あともうちょっとで…   謎の老人力


妻が「美魔女」という言葉を教えてくれた。


40を過ぎても綺麗で若い女性のことらしい。



妻とこういう話をしていると、男である自分が若くなりたいとか綺麗になりたいという願望が殆どないことに気がつく。
これは私だけの感覚なのかもしれないが。


妻の話の仕方が自分も美魔女になりたいくらいの勢いだったので、


「取り合えず“魔女”までのラインはクリアされてますよ」


と励ましておいた。


美魔女まであと…もうちょっと。


日本とは何か  日本の歴史〈00〉

日本とは何か 日本の歴史〈00〉

海の国の中世 (平凡社ライブラリー)

海の国の中世 (平凡社ライブラリー)

海と列島の中世 (講談社学術文庫)

海と列島の中世 (講談社学術文庫)

海民と日本社会 (新人物文庫 あ 3-1)

海民と日本社会 (新人物文庫 あ 3-1)


雑用が山積み。やり残した課題が山積。
相変わらず事務的停滞が著しい。



最近、何冊か買った網野善彦さんの本も殆ど読めないでいる。


ただ面白そうは本のオーラがキラキラしている。


読みたい本を読めずに眺めるのも読書の愉しみかもしれない。。





パラ読みした『「日本」とは何か』に面白い一節があった。


『たとえば日本の場合、とくに西日本の社会で隠居の習慣はきわめて根深いものがあり、公的な舞台から退いたのちに、むしろ自由な立場から私的な世界で強い影響力を実生活に及ぼす年寄、老人の役割は近年まで見ることができるが、それは院と天皇、大殿と摂政、太閤と関白、大御所と将軍のように、政治の中枢においても確認することができる。』


この老人の強さ、しぶとさというのは何なのだろうか。


暫く前に近世史を研究されている方に、江戸時代には前藩主と現藩主の抗争が大変に多かったという話を伺ったばかりなのでひとつピースがつながった気がしてそれも面白かった。



NHKでは大河ドラマで「平清盛」を放映中だが、伊東四郎氏の白河法皇が評判いいらしい。


白河法皇が40年あまりにわたって権能を振るうことができた源泉はなんだったのか。
そのひとつが網野氏の私的するような<老>の力なのだろうか。
院政というのは、<老>の力が専横を振るった最たるもののひとつだろう。



それが白河法皇をはじめとする法皇達の故人の政治力によるものなのか、院政という政治的システムによるものなのか、それとももっと何か別の力の源泉があったのか…



中国では<老>(ラオ)に対する特別な敬意が払われる。
仙道では理想的な女性は若い娘で男性は白髪白髭の男性である。
(「浦島太郎」はこのことと関係あるらしい)


仙道的な不老長生への憧憬が日本にもかなり移入された痕跡があるが、そのこととも関係があるのか、ないのか。



不可解だが、大変に興味深いテーマである。



芸能界を見ると、相変わらず若い世代がもてはやされている。


年をとってもカッコイイという芸能人が殆ど見当たらず、それどころか誰もが若く見られるように腐心している姿を見るのは少し残念であり、寂しくもある。



【オマケ】

千原ジュニアさんの話も面白い。

独特の勢いと感性があります。


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