日本人の身体能力を高める「和の所作」
頭の構造が単純なのか…
寝る直前に見聞きしたことが夢に現れることが多い。
一昨日は、濃いルイボスティーを寝る前に飲んだら、夢のなかで浴槽にあふれるばかりのルイボスティーを満たして入浴している夢をみた。
昨晩は地元でツキノワグマが出たというメールが行政が届いたが(「ほのぼの屋」の近くらしい)、夢のなかに熊(なぜか灰色)が現れたので私は
「熊だ!逃げろ!」
と叫んで走り、振り返ったら老僧が熊を手なずけて上に乗っていた。
ネットに接続するという情報環境が当たり前になりつつあるが、私たちが接する情報の量は飛躍的に増えた。
そのことは私たちの心の在り方にどのように影響を与えているのか考えておいたほうが良いように思う。
私たちの心が情報の奔流のなかにあるということは私たちの心に影響を与えないはずがないからである。
最近、感じることは心を大脳の活動と同一視すべきではないということだ。
脳の機能が心のあり方に大きな影響をあたえることはもちろんだが、脳の機能として比較的低次とされている部分の活動、皮膚や内臓の感覚、脊椎や神経叢などに対して、脳は決して支配的な中枢なのではなく、むしろ対等な関係を構築しているのではないかと思うことがある。
少なくとも皮膚や内臓の感覚は意識の発達する基礎となったはずであり、それらが抹消の存在とされべきではない…とあまり根拠無く思っている。
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安田登『日本人の身体能力を高める「和の所作」』を密林の古書で購入。
安田氏は能楽師であると同時にロルフィングという身体調整の技能をマスターされている興味深い方である。
沢山の著書を上梓されているが、特に本書では子供達に能楽の技法を教える過程でうまれた体験が盛り込まれていて、子供に関する仕事をされている方や子供の教育に身体を育てるという意識をもっておられる方には大いに参考になるはずである。
最近の子供達は正座ができない子が少なくないという。
集中力に欠けたり、いわゆるキレる子供も多いという。
そういった子供達も能楽の所作や呼吸、発声法などを学ぶことで心身が変化しはじめるのだという。
現代の子供達は物質的にはとても大きな恩恵に浴しているが、その心身には危機的な問題がいくつも存在しているのではないだろうか。
そうした子供達が大人なになったときに子供達の抱える問題は社会全体の問題になるはずである。
それらに対処するには心と身体という問題にもっと真剣に取り組む必要があると思う。
伝統的な芸能や武道、宗教に伝えられる技法にはそのヒントがあるのではないだろうか。
その中心となるのは姿勢、呼吸、運動を制御し、それによって心とのフィードバックを果たす技術ではないかと思う。そういった技術の価値はもつと認められても良いのではないかと思う。
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