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2012-02-09

クロスレビュー挑戦編


「ワンダーランド」のクロスレビュー挑戦編で、激情コミュニティ『つぎ、待ち』のレビューを書きました。ラストのほうで途中退席をしてしまったので少し悩みましたが、やはり思ったことを書くのが筋だと思って、書きました。かなり厳しい評になりました。

http://www.wonderlands.jp/archives/20058/

ところで読んでいただければ一目瞭然。すぐ上に並んだ梅田径くんのレビューとの数奇な繋がりぶりに思わず微笑だか苦笑だかしてしまいましたが、梅田くん、かなりアクロバティックな手を使いましたね。演劇全体のことを考えるとそれはちょっとマズいのではないかな、とも思いますがどうでしょうか。演劇は、作り手と観客とがダイレクトに接する機会も多いし、例のこりっち舞台芸術まつりへのステイトメントでも書いたように、狭い世界であるがゆえの人間関係やしがらみもすぐに出来てしまう。そうした関係は事実存在してしまうので否定もできないけども、そうであるからこそ、採点や評価に関してはフェアネスや一定の厳しさが求められるのではないでしょうか。そうでなければ狼少年になって、本当に大事な時に言葉を信用してもらえなくなってしまう。大絶賛していて★5つを付けるのなら文句は言いませんが(その場合はコイツは見る目がないな、と思うだけですが)、普通に考えて、★ゼロ個の隣は★1個だとわたしは思う。正直、全然意味が分からなかった。まあしかし、彼なりの演劇への愛があるのだな、ということは今回にかぎらずよく思うことだし、個人攻撃をする意図はまったくないのだけれど、ただわたしとしてこの件が看過できないと思ったのは、演劇界全体をいかにして(嘘じゃなく)盛り上げていくか、そしてしっかりとした言葉の土壌をいかにして耕していけるか、をつらつら考えているからです。本当の愛とは果たして何か?

演劇界にはシアターゴアや観劇巧者と呼ばれる人たちがたくさんいるし、彼らは作り手から意見を求められたり、あるいは特に求められてもいないけれども意見をしたりもする機会が多くあるのだなと、ここ数年、観察していて思います。その意見が作り手にフィードバックされることも皆無ではないでしょうけども(実際はかなり少ないと思いますが)、そうしたやりとりの中で、しばしば「あまり厳しいことを言って将来のある若手を潰してしまってはいけない」と配慮して甘めの言葉を囁くこともあるんだなと想像します。あと実際問題として、男女問わず、演劇界に可愛い子がたくさんいるのは事実だし、嫌われるよりは好かれたいと思うのが人情ではあるでしょう。わたし自身、そうした配慮の結果としてふやけたことを言ってしまったことが過去にあったかもしれません(でもどうかな。あんまり嘘はつかないようにしてるし、すぐに顔に出るらしいのでバレる……)。しかしそんなナアナアの態度を、人間だもの、で片付けてしまってよいのか。好かれるのはたぶんそう難しいことではないのだ。

思うに、多少キツいことを言われただけで潰れてしまうようなナイーブな作家であれば、それは潰れてしまっても仕方ないのではないか。あるいはむしろ甘い言葉は、作家の才能の根を腐らせてしまうのではないか。その作り手たちのことを思えばこそ、ある覚悟をもって、言わなければならない言葉もあるのではないか。伝え方の問題はあるにしても。でもとにかく、思ったことを率直に表明する人がもっと必要だとわたしは思う。あまりにも甘やかしが横行するようであれば、その世界は腐ってしまう。Q


【追記】要するに、ちゃんとやってる人がちゃんと評価されるようにしたいと思う。そして誰にだって敗者復活戦はあるのだ。Q


 


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