2015年のエントリまとめ
2015年は、合計52件の記事を投稿させていただきました。4つの切り口のもと、本年を振りかえりたいと思います。
・コンサルファームによるレポート
今年は、コンサルティングファームによるレポートを記事にすることが多くありました。コンサルタントとしては半人前ですので、内容はもちろん、資料の作り方や見せ方も大いに参考になりました。
各ファームとも世界的なブランドがあるだけに、日本語による単なる紹介にも価値を見出していただけるかもしれません。
AWI・KPMG・FSC「フィンテック・イノベーター50選 2014」(2/15)
Accenture「銀行業のデジタルな変容」(3/22)
Accenture「フィンテックと銀行の未来」(4/19)
BCG「モバイルマネー市場を開拓するアフリカ」(4/26)
Accenture「ニューヨークのフィンテック」(7/5)
McKinsey「プライベートエクイティとインドの経済発展」(8/23)
Deloitte「モバイルマネー業界の新たな詐欺リスクを緩和する」(8/30)
KPMG「モバイルバンキング 2015」(10/4)
EY「UKのフィンテックを展望する」(10/12)
Deloitte「ブランチレスバンキングへの道程」(11/23)
Accenture「新興経済の銀行がインクルーシブになることでいかに収益を上げつつ成長できるか」(12/13)
・公的機関による文書
レギュレーションの仕事をしているため、公的機関の文書に目を通す機会が多くありました。
金融と開発と通信が入り混じっておりますが、公的セクターの文書も必読であると感じております。
CGAP『ペルーの代理店ネットワークの規模と密度を拡大する』(1/18)
GSMA「銀行を利用できない人々のためのモバイル金融サービス 2014年版」(3/8)
Microsave「モバイル金融サービスにおける詐欺」(3/15)
BCBS「ファイナンシャルインクルージョンに関する金融機関に対する規制と監督の実際」(4/5)
GSMA「国境を越えるモバイルマネー――西アフリカの新たな送金モデル」(4/12)
世銀「グローバルFindexデータベース 2014」(5/6)
USAID「開発のためのデジタルファイナンス」(5/10)
Helix Institute「代理店ネットワークに対する調査――ケニア編(2015年)」 (5/31)
CFI・ACCION「ファイナンシャルインクルージョンの進捗を数字で評価する」(6/28)
ADBのファイナンシャルインクルージョンに関する刊行物(7/12)
ビル&メリンダ・ゲイツ財団「収益を上げながら貧困と戦う」(7/26)
CGAP「デジタルファイナンスにおけるイノベーションのグローバルな展望」(8/9)
Convergences「マイクロファイナンス・バロメーター 2015」(9/23)
CPMI・世銀「ファイナンシャルインクルージョンの決済面」 (9/28)
ACCION「デジタル金融サービスとマイクロファイナンス」(10/18)
CGAP「インクルーシブファイナンスとシャドーバンキング」(10/25)
GSMA「モバイルマネーの代理店を正しく運営するための決定的な要因」(11/1)
CFI「ファイナンシャルインクルージョン2020 進捗報告書」(11/8)
CGAP「ファイナンシャルインクルージョンの20年間に起こった5つの目ざましい変化」(11/29)
GSMA「相互運用性のためのオペレーション上のガイドライン:顧客中心アプローチ」(12/6)
・フランス語
昨年に引き続き、フランス語の文書や記事を紹介するようにつとめてきました。
トピックによっては日本語の情報は皆無であり、価値をつけやすいところと感じております。
BNPパリバ『サブサハラアフリカにおけるファイナンシャルインクルージョン』(1/4)
bi-bancarisationについて(1/12)
Afrimarket、Orangeから100万ユーロの出資を受ける(2/1)
「国境なきマイクロファイナンス」(2/22)
欧州委員会「金融サービスの提供と金融排除の予防」(6/14)
フランスのFintechベンチャー15社(6/21)
BFA「ベナンのマイクロファイナンスにおける消費者保護」 (11/15)
ファイナンシャルインクルージョンとフランス系G-SIBs(12/27)
・フィンテック
フィンテックは、今年になって急速にお茶の間へ浸透してきました。これだけ日本語の読み物やイベントが多くある現在、当研究会で取りあげる意義が薄らいでいると感じております。
上の記事と重複も多いのですが、当ブログのフィンテックに関する記事はこちらのカテゴリからたどることができます。
最後に、個人的なことですが、転職にともなう有給休暇の消化のため、欧州の金融センタ―であるルクセンブルクに行ってきました。
新鋭のフィンテック企業やマイクロファイナンス投資ヴィークル(MFIV)を見てきたほか、欧州投資銀行(EIB)の本部を訪問しました。
SRIなど社会性の強い取り組みが多く、アフリカともほど近いヨーロッパの金融には今後とも着目していきたいです。