忘れてませんか緊張感

 最近、緊張感がなくなったと実感しています。修行時代は滝壺や絶壁にあり死という緊張感がありました。帰ってからは慣れないことに挑戦していくという緊張感がありました。ところが、今はそういった緊張感を持つ機会が少なくなりました。それは経験を積んだということでもありますが、自分が停滞してきているのではないかと心配にもなります。


 緊張感が持てないのは新しいことに挑戦していないからであり、また日々の生活を疎かにしているからなのかもしれません。一日を大切にしようと思っているならば緊張感が伴うはずなのです。人間というものは知らず知らず蛇行し停滞していくものです。その症状は緊張感を失っていくことからはじまります。そのように思うならば気をつけなければなりません。


 緊張で夜眠れないとかお腹が痛くなるといった緊張はいりませんが、緊張感を持って何事にも取り組んでいきたいと思います。経験を積めば緊張感がなくてもできるかもしれませんが、そこから得られるものや成長は少ないと思うのです。緊張感があるからこそ謙虚に頑張ることができ、初心を抱き続けることができます。緊張感のある生活を心がけたいものです。




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