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甲子大黒天本山のブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-04-19 あなたへのメッセージ

 大学時代、京都の古本屋街を歩くのが楽しみでした。店ごとに個性があり、私の求めるものとピッタリくる本屋さんに出会うのは喜びでした。本の数だけで勝負する大型店とは異なり、何とも言えない魅力がありました。読書が趣味で山のように本を積んでいる人がいますが、読んだ本の数を誇っても意味がありません。量より質ですし、一冊の本からどれだけの知識ではなく、智慧を得られたかが大切だと思っています。


 智慧を学び、それを実践して人生を豊かにしてこそ、本を読んだといえるのかもしれません。豊かにすべきは知識ではなく人生なのです。読書を好む人には、人と関わることを苦手とする人もいます。ですが、一冊の読書よりも一時間の会話や宴席から学べることもあります。本から学べることには限界があり、人から学べることもたくさんあり、そのバランスを考えなければなりません。現実逃避の読書ではいけませんし、社会や人から学ぶべきことを本で学ぼうとしてもいけません。また、自分の経験や失敗から学ばなければ身につかないこともあります。


 仏教は偏ることを戒めます。読書が悪いわけではありませんが、読書に埋没して他を疎かにしてはいけません。社会で求められる賢さとは知識や打算ではありません。知識で合格できても、打算で世渡りできても、人から信頼されなければ幸福にはなれません。賢さとは周囲から信頼される徳なのです。徳とは言葉ではなく、生き方に表れてくるものです。社会にも本にもたくさんのメッセージが込められています。いかにして、そのメッセージを読み取るのか。読むべきは文字ではなく、あなたに向けられたメッセージなのです。




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メグライアンメグライアン 2017/04/19 10:08 おはようございます。
学生時代京都の・・・
って事は学生時代京都で過ごされていたのですね
そこに反応してます(笑)

読書に関して
私が思っていた事
こんなに上手に文章にしてくださるなんて・・・と感動しています。
スッキリしました。(笑)
ありがとうございます。

buddhistbuddhist 2017/04/20 07:15 メグライアンさん、コメントありがとうございます。私は京都で大学と修行と5年間過ごしました。住んでいた地区の運動会に参加したり、近所のおばちゃんにご飯を作ってもらったり、すっかりなじんでいました。私は皆様のコメントが励みになっています。ありがとうございます。

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