2008-01-19
■[本日のBGM]Hungrytown
Hungrytown 『S.T.』
随分、更新の間が開いて来てます…風邪にやられて、どうも体調がイマイチなままこき使われているからでしょうか(笑)。まあ、年末から年始にかけて、色々と変な物は買っているので、ボチボチと。ここ最近、帰りの電車内で、私のiPodから流れている物をば。
Rebecca Hall・Ken Anderson夫妻によるユニットHungrytownのデビュー作(とは言え、Rebecca Hallの前2作の時点で、この両者のコンビで製作されていた訳で、Rebecca Hallの3作目という見方が妥当な気もします)。フォークやカントリーがポップス足り得た時代を懐古的に眺めるようでいて、それだけに終わらない。そこには、Welch & Rawlingsの存在が、少なからず頭をかすめる(とは言え、あそこまでハードコアルーツな香りは無くて、ポップ音楽のフィルターを通している感じなのですが)。
録音はニューヨーク・ヴァーモント・ヴァージニアの納屋や掘建て小屋のような場所で行われており、2人のみの録音、Charles Frazier・Donnie Shifflett・Jeff Vogelgesang・Zack DemingらThe Virginia Ramblers、The MammalsのMichael Merenda・Ruth Ungerらを加えた録音から構成される。彼らの起用は、ベース・オルガン・太鼓をこなすマルチプレイヤーのKen Andersonでカバーできない、バンジョー・フィドル・マンドリン等の弦楽器のサポートという役割以上に、60年代辺りの空気感を醸成させる上で、非常に有効に機能している(無論、そこまで意図しての起用なのでしょうが)。
トラッドや、それにインスパイアされた楽曲で構成され、初めて聴くが妙に耳に馴染む。それは、このユニットのミュージシャンとしての資質に因るところが大きいのでしょう。そんな中、ラストを締めるのが『White Light』収録のGene Clark・Jesse Ed Davisのペンによるバラッド「With Tomorrow」というのが泣かせてくれる。Roger McGuinnが絶賛したHallの歌声で、この曲が歌われるというのに、少なからず因縁というか、確信犯めいた意図を感じますしね(笑)。「Lucile, Lucile」というバラッドで始まり、バラッドで終わるという構成の直球具合の潔さも好印象。
そういえば、この2人はThe Kennedysと一緒に、Fairport Conventionを模したThe Strangelingsなるバンドでも活動しているのですが、そちらも中々捨て難い魅力が(笑)。








