松尾寺大祭の日

 今日は秋晴れのまことに気持ちの良い一日。

 本日は西国観音霊場二十九番札所である松尾寺で恒例の大祭が行われた。
 松尾寺は開創1300年の歴史を持つ真言宗の古刹である。

  【松尾寺公式HP】http://www.matsunoodera.com/

 松尾寺は青葉山の中腹にある。朝、8時頃に境内から下界を見下ろすと眼下に一面の雲海が広がっていた。なんとも荘厳な光景で俗な心が少しだけ洗われた気がした。

 大祭に併せて1年余り続いたご本尊のご開帳の収めとなる結願法要が執り行われ、結願法要の後は柴燈護摩が催された。さらに夕刻にはご住職による閉扉の前に本堂で最後の法要が行われた。大祭の後はフォーク歌手高石ともや氏のコンサートも開かれ盛りだくさんの内容である。
ちなみに高石氏はマラソンで西国観音霊場を巡礼され、各札所でコンサートをされているとのこと。

 私は前日から準備に参加し、本日も午前7時に入山して最後の法要まで出仕させていただいた。
 全て終了したのは日も暮れてからなのでさすがに疲れた…
 

 大祭の中心は柴燈護摩である。

 今回は猛烈な火炎が間近にあって予想以上の熱さである。

 数百本の護摩木を炉に投じて所願成就を祈念する。護摩木には願い事が書かれているのだが「さかあがりができますように」といった可愛いものから病気平癒、良縁成就を願う真摯なものもある。なぜか「交通安全」を「文通安全」と書いたものまで…実に様々である。

 私は周囲に矢を射て結界を張る法弓師の役なのだが衣の裾を両方結ぶはずが裾を結ぶ紐がが引っかかって片方しか結べず大事な場面ですごい中途半端な格好になって少々がっかり…おまけに射た矢が桜の木に引っかかったりしてかなり格好悪かった…


 今回のご開帳は実に77年ぶりに行われた。次回の開帳は33年後とのこと。
 ご開帳に巡り合えただけでなく、数々の法要に出仕できたことはとても貴重な体験だった。
次回のご開帳に再び見(まみ)えることができるかどうか自信は無いが再びご本尊にお参りしたいと願わずにはいられなかった。

【威風堂々たる松尾寺の本堂。私には時々ビグ・ザムに見えることがある…】

“追記”
東舞鶴駅前に舞鶴トラベルという旅行会社があり、2時間5000円の貸切タクシーを提供している。プラン名は「貸切タクシーくつろぎ観光」。
一般のタクシーを利用するよりかなり割安になりますので、松尾寺の参拝にタクシーの利用を考えておられる方は是非ご検討下さいませ。(一般のタクシーで東舞鶴の駅と松尾寺を往復すると6400円かかる)


舞鶴トラベル】http://www18.ocn.ne.jp/~mtravel/
(0773)62-2662

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