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――やしろ資本のおもろ――
もくじ→2006-09-17 - caguirofie060917
第一章 やしろ資本推進力について
第八節 したがって新しい《せぢ》関係の動態の確立へ向けて
聞こえ大君が
降れて あすびよわれば
天が下 平らげて
ちよわれ
(巻一・1)
われわれが このおもろを聞くとき 自己を そらぞらしい者でなくとも 何か障子(壁)一枚をへだてて たえず向こうから・外からやってくる者として 了解せざるを得ない。筋のとおって(降れて) ゆたかになる(あすびよわる) また 天下が平らぐことは わたし(素朴な主観)と地続きであるのに そこに 謡い舞う聞こえ大君や平らげてちよわる按司添いが一枚かんでいる。