「手に職」付いたかな?1年間の集大成『実技試験』への教員の思い

本校では現在後期期末試験2日目ですが、
この期間に行われる試験は、すべて筆記試験となっておりますので、
当然実験室は誰もいない状態ですが、そこに人影が・・・

そこにおられたのはミジンコ先生。
ミジンコ先生!何してるんですか?

「実は、期末試験明けの木・金曜日に『定量分析実験』内で実技試験を
 行うのですが、その準備をしているんですよ。
 定量分析実験の実技試験は、分析の基礎がどれくらい身に付いているか?
 ということを確認する上でも非常に重要です。
 1年間の集大成となるこの実技試験において、前期よりも成長した姿を
 見せてくれることを期待しています!」

と、実技試験の準備をしながらも、学生たちの成長が見られるとあって、
何だかワクワクした様子で話をして頂けました。

また、別の実験室では、せんぱい先生が試薬瓶をキレイに洗浄する
作業を行っておられました。

せんぱい先生に、学生にメッセージをお願いします!というと、

「実技試験というと、みんな緊張するかもしれませんが、
 入学してから約一年。これまで様々な実験を通して分析技術が
 きちんと身に付いているはずなので、自信を持って、
 落ち着いて受験してほしいとも思います。」

とお答えいただけました。

学生たちが将来巣立っていく企業では、
いくら知識が豊富でも、資格をたくさん持っていても、
実験室や研究室で一人で実験が出来ないと、仕事になりません。

特に本校では、1年生の入学時から化学の基本的な操作について
徹底したトレーニングを行いますので、1年終了時点で、
基本的な化学実験は、一人で出来るようなスキルが身に付きます。

入学当初は試薬瓶のフタを取るのでさえ恐る恐る行っていた学生も、
幾多の実験を繰り返し行ううちに、試薬を秤り取り、
それを溶かして決められた濃度の溶液を作り、滴定をする・・・
といった一連の流れが何も言わなくても出来るようになっていくという
学生の成長を、先のせんぱい先生からのコメントにもある通り、
教員は実験指導中に垣間見ることができますが、
学生自身が、「ここまでできるようになった!」と実感できるのが、
この実技試験でもあります。

先日行われた企業紹介講座でも、ご参加頂いた企業の方が
口を揃えておっしゃっていたのが、この「実技」の部分の重要性であり、
本校の卒業生が大学生と比較しても圧倒的に良く出来る部分であるということでした。

担当されている先生方で、当日の実技試験の段取りや、
試薬調製の準備の進捗状況など、打ち合わせを行っておられましたが、
その様子は、そうした信頼を裏切らないような分析技術者を社会に送り出さないといけない!
という責任と、これまで頑張ってきた学生への期待も感じられました。

1年生の皆さん、あなた方の腕を先生方も信じておられますので、
いつも通りの実力を発揮して下さいね。
Do your best!

by すくろーす