お互いに学び合い 高め合える 良い環境!

土曜日・日曜日のみ通学して化学分析の知識・技術が修得でき、また平日の学科・コースと同様に卒業も可能(卒業時に取得できる資格も取得可能)な化学分析コースの授業も今日で29日目!

このコースは、定員20名の少人数制で、キャリアアップやスキルアップ、国家資格の取得、転職などを目的とした社会人や大学生が、今日も全国各地から通学しています。今日は、授業のみの1日でしたので、1年生の教室を少し覗いてみると・・・。T君が皆の前で何かを発表していました。

資源再生業の現場 最前線!

今、授業の1つで、無機分析の前処理について学習していますが、分解・溶解・融解等の実際を見たいというクラスメートの要望に、T君が応えてくれたようです。T君は4月10日のブログにも紹介しましたが、平日は廃棄物関係の分析業務に従事しています。休日の時間を有効に使い、実際に自分の手で分析できる確かな技術を身につけて、その証となる“化学分析技能士1級”の資格取得を目指していますが、平日の仕事の現場でどのように分析試料の前処理をしているのか、写真や映像を用いて皆に紹介していました。

その中で、私あずみも含めて、皆からの質問が一番多かったのはレントゲンフィルムから、銀資源を回収する話。レントゲンフィルムには銀化合物がコーティングされていますが、個人情報の観点から焼却処理するようです。焼却後に残ったものを溶融剤とともに溶融し、それを形に流し込み、冷やすと銀の塊に!もちろん、不純物を取り除くための精製を行いますが、その銀はジュエリーなどの装飾品にも使用されているようです。また、レントゲンフィルムの黒・白の割合によって、回収できる銀の量も変化するという話は、現場ならでは!女子学生からは「銀のアクセサリーが元はレントゲンフィルムだったと考えたくない!」といった感想も聞こえましたが、今日のクラス日誌(担任と学生のコミュニケーションツールの1つ)に、次のような感想が書かれていました。

『Tさんがご自身の仕事の話をしてくれました。(廃棄物分析という)謎の世界に興味をそそられ、大変勉強になりました。利便性の裏には(酸分解等の)危険な作業もあることを忘れないようにしなくては、と肝に銘じました。』

化学分析コースは、「働きながら学べる」のが最大の特徴です。中には、実際に分析業務に携わっている学生もいますので、クラスメートがお互いに学び合い、高め合える良い学習環境であることも、化学分析コースの魅力であると学生に教えられた1日でした。


by あずみ