『19才のプレゼンテーション』&工業英検合格発表!

『19才のプレゼンテーション』バイオ・化学分野代表でプレゼン!

以前からこのブログでもご案内しておりました通り、
今日は、(一社)大阪府専修学校各種学校連合会主催『19才のプレゼンテーション』が行われました。

高校生の皆さんが進路選択を検討する上で何かの参考になればということで、
「将来の夢(シゴト)に向かって、今頑張っている専門学校の先輩から高校生へ熱いメッセージを伝える」
というコンセプトで、今年で3年目を迎え、本校も3年連続の出場が叶いました。

数ある専門学校の分野の中で、今回は、旅行、理美容、自動車整備、建築、服飾など、
大変バラエティ豊かな分野の専門学校生が登壇しましたが、その中で、「バイオ・化学分野」の代表として、
本校の生命バイオ分析学科2年谷啓美さんがプレゼンテーションをすることになりました。

今日は彼女に密着取材!と言わんばかりに写真を撮り、彼女の気持ちの変化も感じ取れましたので、
当日会場にお越し頂けなかった皆様のために、少し長くはなりますが、実況中継風にお届けしたいと思います。


まずは、会場に着くなり目に入ったのは大きな看板!
早速今日の意気込みを看板にぶつけました(笑)

※プレゼンを行う谷さん(左)とプレゼン中に行う実験のアシスタントを行う
 同じクラスの浅津さん(中央)と大前君(右)。とっても楽しそう♪

リハーサルや諸々の準備を終え、一路控室へ。
カメラを向けると、3人とも緊張のかけらもなく、笑顔でピースサイン
これだけ余裕を見せられるのも、前日までに準備をしっかり済ましているから。
だって、頑張ってましたもん。

そして迎えた本番。
司会の方から本日のプログラムなどが読み上げられた後、すぐにプレゼンがスタートしました。

今年はなんとトップバッター!タイトルは「飛び込んだ先に咲いた夢の花」。
会場の空気をどう持っていくか?ということも、トップバッターによって左右されますので、
先ほど笑顔でピースサインをしていた谷さんも少し緊張気味。。。頑張れ!

まずは、本校への入学の動機について。

就職率が良いというだけで商業高校に進学した彼女は、その後の進路に疑問を抱きます。
「みんなが就職していく事務職で本当に良いのか?面白みがないのでは。。。」と。

しかし、彼女はここで足踏みします。自分が何をしたいのか分からなかったのです。
そんな時にテレビでフラスコを振っている女性の姿を見かけ、カッコイイという憧れと、
人と違う職業に就きたいということだけで、まったく畑違いの「化学者」の道を進むことになるのです。

そうして入学した彼女は、どんどん化学の世界に魅了されていきます。
化学をほとんど学んでこなかった彼女が「勉強が楽しい!」「もっと知りたい!」と思えたのです。

その理由は、ズバリ、「実験が楽しい!」と思えたから!

ということで、折角なので、会場に来ている高校生に実験をしてもらうことに。。。

谷さんの「実験したい人ぉ〜!」という呼びかけに、たくさんの高校生が手を挙げてくれたので、
高校生を選ぶのに苦慮していました(笑)。

白衣を着ること自体、嬉しそうな高校生。
そして、実験が始まります。
一瞬で色の変わる不思議な溶液に、会場全体からどよめきの声が!
見事、実験成功です!アシスタントの大前君も浅津さんも一安心。

高校時代は化学に限らず、勉強が嫌いだった彼女が、実験を通じて、
「どうしてこんな反応が起こるの?その謎が知りたい!」という一心で、気が付けば、
知らず知らずに前のめりになって勉強するようになり、人生で初めて「勉強が楽しい!」と思え、
最終的には化学が得意分野になっていきます。

また、様々な学校の課外活動を通じ、人間的にも成長し、久しぶりに会った高校の友達からは
「変わったねぇ!」とビックリされたというエピソードも。

そして、人と違う仕事、カッコよさということだけで「化学の世界に飛び込んだ」彼女でしたが、
本校での授業・実験を通じて、「化粧品の研究開発をしたい!」という具体的な夢が持てるようになり、
見事、「化粧品会社への内定という夢の花を咲かせること」ができました。

最後に彼女から、以下のメッセージが会場の高校生に贈られ、プレゼンテーションが終了しました。

「高校生の皆さんも、何か好きなことを見つけ、そこに飛び込んでみると、きっとそこにステキな夢が
 出来るはずですので、自分を信じて頑張ってくださいね!」

プレゼン後は審査員からの質問。
少し緊張を見せながらも自分の言葉で一つ一つ誠実に回答していました。

こうしてプレゼンが無事終了し、控室に戻った3人は、プレゼンの成功を称えあい、この表情♪
ホントにいい顔してますよねぇ〜。



谷さんから始まったプレゼンもその後の6名のプレゼンを経て、いよいよ審査結果発表に。
大阪府知事賞」、「大阪市長賞」と、順に受賞者の名前が呼ばれる中で、最後の賞の発表となりました。

最後の賞は「大阪府専修学校各種学校連合会理事長賞」。
ドラムロールが鳴り止んで、読み上げられた名前は、「日本分析化学専門学校 谷啓美さん」!!
そうなんです。見事受賞したのです。私も驚きましたが、本人が一番びっくりしていました。

そして、実はこれで、一昨年の大阪市長賞、昨年の大阪府知事賞に続き、三年連続受賞!
しかも今年の同賞受賞により、三賞全賞受賞の快挙となったのです!おめでとう!!

こうして幕を閉じたこのイベント。
司会進行も、照明や音響などのステージングも、すべて専門学校生が運営して行っていたのです。

プレゼンテーターの学生が舞台で輝けるのも、こうした裏方の学生たちのお陰です。
分野の垣根を越えて、皆で作り上げた。。。そういう感じが伝わってきました。


発表を終えた谷さんからは、

「高校生の皆さんに、少しでも自分の経験が役に立てばいいなという思いで準備をしてきました。
 プレゼンでは実験を行うので、うまくいくかどうか、結構不安だったのですが、
 同じクラスの大前君と浅津さんのお陰で、うまくいって、本当に良かったと思います。
 まさか、私が賞を頂けるなんて、夢にも思っていませんでしたが、先週から今週にかけて、
 このプレゼンの準備に出来ることを精一杯やってきたので、とても嬉しいです。
 また、最初はパワーポイントの使い方もままならなかったのですが、こうした機会を頂けたことで、
 パワーポイントの操作方法も、プロ並みになりました(笑)
 これから卒業までの間は、卒業研究に励み、この経験を卒業研究発表会にも生かしたいです!」

と、何事にも全力投球で、そこから必ず何かを得ようという前向きな姿勢は、
本校の学生でありながら、本当に頭が下がる思いです。
3人とも、お疲れ様でした!そして、おめでとう!

工業英検合格発表!

校外で『19才のプレゼンテーション』で盛り上がっているところ、本校では、
「工業英検」の合格証授与が担任の先生から行われていました。

化学・バイオ分野に英語は無関係と思っている人も多いかもしれませんが、実は英語は必要不可欠。
研究開発職に就いている先輩は、毎日のように世界中の論文を読む機会がありますし、
海外の工場や研究所での技術指導を行っている先輩はすべて英語で行っています。

そうした時に困らないように、本校でも英語の授業はあります。
しかも、より専門的な「工業英語」の授業。
実は、私、すくろーすが担当しています。

しかし、残念なことに、本校に入学してくる学生の多くは、英語が苦手もしくは嫌いな学生が過半数・・・。
中には、英語が嫌いだからという理由で理系に進んだ学生も・・・。

でもこうして、たくさんの学生が合格することが出来たのは、本当に基礎的なところからみっちり行うから。

有機テクノロジー学科1年生のK君(後列右から4番目)は、英語が得意!というわけではありませんでしたが、
思い切って今回受験してみたところ、見事合格した学生です。

今回の資格取得にあたり、普段の授業のどんなところが役立った?という問いには、

「授業は、文法中心で非常に分かりやすいです。
 文法をしっかりと勉強できたことで、文の繋ぎ目をきっちりと把握できるようになったので、
 今回の試験でも、配点の高い和訳でしっかりと点数が取れたと思います。」とのこと。


そしてこちらは有機テクノロジー学科1年生のS君。将来、大学編入学を目指している学生で、
大学編入学にも英語が必要であるということもあり、資格取得に挑み、見事合格!

本校では、大学編入学を目指す学生についても1年生からサポート体制があり、
彼は、ちょうど私が先日模擬面接を担当した学生でした。

大学では有機ELで作られた透過型スクリーンを立体型にして、いろんな形のスクリーンを開発したい!と、
既に具体的な夢を掲げ、将来は大学の教授になりたいという夢も持っていました。
今年も先輩たちが大学編入学に続々と合格していますので、来年、彼も頑張ってほしいと思います。

谷さんのように単なる憧れだけで入学した学生も、S君のように明確な目標を持って入学してきた学生も、
最終的にはその学生の好きなこと、やりたいことを尊重し、その能力を伸ばせる環境が本校にはあります。
皆の夢の花が咲くように、これからも教員として全力でサポートしてあげたいと思った一日でした。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

by すくろーす