涙の構成物質

涙の成分

水、ナトリウム、カリウムアルブミングロブリン
おそらく子どものお小遣いでも買える程度の材料で涙は構成されている。
お安いものだ

さて、マレーシアの植林ワークキャンプに帯同していました。
中高生が7泊8日でマレーシアに植林とホームステイをしにいくこのプログラム

最終日前日に振り返りを行いました。

20名近い参加者が円になって座り、真っ暗な部屋の中、中心にゆらめく炎の光を見つめながら

「なぜ、自分はここにいるのだろう?」
「マレーシアに来て何を感じたのか?」
「ホームステイをしてどうだったか?」

ある参加者は言った。
「私は自分を変えたかった。消極的な自分をこのキャンプに参加することによって変えたかった。」

また、違う参加者は言った。
「ホームステイ先で食事や洗濯をしてもらったら、ありがとうと言えるのに何で日本では言えないんだろう。」

1人1人がそれぞれの参加の理由やここでの変化について話していく
ろうそくの火が短くなっていき、時間がどんどん進んでいく
話終わり涙を流す参加者もいた
何回も深呼吸をし勇気を振り絞る参加者もいた
彼らの決意が言葉になって届く

僕は思う
おそらく君たちはこのキャンプでは変わりはしない
人間はそんな劇的に変化しないものだ
この非日常だから「ありがとう」が言える
日本に帰れば、ここが日常になれば今と同じことが言えるだろうか?

しかし、彼らはそれに気づくことができた。
自分の弱さを知ることができた。
言葉にして誰かに伝えることができた。

彼は「きっかけ」をつかんだ
言葉にする勇気を持った
誰かに決意表明をした
あとは彼らがその種を成長させるのだ

多くの涙が流れた
その涙はにはどんな種が詰まっているのだろうか?
その涙の構成を知るのは彼ら自身だけだ
大切にこの日の言葉を忘れないで欲しい

報告会での彼らの成長が楽しみだ

松本