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細胞分子機能学研究室/北里大学獣医学部動物資源科学科

2014-01-06

論文が公開されました

あけましておめでとうございます。

本年も、細胞分子機能学研究室をよろしくお願い致します。




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乳酸菌の付着因子に関する論文米国科学誌Plos oneに受理・公開されました。


研究論文名:”Identification and Characterization of Sulfated Carbohydrate-Binding Protein from Lactobacillus reuteri”

著者:Keita Nishiyama, Ayaka Ochiai, Daigo Tsubokawa, Kazuhiko Ishihara, Yuji Yamamoto, Takao Mukai

公開雑誌:PLoS ONE 8(12): e83703. doi:10.1371/journal.pone.0083703



哺乳類の消化管は、ムチンと呼ばれる粘性の糖タンパク質で覆われています。ムチンは、コアタンパク質にGalNAcが結合した基本構造にGlcNAc, Gal, Fuc,シアル酸や硫酸基など多数の糖が付加されることで、その多様性を生み出しています。ムチンは、胃酸などの外的因子から消化管を守る働きを担っている他に、乳酸菌を含む多くの腸内細菌の定着の場であることが知られています。

一方、乳酸菌の付着因子のひとつに翻訳伸長因子(EF-Tu)が挙げられます。EF-Tuは、幾つかの乳酸菌で付着因子として報告されてきましたが、その詳細な結合メカニズムは不明でした。我々は、高純度に精製したブタ消化管由来ムチンオリゴ糖を用いて、EF-Tuがムチンの硫酸化糖鎖とりわけ硫酸化血液型構造を認識し結合することを明らかにしました。


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ブタ消化管のムチン層に結合したEF-Tu(写真・左、茶色部分)と硫酸化糖鎖を検出できるHID染色(写真・右、黒色部分)

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