teru3(てるさん)のデザイン基本原則 〜Step 1-1 情報の整理

制作物の意図を理解、抽出し、正しく配置することがデザインの第一歩
デザインが単なる趣味や自己表現ではなく、ビジネスとして成り立つためには、
デザインをほどこしたことによる「効果」が、はっきりみえなければならない。
そのためにはまず、これから制作物の情報を正しく理解し、整理する必要がある。

この作業には、「理解」「抽出」「配置」と、3つのステップがある。


1,理解のステップ
これからつくる制作が、いつ誰がどこでどのように見るものなのか、
その制作物がつくられる目的はどうなればその目的が果たせるか、といったことを考察して把握する。


2,抽出のステップ
「理解」ができたら、次のステップは「抽出」。
制作物の内容で何が重要なのか、そしてその重要さの度合いによって順列を考える。


3,配置のステップ
要素の抽出が終わったら、最後は「配置」。
作業としては、抽出した要素を並べるだけだが、ただ置いただけでは単純につまらないものになってしまう。
ここで注意したいのは、重要なものは大きくそうでないものは極力小さくするということ。またこの比率をジャンプ率という。詳しくは後半で
周囲が騒がしい場所では、大きい声でも伝わりにくい。重要度が低い要素はなるべく小さくして、周囲を静かにしよう。

チラシの場合は、手に取って読んでもらうことができるので、文字などもかなり小さくまとめることができるはず。
その結果、紙面にも余白(ホワイトスペース)が生まれてくる。適度な余白は見やすさ、伝わりやすさに繋がる。
さらにパターンやイラストといった、別の要素を追加する余裕も生まれる。


これらの3つのステップを経ることで、デザインの基本となる作業が完了。
最初の状態と比べると、デザインを施したことによる「効果」が はっきりとわかる。