日本分析化学専門学校「せんせのブログ」 RSSフィード

2017-04-30 初挑戦に奮闘する土日学科の1年生・2年生

実験室デビュー!初めての器具に挑戦する1年生


本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があります。週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者化粧品製造業責任技術者化粧品総括製造販売責任者国家資格
卒業と同時に全員が取得することができます。

この土日学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、現職での
キャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家
資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの
定員を20名として、少数精鋭で開講しています。


今週、1年生は基礎化学実験があり、配られたばかりの真新しい白衣に腕を通して、
実験室デビューを飾りました。
とは言っても、実験室に入るのは中学校や高等学校の理科の授業以来という学生も
少なくないため、今週はいきなり化学実験を行うのではなく、まずは実験の雰囲気を
体感してもらうことと、基本的な器具の使い方を修得することが目的です。

まずは、ガラス細工を行いました。このガラス細工では、これから2年間、自分自身が
使う撹拌棒などを作製しました。
ガラス細工では、道具を作ることだけではなく、基本となるガスバーナーの使い方を
学ぶことも目的です。

学生の中には化学初心者も多いので、実験では必ず講師が実験操作の演示を見せながら、
説明していきます。
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非常勤講師で、かつ本校の卒業生でもあるM先生(写真中央)がガラス管の切り方を実際
に行いながら説明中です。ガラス細工初体験の学生たち、興味津々で真剣に聞いていますね。

演示と説明の後は、各自、作製に取り掛かりました。
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初挑戦を楽しんでいます。

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困っている学生には講師がお手本を見せるなどマンツーマンで指導します。
これも、少人数制の分析化学応用学科の魅力です。

さらに、天秤やメスフラスコなど基本的な実験器具の扱い方を学びました。
こちらも、1つ1つの道具の使い方や注意すべき点の説明を聞きながら、実際に操作する
ことで着実な修得を目指します。

今週は食塩を使って、天秤の使い方を練習しました。初めての操作真剣そのものです。
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量り取った食塩を使って、メスフラスコを使った溶液の作り方にも挑戦しました。
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先ほど自分たちで作ったばかりの撹拌棒を早速使って、まずはビーカーの中で食塩
溶かしています。

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メスフラスコに付いている標線(決められた容量を示す線)を越えないように、慎重に
水を加えて、食塩水を調製しました。

実験室デビューを終えた学生に感想を聞くと
実験が始まるまでは初めてのことが多くあって不安でしたが、演示や個別指導など丁寧
に教えてもらえたので、安心することができました。さらに、このような感じで、1つ1つ
新しい技術を学んでいけると思うと、今から楽しみです。』
と答えてくれました。

ゴールデンウイークが明けると、本格的な実験がスタートします。
今週学んだ基本操作を復習しながら、また新しい技術を1つ1つ着実に修得して
いきましょうね。

byみなと

食品を使った実験に挑戦する2年生


分析化学応用学科は1学年の定員が20名と少人数制なので、実験の時間は1年生と2年生
が同じ実験室で実験することも多くあります。
こういった機会から学年の垣根を越えた交流が広がるのも、この学科の魅力です。

今週は1年生が基本操作に奮闘している同じ実験室で、基本的な技術が身に付いた2年生は
より実務に近い実験に取り組みました。
具体的には「原子吸光光度計」という分析機器で、スナック菓子に含まれるカルシウム
の分析を行いました。

実際のサンプルを分析する際は、余分な成分を取り除くなどの前処理が必要です。
1年次に学んだ基礎技術の上に、前処理などの応用技術を積み重ねていくことで、実践力
を身につけた即戦力となる人材へと成長していきます。

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まずはスナック菓子を乳鉢ですりつぶします。

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すりつぶしたスナック菓子を、るつぼと言う容器に入れて、ガスバーナーで強熱して、
完全に灰の状態にします。こうすることで、測定を妨害する成分を除去することができ、
正確な分析が可能になります。
この後、灰の中のカルシウムを溶液中に溶かし出して、測定用の試料を作ります。

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原子吸光光度計カルシウムの濃度を測定しました。

実験を終えた学生に声を掛けると、
『実際のサンプルを使うと、より一層、自分自身が分析化学者に近づいているという実感
が湧いて、とても楽しかったです。また、1年生が基礎技術を学んでいる様子を見て、
先輩としてお手本になれるように、基本操作も思い返しながら行いました。』
とコメントしてくれました。

2年生はこれから、卒業研究(2年間の総まとめ実験)のテーマを検討し、計画を立てて、
実験を行っていきます。
前処理などの実務的な技術もしっかりと修得して、卒業研究などに活かしていってほしい
と思います。

byみなと