「プレシャス」リー・ダニエルズ


二日目。朝の電車は特になんとも思わず。相変わらず誰も目が合わない群衆同士が大量に運ばれているさまを見て少し残念になる。iPadはよく知りませんが、倉庫や書店に積もり続ける紙の固まりとしての書籍を見ていると物質としての紙がどこか不屈の精神でデジタルデータに抗っているのかもしれないという気がしてくる。それにしてもその抗いは書籍を濫作しそれをメシの種とする輩に対しても向けられていて「それでも紙はなくならない」とか呟き続ける人種を紙の重さで押しつぶす日がもうすぐ来るのかな。とにかく紙に失礼な紙周辺の産業だな。「プレシャス」はマライア・キャリーが俳優として出演していてスッピンの方がいいと思った。