caguirofie

哲学いろいろ

#151

もくじ→2005-05-13 - caguirofie

第三部 キリスト史観

第七章 《妻籠みに八重垣作る その八重垣を》

第五節b アマアガリの時間からもたらされる快活な恐れ

  • 《結婚》というA者概念および現代ではその法律となったA語が 九番目の垣根となってのように 顔蔽いとなっており これ(その一種の保証能力)によって 人は高慢となってはならず つまり自分を楽しませてはならず むしろ神に向かうことによって従順となるべきであるというように 心の内なるスガの宮としての八重垣が確かに見られるべきであり――九重ではなく 八重垣のほうが見られるべきであり―― しかもこのとき このアマアガリに阻害を与えるものは 《男(あるいは女)が 神の命令(つまりそれは 八重垣)よりも 妻(あるいは夫)の願いを大切にし たとえ罪の仲間になろうとも人生の伴侶を捨てるのは 戒めに違反する許されない行為であると考える》ことである。
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