2009-12-29
先送りストラテジー
「与党3党で話し合って決める、ということを決めた」というのはなかなかの高等戦術だと思っていたのだが、「グアム全面移転は困難」などということを言わなきゃよかったのに、鳩山さん。内田樹センセイが自身のブログの「及び腰ストラテジー」というエントリーの中で「『先送り』というのはひとつのアイディアである」と書いていて、なるほどと思った。今決められないなら決めないという選択しもあり得る。未来はどうなるかわからないからである。であるならば、将来の選択肢は多い方がいい。グアム全面移転もその一つだと思う。
で昨日のことだが、外相の岡田克也がロシア外相のラブロフと会談して“独創的アプローチ”について話し合ったそうだ。“独創的アプローチ”というのは北方四島の経済共同開発のことらしいという専らの噂だが、内田ストラテジーに習うなら、ロシアは歯舞・色丹の2島の返還には応じると言っているのだから、とりあえず2島だけでも返してもらったらどうか。残りの2島、国後・択捉に関しては結論を急がず、先送りするのである。日本に返還された歯舞・色丹の“開発”具合やロシア人住民に対する処遇(でき得る限り彼らの権利を認め厚く処遇しなければならない)などを国後・択捉のみなさんに見ていただくのも領土に関する二国間関係を柔らかくするのに効果的ではないかと思うからである。
だから、「国後・択捉に関してはこれから話し合いましょう」ということで一旦先送りもしくは棚上げしておいて、「とりあえず歯舞・色丹は日本の領土ということでいいですね」として返還を促すのである。日ロ両国が今現在合意できるのは、歯舞・色丹だけなのだから、合意できることから合意して、交渉の実を上げれば、それが次の(国後・択捉の)交渉へのエンジンになるはずである。