定期試験に向けた化学分析コースの取り組み

本校では、平日に通学できない方を対象に、週末(土曜日・日曜日)開講の「化学分析コース」を
設置しています。通学は週末だけですが、平日の学科と同じ2年間で卒業でき、卒業時に無試験で
取得できる国家資格(毒物劇物取扱責任者化粧品製造業責任技術者化粧品総括製造販売責任者)も
全員が取得できます。このコースに在籍する学生は、平日学科の学生と同様に、化学関係の仕事に
就職したいと考えている方、既にお勤めの方はスキルアップを目指して、また事業の拡大を考えて
いる経営層の方など、それぞれの目的を叶えようとしています。このような、在校生の多種多様な
入学目的を達成するために、この化学分析コースは各学年、20名の少数精鋭で開講しています。

今日は、両学年ともに実験科目がなく、授業のみの一日となりました。
化学分析コースでは、次週から期末試験が始まりますが、今日の授業を
覗くと、授業の一部分で期末試験範囲のまとめが実施されていました。

化学分析コースの学生の中には、社会人として平日に働いている学生も
いますので、短期間に全ての科目について試験を実施するのではなく、
週に数科目ずつ試験を実施しています。また、帰宅してからの復習や、
仕事で登校できなかった時に、授業の重要ポイントを確認するツールと
して、全ての授業で「授業シート」を配布していますが、定期試験前に
それまでの授業に関する確認問題が出題されます。その問題に取り組み、
重要なポイントを復習しておくことが、定期試験の準備にもなります。

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みなと先生の授業「機器分析法I」の一部で、中間試験後の授業内容に
関する問題演習と、その解答・解説が行われていました。定員20名の
少人数制ですので、問題演習の際にも教科担当の先生に質問し、疑問を
解消する様子がよく見られます。

写真のS君から、授業終了後に以下の感想を聞くことができました。
 『関数電卓を用いたデータ処理の方法は、実験の中で学んでいたのですが、
  ちょっとしたミスで問題が解けませんでした。先生から直接、ミスした
  ところを指導していただき、改めて方法を確認することができました。
  問題を解くと、試験でどのような問題が出るのかイメージが付きますし、
  期末試験が近づいていることを実感することもできます。しっかり復習
  して、試験に備えたいと思います。』

試験勉強のために、まとまった時間を確保しなくても、授業の中で復習して定期試験に
備えることができているようです。「働きながら学べる」ことが特徴の一つであるこの
化学分析コースですが、このような取り組みを、有効に活用してくださいね!

by あずみ