平安京エイリアン(GB版)

ゲームボーイの「平安京エイリアン」をプレイしました。


箱。


箱裏。


カートリッジと説明書。


ストーリー。


平安京エイリアン。元は1979年、東京大学の学生によって
作られたという伝説的ゲーム。
格子状になっている通路にエイリアンが走り回っていて、
プレイヤーは穴を掘ってエイリアンが落ちるのを待ち、
落ちたら埋めるとエイリアンを倒せる。


……などといった説明を読むよりも、
知らない人は実際にやってみた方が早いと思います。
↓こちらのサイトでWindows移植版が無料公開されてるので。
http://www.hyperware.co.jp/software/heian/default.htm


このサイト、最終更新が2002年だけど大丈夫?そのうち消えたりしない?
平安京エイリアンの権利って今もこの会社が持ってるの?
……などと、いろいろ脳裏に浮かびますが、とりあえずは
今も落とせるようなので遊んでみましょう。


で、今回プレイしたのはそのGB版。90年、メルダックから発売。
原作を再現したOLDモードと、リメイクしたNEWモードを搭載。
さらに、GBとソフトが2つ、それに通信ケーブルがあれば
2人プレイができるようです。


NEWモードは、グラフィックがアレンジされているほか、
自キャラの動きが機敏になり、穴を掘るのにかかる時間も短縮、
エイリアンも2種類登場し、出たり消えたりする壁や
掘れない床など、若干のギミックも追加され、
かなり遊びやすくリメイクされています。
原作およびOLDモードは終わりのないループゲームのようですが、
このNEWモードは全12面と手ごろなボリュームになってます。


基本操作は十字キーで上下左右に移動、Aで穴を掘ってBで埋める。
それに加え、NEWモードではABいずれかを押しながら十字キー
その場から動かずに向きだけ変える操作が追加されてます。
これ結構重要。Aボタン押しっぱなしで穴を掘ったら、
そのまま十字キーで向きだけ変えることによって、
反対側にも即座に穴が掘れます。埋めるときも同様。


https://www.youtube.com/watch?v=vY3qVBkIu74
↑動画。今回は自前ではありません。


そんなわけで一通りプレイしましたが、なかなか楽しいゲーム。
OLDモードは、シンプルな良さはあるものの、
ぎこちない操作性や無音で淡々と続く展開など、
さすがに古臭さが否めないかなといったところですが、
対してNEWモードはいい具合にアレンジされていて、
今でも十分に楽しめるゲームだと思います。
GBの狭い画面内に最大7匹のエイリアンが動き回る上、
自キャラの動きや穴掘りの速度も速くなってるので、
全体的にスピーディーで密度の濃いゲーム展開になります。
無闇に穴を掘ると逃げ道を失うので、どこに掘るかを考える。
一方でエイリアンの動きはランダム要素が大きいので、
うまく逃げるためには瞬時の判断も重要。


ボリュームは全12面というコンパクトさなので、
飽きる前に終わってくれるのもポイント高いです。
アレンジで多少の追加要素があるとはいえ、
基本はシンプルなゲームなので、これで何十面もあったら
単調さが目立ってたんじゃないでしょうか。ナイス判断。


ちなみに、2人プレイのモードはさすがにプレイできてませんが、
説明書によるとかなり力の入った作りっぽいです。
2人プレイではOLDを選ぶと協力、NEWを選ぶと対戦プレイとなり、
NEWでは2つのGB本体から別々の音が出て
一つの曲を演奏するという、凝った作りになってるそうな。


そんなわけでGB版平安京エイリアン、いいゲームでした。
で、今回なぜこのゲームをやったかというと、
平安京エイリアン風のゲームを作ろうと思ってるからなのですが、
まあその辺の話はまた次の機会に。