大衆決断 このページをアンテナに追加 RSSフィード



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1998-2004のログ

■ryuto taonと抱擁家族の活動告知と更新情報


たえず過去に拘泥しながら自分を更新するバンド、ryuto taonと抱擁家族は、現在ちょっと充電中(2012年4月13日)。


2003-09-14-Sun

全集貼り紙

[]東京堂にて

「万引き撃退文学全集刊行!!」の貼り紙を発見す。もちろん架空の全集企画である。無粋なものに粋で対抗するのは元来勝ち目のない戦いであるけれど、なかなか味なこと考えるな。

写真では見にくいでしょう。ラインナップは次のような感じ。

 第一巻 罪と罰 ドストエフスキー 

 第二巻 人間失格 太宰治

 第三巻 堕落論 坂口安吾

 第四巻 陰気な愉しみ 安岡章太郎

 第五巻 がめつい奴 菊田一夫

 第六巻 奇妙な仕事 大江健三郎

 第七巻 或阿呆の一生 芥川龍之介

 第八巻 追いつめる 生島治郎


#写真にシルエットが浮かんでいて、ホシヒコさん紹介していたこれを思い出して苦笑い。

[]ぼく(たち)の好きな冒頭4

 『吉野太夫』という題で小説を書いてみようと思う。といっても、誰もがよく知っているあの吉野太夫のことではない。京都島原(本当は六条だということらしいが)の名妓吉野のことではなく、同じ江戸期でも、中山道は追分宿の遊女だったという吉野太夫のことなのである。しかし、結果はどういうことになるのか、皆目わからない。

 第一にわたしは、いわゆる稗史小説なるものの筆法をよく知らない。まるで知らないといった方がよいかも知れない。したがって、おそらくそういう小説にはならないだろうと思う。また、何が何でもそうしなければとも思っていない。なにしろわたしは、この吉野太夫の話が果して小説になるのかどうか、それさえいまはよくわからないのである。


後藤明生『吉野太夫』(中公文庫