色の属性 3.彩度

彩度は、色彩や濃度と同義語で、色の鮮やかさを表しています。
彩度を最高にすると、全く混じり気のない純色ができあがります。
つまり色を混合すればするほど彩度が損なわれるのです。
白、グレー、黒、補色を加えると彩度は著しく下がります。(図1参照)
補色の量を加減して混色した時にできあがる彩度の変化を色調と呼びます。
補色同士を間近に配置すると、双方の色の彩度が高まります。
こうした明るく輝くようなコントラストを、同時対比と呼んでいます。(図2参照)


【図1】

この5つの文字は、色の彩度の原則を示した例です。
最初の文字は彩度が最も高く、鮮やかです。
2番目の文字は、黒が加わって少し暗くなっています。
3番目の文字は、白が加わって明るくなっています。
4番目の文字は、緑の補色である赤が加わり、暗く、濁った色に変化しています。
最後の文字には、青が加えられており、非常に彩度の高い最初の文字に比べると濁った感じがします。


【図2】

彩度の高い2色の補色同士は、同時対比のため反響しあっている。