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ブリキソ之【豆】

2012-07-25

質問のかたちと言葉の遊び。。。

14:13

・けっこう昔からある質問のかたちで、

 「あなたにとって(  )とは何ですか?」

 というのがあります。

 おそろしく乱暴な訊き方です。

 たぶん、1960年代の終りごろに、

 「先鋭的なテレビマン」が考えた形式だと思います。

 わざと、答えにくい質問で殴りつけておいて、

 その反応を確かめるという意図なのかもしれません。

 

 この形式は、そのまま学生なんかにも流行して、

 「おまえにとっての(  )って、何なんだよ?」

 などと、詰問するように言い合って、

 あれこれやりあっている場面も、よくありました。

 この質問、訊く側は、なんにもしなくていいんです。

 答える側が、すべての責任を持っている。

 そして答えは、ある意味、まったく自由で、

 どんな答えでも答える者の「個性」というわけです。

 例えばね、「あなたにとって(仕事)とは何ですか?」

 なんて訊かれたら、「りんご」と答えてもいい。

 ただ、「りんご」で済ましちゃくれないんだなぁ。

 「それは何故ですか?」と追試みたいな質問がくるから。

 「生かしてくれる栄養であり、たのしみな甘味です」

 とかね、謎かけみたいなことでも答えなきゃならない。

 

 「ことばの遊び」だったんだと、いまさら思います。

 そして、「ことばの遊び」にしては、

 もったいぶっていますよねぇ。

 ぼくは「ことばの遊び」は大好きですが、

 「遊び」は「遊び」だという遠慮がなきゃだめです。

 矢沢永吉の『成りあがり』という本の副題は、

 企画段階から決まっていて「HOW TO BE BIG.」でした。

 たしかに矢沢永吉は、ビッグと言われるようになり、

 若者番組で、「ビッグのあと、どうなりたいですか?」

 と質問をされていました。

 永ちゃん、ここで、こう答えていましたっけ。

 「それは、ことばの遊びでしょう。

  ことばの遊びとして答えるならば

  ‥‥グレイトってことになるんじゃないですか」

ほぼ日刊イトイ新聞/2012年07月25日/今日のダーリンより)

 

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