振振毬杖の日記

2009-09-14

映画「レッドクリフ」

先日、レンタルDVDレッドクリフ」「レッドクリフ2」を続けて見ました。いずれも、周瑜の妻小喬がお茶を点てるシーンがあり、最後は赤壁の戦いにおける曹操の戦機を阻む場面でした。

お茶を点てるシーンでは、湯の沸いた釜に茶葉を投入しかき混ぜ、木の柄杓でお茶を掬い、天目を更に平たく小ぶりにしたような茶碗によそっていました。

おそらく、お茶に関する文献では最も古いとされている陸羽の「茶経」を参考にし、団茶でお茶を点てたものとして時代考証したのではないかと推測しています。

唐代の茶経に出てくる団茶とは、茶葉を固めて発酵させたもので、現代では、普洱茶(プーアル茶)がこれに相当すると考えられています。茶経には、茶樹木の種類、製茶法、製茶器具、茶の点て方、飲み方などが記載されています。

さて、茶樹木のルーツは雲南省とされており、紀元前11世紀ないしは紀元前20世紀にまで遡れるようですが、往事、茶葉を食用としていた文化は、現在でも雲南省からミャンマー、タイ北部、チベットにかけて残されています。

茶葉を煮出して飲むようになったのは、漢方を得意とする漢人に伝えられてからとの考察があり、いわゆるお茶としての記述は、後漢時代の「僮約」に記載されています。これによると、紀元前2、3世紀には現在の四川省である蜀で、お茶や茶道具の売買が行われていたそうです。

したがって、映画「レッドクリフ」の題材はフィクションの「三国志演義」にあるとはいえ、三国時代の喫茶の様子を描いたものとしてはまずまずのできばえはないかと思いながら、DVDを見ました。