松本人志は、天才なのか?
「ダウンタウンの松本人志が何故「天才」と呼ばれるのか教えてください。
面白い芸人ではあると思うのですが、コントにしてもトークにしても世間での
「他の芸人とは一線を画している」等と思えた事がありません。
象徴的なエピソードでもネット上の動画でもかまいませんので宜しくお願いします。」
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「天才」と呼ばれるには、いろいろな理由があると思いますが、
その一番わかりやすい例は「写真で一言」で見られる松本の発想でしょう。
「写真で一言」とは「一人ごっつ」などで行っていた、写真をみて即興で
それにおもしろい一言をつける芸です。
おそらく、これをみて「凄い」と思われる人が、松本の言う「笑い」を理解できる人で、
松本のことを「天才」だと思える人なんだと思います。
そして、また、この「笑い」こそが
90年代の松本の「笑い」の真骨頂だと自分も思っています。
■
松本自信、自分の笑いについて、
「自分の笑いは想像力で笑う"笑い"であって、
言われた言葉を一度、噛み砕いて、頭の中で想像してから笑う笑いである」
と言っています。
実際、彼のコントは非常にビジュアル的で「記号」的でした。
外国人に関西弁をしゃべらせるような「笑い」は、今やCMなどで一般的ですが、
当時は、非常に珍しく、彼は、この「記号」のズレ(想像上のギャップ)を
「笑い」にする技法をさかんに使い、
この想像力での「笑い」を世間に浸透させました。
(ちなみに、このような松本の想像力に訴えかける「笑い」を
当時、立川談志は「イリュージョン」と評していました。
また、このような「笑い」は、今では、若手芸人の間でも多用されています。
モンスターエンジンの「神々のコント」なども、この性質に近いと思っています・・)
ただ、このような「笑い」が当時、すぐに一般の人に理解されたかと言ったら、
なかなかそういう訳にはいかず、松本自信、苦労したようです。
そのため、このぐらいの時に彼は、特に
「笑いにはレベルがある!」ということをさかんに言っていたのだと思います。
(この大口は、その後、彼が世間に認められるにしたがって減っていきます。)
■
思うに、松本のこの天才的発想は、
彼の漫画好きな所、彼が左利きな所、そして、彼が内向的な性格だったこと
から育まれたのだと思います。
彼のコント、そして、発想は、いつもビジュアル的です。
そして、その発想を「言葉」という記号に置き換える技術を
漫才を通して、後天的に学んだと思うのです。
「サブイ」「空気」「へこむ」という彼が一般に浸透させた独特な表現も
社会の雰囲気をうまくビジュアル的に言葉にはめこむことができる、
彼の才能がさせた技だと思います。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=2758373
(あ、それから、HEY HEYなどでのアーティストにつける「アダナ」も
非常にビジュアル的ですよね。)
(つづく)