- 若手翻訳家のサービス残業的な場末のブログ。
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2009-04-30
iPhone・iPod touchで『あのときの王子くん』を
日誌log | |
このたびiPhone・iPod touch用の青空文庫リーダ「豊平文庫」がバージョンアップされて、『あのときの王子くん』が挿絵つきで楽しめるようになったそうです! どうもありがとうございます。
http://www.kaigian.co.jp/products/bunko/feature104.html
どうやら青空方式から独自拡張していたキャプションにも対応してくださったみたいで、『王子くん』の内容が不足なく表示可能になっております。バージョンアップ説明でもトップに取り上げていただいて、大変ありがたいばかりです。(先日、バナーを見てびっくりしました!)
iPhone・iPod touch用の青空文庫リーダには他にも「i文庫」や「SkyBook」「青空本棚」などがあり、いずれも外部サーバからのDLや挿絵に対応しているものの、『王子くん』の公式対応をうたってくださったのは「豊平文庫」さんがはじめてだと思います。
ちなみに少し前のことになりますが、任天堂さんから出ている『ちょっとDS文学全集 世界の文学20』では、その20作品のうち17を私が入力もしくは校正をしているという面白いことになっております。こっちにもびびりました。どんだけー。任天堂さん、この勢いで『あのときの王子くん』もDSに入れちゃいませんか。
うちの母親がDSにはまっているのできっと親孝行にな……(ry
アリス翻訳中
アリス | |
ミュージカル版アリスはようやく翻訳を開始しました。まだ草稿を上げるまでには至っておりませんが、特にこれといった問題もなく順調に進んでおります。
むしろ大変なのは、「和風アリスにしたい」という翻訳者の欲望を抑えることの方です。人にはあんまりよくわかってもらえないことだとは自覚しているのですが。
アリスを「マコト」にして、一人称「ボク」の女の子か男の子かわからない主人公にしてしまいたいだとか、あるいは作品中に出てくるパロディ詩をみんな日本で親しまれている童謡のパロディにしたいとか、ハンプティダンプティはやっぱり「ずんぐりむっくり」だろとか、最近の翻訳はおとなしめのものが多いので、ちょっと不良な翻案をやってみたいという衝動があるのですが、さすがにやりません(そもそもミュージカルだし)。
おそらく一度ミュージカル版の訳稿が出来上がったあと、余裕があれば小説版か「子ども部屋のアリス」あたりでそういうことをやるかもしれません。(予定は未定)
【追記】
そういえば現在、詳細な注釈付きで翻訳をネット上に公開してらした大西小生さんの「新「アリス」訳解」がつながらなくなっております。むろん、アリス翻訳をする際には〈今後誰しも〉参照せねばならないほどの労作ですので、このまま消えたままとなれば非常に残念です。
といいますか、この「新「アリス」訳解」と稲木・沖田両氏の「アリスの英語」(2巻)、そしてガードナー新旧訳注を見ずしてアリスなど翻訳できようもありません(もしやったとしたら、翻訳者としての姿勢を疑われても当然であるほどです)。いささか心配です。

