#15
もくじ→2005-09-23 - caguirofie050923
コミュニケーションについて――coffee break――
§15a
《タテマエとホンネ》というタテマエについて
日本語には センミツという嫌なことばがありますが もともとは――不動産屋の名誉のためにも――その土地や建物の仲介をするとき 千口のうち三口ほどしか契約の成立に至らないことを言ったものだそうです。したがって このことばは 千のうち三つしかほんとうのことを言わないという意味で 使われる場合にも 十分の三パーセントは 真実を述べるわけで しかも それでは あとの九十九点七パーセントは うそかと言うと ただちに そう言い切ってしまっておくべきではないと まず思われたのです。