この写真は今日おれが彼女と行って来たPainted Hillsって言う場所です。
車で片道4時間かけてホントは一泊してくる予定だったんだけど、
泊まるのがめんどくさくてまた帰ってきました。
このPainted Hillsって言うのはスゲェきれいな場所で、
見渡す限り丸いカラフルな山でした。
地質としては33億年から44億年前の物らしく、
色々な物質が酸化して金色、黒、赤といった色の砂を作り出している物です。

おれと彼女はスゲェ気持ちよくその山々をみていたわけです。
きもちぃ昼下がりに。周りにはほとんど人影も無く、
聞こえるのは鳥の鳴き声だけだったわけです。

そんな中3台の車がやってきてその中からたくさんの子供づれの家族や、
若い人々やらいろんな人が出てきました。

はじめは全然俺らは彼らを気にしてなかったんですが、
そのうちの何人かが目に余る行動を始めたわけです。

その目に余る行動というのが、
目の前に柵があるにもかかわらず、
それを越えて入って行き、「絶対に入らないでください」のサインすら無視し、
しまいにはそのキレイな山の表面にあるカラフルな砂をはがしてもって帰るというものでした。彼らが通った後には膨大な量の足跡が残り遠目からみても人が入って行ったという事は明らかでした。

そんな彼らの行動に業を煮やした彼女がおれの横でキレ始めました。
「マジあれありえなくない??」
誰が見てもありえるわけねぇ。。
かといってポン人のおれが注意するのもあほらしいし。。。
でも実際そんな事言ってる暇はありませんでした。
彼女が横でバチギレし、いてもたってもいらんなくなったようでした。

彼女に切れられるくらいなら、奴らを注意した方がましです(笑)

いや普通にありえない行動なんだし。。

せっかく良い気分だったのに、アホのせいで彼女の機嫌が悪くなった事。
それに付け加え、目の前ですげぇきれいな自然をぶち壊してる。
この大馬鹿者に制裁を加えてやろうとおれはいきり立って近づいていったわけでした。

近づいてみると、実際にそのきれいな丘の上で足跡をつけ狂ってはしゃいでるヤツと、
それを見てるやつとに分かれていました。とりあえず手っ取り早く片をつけたかったおれは、近くにいた方に怒鳴ってやりました。

「てめぇらなにやってんだよ!!」

「はっ?何?」

「そこ入っちゃいけねぇって書いてあんだろ!」

「(丘にいる人たちをさして)僕達はあの人たちの知り合いじゃないよ!」

「えぇぇぇ・・・・・。ごめんなさい。。」

めっちゃきっまずいじゃんおれ・・・。
とりあえず手っ取り早く謝ったおれにその人たちはあることを言いました。

「あの人たち、(おれと彼女をさして)あなたたちと同じ国の人に見えたけど・・・。」

「はぁ〜!?マジで?」

もしこんなアメリカまで来てそんな事やってる奴らがいりゃ日本の恥だ!
そこでもう引っ込みがつかなくなったおれは50mくらい先の丘の上にいた人間全員に聞こえるように怒鳴りつけてやりました。

「てめぇらなにしてんだよ!」

そしたらそのアジア系の家族ははしゃいでいたのを急にやめ、
とぼとぼこっちに向かって歩き出しました。
じっくりゆっくり時間をかけ、大した距離でもないのに、
すごい時間をかけて歩いてこっちに向かってきました。
そこでもう一度その家族に言ってやりました。

「おまえら何やってんの?」

するといかにも意地の悪そうなばばぁが一言。

「はっ?」

これでおれのボルテージは完全に上がりました。
子供がいようが何しようがもう関係ありません。
slangだろうがなんだろうが、そんな事注意しようもんなら
てめぇんちの子もっと教育しなおせぐらいの勢いでしかりつけてやりました。

「入っちゃいけねぇって書いてあんだろ!!」

するとそのとおちゃんっぽいヤツが

「ごめんごめん読まなかったんだ。」

「読まなかったじゃねぇだろうが!それじゃすまされねぇんだよ!」

するともう一人が言い訳をするように、

「いやぁいろんな色の砂を集めてて・・・。」

「いや。。。もって帰れねぇからそれ・・・。マジありえねぇおまえ。」


呆れてものも言えませんでした。
結局その家族は中国人らしかったんですが、
一番恥ずかしかったのが同じアジア人がそうゆうことを、平気でやってのけた事。
そして他の人種の人間に同じ国から来ている人だと思われたこと。
本当にありえなかった。

海外に行く人が常に肝に銘じておかなければならないのは、
異国の地ではその人自身が国を代表しているということ。
本人はそう思ってなくても、周りにいる人のその国のイメージは全てその人を通して形作られていくと思います。確かに一人一人やる事は違うし、今回の件で言えば、全ての中国人がそういったことをするとも思えません。しかし周りにいた人々は今日の一件を見て「中国人はこうゆうことを平気でやってのける」と感じ取ったと言っても過言ではありません。人の振り見てわが振りなおせじゃないけど気をつけなきゃなと思った一日でした。