戸留美が果たせなかった夢を、アンセブが継ぐように。

星を継ぐものがいて。星を欲しがる馬鹿がいる。

「星を指差すと、馬鹿は指先を見る」

『もう森へなんか行かない』の項を繰るジョイスの、心の襞にさざめく小波が。やがてビッグ・ウェンズデイとなり。ロビンソンはフライデーと出会い。アロアやクララとの想い出のように。

「潮時かな?」

「シオドキ?」

「うん もう意味がない気がする 続けても意味がないのに終わるのがこわくて 続けてるだけだ 終わったら終わったで何かある気はするけど それは終わってないから思うおごりなのかな? でも終わりたいなーって もういいやって気持ちはいつもあるよ」

「そう ならいいわ / 良かった 消えてあげる」

ぼくらは、どれほどの罪を犯してきただろう。彼女の、白く透き通る肌を赤黒く曇らせたのが、なぜ自分でないと言い切れるのだろう。

音楽は、やさしい声が嗄れてしまっても、記憶の中に響いている――香りは、かぐわしいスミレがしぼんでしまっても、活気づいた感覚の中で生きている。バラの花びらは、バラが枯れてしまっても、積み重ねて最愛の人の床になる。だから君がいなくなっても、愛そのものがまどろむだろう。(シェリー「音楽」より)

00-12-0005 boyfriend’s comics

winter

『blue』 (魚喃キリコ)

彼女の首筋の匂い。それが練乳の匂いなのか、粉ミルクの匂いなのかはわからないけど。おれたちはいつでも一緒にいて、何度もセックスした。けれど、そのなにもかもが芝居がかっていた。

濃い海の上に広がる空や

制服や

幼い私達の一生懸命の不器用さや

あの頃のそれらが もし色を持っていたとしたら

それはとても深い青色だったと思う。

誰もが世界の終わりを期待した、あの夏。けれど、その夏への扉は重く閉ざされたまま。おれは、ただ深い青色の中へ墜ちてゆくだけだった。ジャック・マイヨールのように。

心地よい倦怠の中へ、還ってゆく刹那の夢。永遠に反芻し続ける夢。走馬灯のように翔る夢。

おれたちは、ラファエラとジェナリーノにも、まどかと恭介にも、エミリーンとリチャードにも、ティーナとアルバートにもなれず。

カルナバルの熱狂を遠くに聞きながら、川面に落ちた青い水彩絵の具が、次第にかき消されてゆくのを眺めている。ただ眩しかったあの頃は、海辺を彩る夕日の

グラデーションとなって、夜気の中へ溶けてゆく。

00-11-0005 boyfriend’s comics

アンドロメダの夜

『アンドロメダ・ストーリーズ』 (光瀬龍 / 竹宮恵子)

限りなく透明で、限りなく残酷な朝が、またやってくる。夜明け前の睦みあいは、遠い遠い国の昔話のようにその影を薄くする。高原での暮らし。ずっと憧れ続け、だが憧れ故に無垢で不可能な、永遠に廻り続ける糸車。おおぐま座とこぐま座のように。

アフルの髪は、高原の翠霞を想わせる。哀し気な瞳。運命に翻弄されてなお、気高さを失わない強さ。誰も辿り着くことができない、彼女の心の中に棲むもの。すべてを失ったとしても、最後の最後まで残るもの。

「・・・アフルがいるだけで荒れた地が輝く。こんな星で体中に希望があふれてくる。どんな物をも俺は愛する」

アフルとジムザが見た、二千年分の夢。

設定自体は、言ってしまえば「神々の黄昏」×「メトロポリス」といったふうで、夏木マリの歌を借りれば「よくある話ね、退屈な話」といったところなのだが。

おれもアフルを愛する。それがゆえに、美しい物語。

そして、物語とはそういうもの。はかなくて美しい夢。

00-10-0005 boyfriend’s comics

(漫画の画像が見つかりませんでした)

『でたとこプリンセス』 (奥田ひとし)

何もないことを何もないままに描く・・・

自分はそれまで、漫画に即物的な情感のみを求めていたのだが、何もないこと・・・ いや、物語は確かにあるし、世界観だってファンタジーそのものだし、非現実的極まりないのだが、何もないこと、それを核としたこの漫画は、ショックですらあった。

『でたとこプリンセス』にハマった数年後、おれは『To Heart』に脳髄をぶち抜かれることとなる。こちらも設定は非日常的過ぎるほどに過ぎる(だいたい出てくるキャラが、幼馴染み、ロボット、大富豪のお嬢様、バーリトゥードの達人、超能力少女 etc・・・)のだが、そこで描かれる日常には、戦慄すら覚えるほどに、何もない。

そこで初めて、おれは小津安二郎の凄みを思い知るのである。

それまでおれは、「来た、見た、知った!」と、知ったかぶりをしていたに過ぎない。劇場で、ただぼけ〜〜〜っと銀幕を眺めているだけでは、何も見ていないのと同じだ。そして、それは何も知ろうとしないのと同義だ。決して、「来た、見た、勝った!」カエサルにはなれないのである。断っておくが、おれは決して喜多商店のハッピを着たおっさんを揶揄しているわけではない。ウィークエンドのサイモンは言った。「週末は終わった。働くんだ」

我々は、決して意図的にマッチ売りの少女を殺すわけではない。しかし、だからこそ問いたい。

「生きている」ことと「死んではいない」ことが同じではないように、「殺してはいない」ことと「結果として死なせた」ことに、溝はあるのか?

溝の中の月は、紅い。

おれの手で。おれの手が。

手を下そうが下すまいが、おれたちの手は血にまみれている。

00-09-0005 boyfriend’s comics

i don’t know how, she said

『地球防衛少女イコちゃん』 (あさりよしとお)

はっきり言って、増田未亜が実写に出ていたこと以外、記憶にない。ただ、徹底して美少女とメカと込み入った裏設定に萌えたのは確かだ。要するに、『トップを狙え』の元ネタみたいな感じ。それ以外に何かあるかと問われても、何とも答えようがない。そもそも、そこまで真剣に生きてない。腑抜けである。だから、イコちゃんは地球を護る。は? なんでって?

おれやお前が、夢みたいなことばっか言ってるからだろ。

おれたちがデクだから。馬鹿だから。空っぽだから。

血を流す少女がいて、それに萌える外道がいて、空はまだ高くて。

その少女は、よく笑う娘だった。おれたちは、戦争を知らない。だがこの世には、戦争しか知らない子供達もいる。そして人の上には、等しく苦しみや悲しみや痛みが降ってくる。隣人を振り返っていいのは、自分を律する時だけだ。隣の芝生は青い。隣人のチュッパチャップスは、おれのより旨そうだ。

論理のすり替え? お前、よっぽど熱心なドゥルージアンなんだな。

だいたいイコちゃんは、暴走暴発娘なんよ。何もかもを無効化してくれるだろう、きっと。

00-08-0005 boyfriend’s comics

ボーイズ・ドント・クライ

『夏の球児たち』 (みやたけし)

ボーイズ・ドント・クライ。

整合感のために費やす時間で、楕円軌道一周の感動を。

ナックル + 剛速球 = 揺れる剛速球――永遠の刹那を。

かまきりは、文化を持たない。オスは栄養素で。女の娘は――いつも、こころの中でさけんでいる。

ボーイズ・ドント・クライ――がんばれ男の子。

00-07-0005 boyfriend’s comics

shipbuilding

『船を建てる』 (鈴木志保)

笑いなよ。世界の終わりじゃないんだからさ?

「土曜の夜だゼ!!」。djが叫び、'20000v'へ――「8時だヨ!!」。それぞれのテレビの前に全員集合――おなじことだ――舞台転換。世界が変わる音楽。不思議な魔法にかかったみたい。僕らのこころは高鳴りざわめく。

戦場で。nasaで。学校で。幽霊屋敷で。銀行で――「銀行は襲うためだけにある/そう思うだろ? (chibinova / ダンステリア)」――'コーヒー'と'煙草'。そして、僕らドリフターは夢を見てた。とっても、よく似た夢を。'show must go on'――そういって、パレードを続く。冒険者みたいな漂流者たちへ見る、逃亡者たちの夢。

あんたがいない夜。ナインミリオン・レイニーデイズ。バンドが音を鳴らしたら、十五小節目には、こう云ってやるんだ。

'brush by colgate!(歯、磨けよ!)'

魔法? 信じてるよ。泣いてばかりの君を笑わせた、そんな魔法――果てしない闇を切り裂く。

00-06-0005 boyfriend’s comics

ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア

『load of trash』 (A-10)

戦争に反対する唯一の手段は――音楽? おまえの、その'ぶき'で?

ハンケチを落とした目の前をゆくお嬢さんに対してのごとき素直さで声をかけるならば、「此処がアリアハンなら、あなた死んでますよ」と。

からっぽのおまえを保護させるための'ぼうぐ'としてばかり使うから、そのレコードは、ずいぶんと'ぼろぼろ'だ。

「戦場ではしばしば望む、望まないにかかわらず人間でいる事を否定させられる事となる・・・ 戦争相手を自分よりおとる生き物だと教えられた時、人はどんな非人間的行為でもするのだ・・・ だからこそ、まず相手に'同じ人間'である事を知らせるのだ。同じ痛みを持つ人間であると知った者同士では、そうそう殺し合えるものではない・・・」

ぼくには、もう、情報と正当性の向こうにある君の声しか聴こえない。

00-05-0005 boyfriend’s comics

ソルファ

『わずか一小節のラララ』 (くらもちふさこ)

「ものまねじゃなくて弾けるんだぜ みんなに倫子の実力聞かせるチャンスだぜ あきらめちゃだめだ なにごとにも 挑戦してみようぜ」

『わたしは カーテンの陰で ふたりのために奏でる

やりきれない 弾けば弾くほどつらくなった せめて この一音一音が ことばであれば 今の自分の気持ちが伝えられるのに!

そうだ

じぶんでことばにしてしまおうか

・ ファ - "好きです"

・ ソ - "大好きです"

・ ラ - "愛してます"

音のラブレターだ!

きれいな服きて踊るよりなん倍もハッピー ああ ピアノが こんなに楽しいなんて!』

「キーボードが こんなに楽しいなんて!」

ラ ラ ラ

あこがれた、"やさしく さしのべられる手"ではなく、あたたかい握手。

そうして演奏された音が、君の部屋にあるレコードには吹きこまれている。それだけ覚えておいてくれたなら――こんな文章、忘れてくれていい。

00-04-0005 boyfriend’s comics

we are floating in space

『星の時計のliddell』 (内田善美)

内田善美先生(以下、内田クン)の極初期の作品に"イブによせて"』(『星くず色の船 / 内田善美傑作集 1』に収録)という、まぁ、感動的な「いい話」があります。生まれつき病弱な少女「ノン」と、「ノン」を愛する少年「睦月(以下、ムー)」の恋物語であるわけですが、そこには(おそらくは、少年/少女漫画的に、「勝利」をテーマ、というか、読者専用自己投影用「売り」にする際に、必要不可欠(?)な)悲劇性が欠落していた! というか、読者が自己投影したいと思えるような「全能者」がいないわけで・・・

「ムー」は、ただひたすら、「ノン」の死を悟りながら、祈り、とてつもない無力感とともに、祈り、「ノン」が笑ってくれるのならば、なんだってやり、「ノン」のそばにいられるのならば、ただ、それだけで幸せなのだ、と、(云ってもないけど)云い切り、あげくのはてには、街で見つけた天使にすがり、泣きわめいて、すがる。一番大切な「ノン」ですら救えない自分を知りながら。

美しい音楽?――オマエの醜さ、ですら代わりに生きてくれる。

「誰よりも遠くに行っても ここから また 笑ってくれる? (o.s.t.'air' / 青空)」

「次に会うまでに もしも 僕が死ぬようなことがあったら・・・ そういうことって起こるから・・・ 君は天国の門の外で僕に会うって約束してくれる? (sonic boom / if i should die)

愛したひとの「つよさ」に、せめて「ムー」くらいには答えられるだろうか。

内田クンは、ウラジーミルという「無力」の象徴として、ヒューという、リデルのそばにいることを決めた「無力」のために、ここから、また、笑ってみせるコトを決めた。

だから、ボビー・ギレスピーは「太陽よりも高く」行けるってうたうコトに決めた!

ジェイソン・ピアースは「レディース・アンド・ジェントルメン」に、いつか崩れ行く塔の上で、それでも、神のそばにいるコトを誓った!

誓った!

君、死に給うことなかれ!

とかなんとか。

00-03-0005 boyfriend’s comics

絶対だいじょうぶ

『カードキャプターさくら』 (CLAMP)

高校生のころ、級友に、「人を愛することもしないのに、愛されたいと思うのは、少しムシがよすぎるんじゃないの?」と、云われた私ですが、いまでは、その級友とも音信不通です。

まったくもって、"あやまち"をくりかえしている。

小学四年生にして、ひとを愛するってことをしっかりと捕まえようとしている"さくらちゃん"をみていると、俺の人生、懺悔の値打ちもないとも思うのですが、死にたくないのに死んだやつもいたので、死にたいやつは、死ね。とも想うのです。

さくらちゃんが、"よいこ"でいられるのも、性の目覚めまでかもしれませんが、"よいこ"で在りたい、そう想った"さくらちゃん"から、今度生まれてくる生命に、君も、こっそりと祈ってほしい。「きっと、かわいい女の子だから」と。

あわよくば、こんな文章でも、(最大公約数的で、なんだが)あなたの幸せな記憶の、ひとつ、の、きっかけにでもなれればいいな、と、想ってます。

はにゃ〜ん☆

00-02-0005 boyfriend’s comics

SKBのSは宇宙のウ

『ウは宇宙船のウ』 (レイ・ブラッドベリ / 萩尾望都)

"today forever"と口にしてしまうこと。なんだろう、この感情は? 俺の。

(意識的でもかまわない) 僕らはくりかえす。

ドラえもんが未来へと帰る前夜、のび太と呑んだのは"ねむらなくてもつかれないくすり"だった。

よぎる、その後を振り切ることは、僕にもできそうだ。この恋が実らないはずがない、と考えることだけは。

中学生のころに観た映画。原爆が落ちる"明日"までの話。1945年。夏の日の長崎の人々の今日。

ハッピー・ライク・イエスタデイ。

「僕たちは、男の子だって事が気に入っていて、町が気に入っていて、フットボールも学校も好きで、友達も、お父さんも、お母さんも。そして何よりも月や火星や宇宙船が大好きだった」

そんな、クリスの"今日"の話。

00-01-0005 boyfriend’s comics

walk out to winter

『キャプテン翼 - ワールドユース編 -』 (高橋陽一)

アナーキック・ロマンティシズム・オブ・ユース! そして、高潔さにスリーチアーズ。

C-86の頃、ドイツでスロウ・ザッツ・ビートが、あるいは、S.O.B.とナパーム・デスが遠く離れた地で同時発生したようなシンクロニシティを、キャプテン翼とネオアコ・オリジナル世代に感じてしまうのは、僕だけじゃないはず。だと思う。たぶん。きっと・・・

この「ワールドユース編」が始まったのが94年。ニルヴァーナの「ハロー、ハロー、ハウロウ?」に対する回答が、「大空翼、元気です!!」なのかってくらいに描かれていく"ボーイズ・ワンダーズ"。そして、永遠のサッカー少年たちの"恋はつかのま"。

それにしても、高橋先生のフォロワーっていないよなぁって思ったけど、アズテック・カメラを聴いて「冬へと歩き出す」ように、キャプテン翼を読んで、みんな、サッカーボールと"トモダチ"になったっていうことなのだろう。

00-00-0005 boyfriend’s comics

レスキュー・ミー

『恋人プレイ』 (玉置勉強)

やはり、鼻水たらしながら泣く女の娘というのは、美しい──ごめんなさい。神様よりも、好きです。

メーターが振り切れる瞬間。例えば、1990年の有馬記念の実況放送。あるいは、ヨ・ラ・テンゴ。

もし、あなたが、誰でもかまわないのであっても、かまわない。「誰でもかまわない」と聞かせてくれるのがうれしいので、オレもあなたの前で泣きたいと想うのです。喋れないことばだって口にするのだ──「俺が君を見つけよう」などと。君はただちに嘘だと認識したが、オレは確かに、そう云ったのだ。返事じゃないことばを(ホントかな?)。本当だとも(と、言い切りたい気持ち?──と、演じたい気持ち?<以下、ループ>)。そんな「プレイ」。

だけど、本当の事はとても強いのです。

鼻水たらしながら泣く君と生きた。

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