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2011-12-30

話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選

今年は年が明ける前に。

本企画の一覧は下記のサイト様がまとめて下さっています。

「話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選」参加サイト一覧

http://shinmai.seesaa.net/article/241078335.html


ルール

・2011年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につきなるべく上限1話。

・順位は付けない。


10選

・STAR DRIVER 輝きのタクト 第16話「タクトのシルシ」

・輪るピングドラム 15TH STATION「世界を救う者」

・スイートプリキュア♪ 第38話「パチパチパチ♪ 不思議な出会いが新たな始まりニャ!」

・ゆるゆり 第8話「エイプリルフール」

・トリコ 第22話「狂気の圧力! グリンパーチ対トリコ!」

・夢喰いメリー 第6話「夢邂逅」

・ましろ色シンフォニー -The color of lovers- 第5話「あなた色のメイドです」

・放浪息子 #11(TVオンエア時)「放浪息子はどこまでも 〜Wandering son’s progress〜」

・GOSICK -ゴシック- 第20話「ファントムの幽霊に導かれる」

・逆境無頼カイジ 破戒録篇 Bet.13「攻略の糸口」


以下簡潔に理由を書いていきます。


・STAR DRIVER 輝きのタクト 第16話「タクトのシルシ」

作画的な爆発力のある最終回ももちろん良かったのですが、未だにラストで涙腺をやられるこちらをチョイス。

複数の登場人物が交錯する群像劇的な本作の中で、ヨウ・ミズノの目線を貫いたエピソードで、

彼女が自分自身と向き合い、自己肯定によってマリノが再び現れるところで目頭が熱くなります。

「心までは奪えない」という後期EDの歌詞もこのエピソードのためにあるような気さえするハマりっぷり。


・輪るピングドラム 15TH STATION「世界を救う者」

粒ぞろいなエピソードが多い中、こちらも涙腺をやられたエピソードを選びました。

真横にキャラを配置する構図やどんでん返し的なカメラが真逆に回りこむカット割り等、出崎統さんを思わせる演出が決まっているのと、

「父と娘―ゲンドウと綾波」「少女と少女―ウテナとアンシー」のようなモチーフが回想の中で描かれ過去作への接続が見える辺りに痺れました。

このエピソード一つで「少女革命ウテナ」が過去の出来事として接続されるような、記号的な圧縮はそうそう見られるものではないのではないかと思います。


・スイートプリキュア♪ 第38話「パチパチパチ♪ 不思議な出会いが新たな始まりニャ!」

スイプリはお話はゆるいけれど前作から各話演出の水準が底上げされている印象で、中でも若手の黒田成美さんと田中裕太さんの演出は勢いがあって良いんですよね。その中からどれを選ぼうか迷いましたが、お話の熱さとカット割りの好みからこのエピソードを。

田中さんの演出は構図をかっちり決めるタイプで、この回でいうとベンチのアコと奏太なんかが分かりやすいところですが、それ以上にこの回は奏太を救出するアクション周りのカット割りが格好良かったですね。ビートソニックやパッショナートハーモニーといった技の組み込みが見事です。

メロディの「残念、一人じゃない!」の格好良さとか、奏太の姉という立ち位置を見せるリズムがミューズの手をつかむ辺りがまた堪らなかった。

黒田成美さんの演出や玉沢動画舎の生田目康裕さんの作監等、面白い所は結構あるので、終わる頃に単体で記事を書ければ、と……。


・ゆるゆり 第8話「エイプリルフール」

「星空へ架かる橋」といい、動画工房の快進撃が始まってきたかという年でもあり本作を。

このエピソードは最初のシークエンスで散りばめられたネタふりを回収していきつつ池田千鶴を見せる回で、

コメディで進めて行ってしっとりしたパートも見せるバランスが良かったです。

双子である千歳と千鶴のシークエンスにおけるシンメトリーさを見せる構図やカット割りが何よりツボでした。


・トリコ 第22話「狂気の圧力! グリンパーチ対トリコ!」

東映アニメの若手林祐己さんの作監回であり、林さんのスマートな線やフォルムと山下高明的なパキッとしたタイミングを堪能できる上、

主にBパートの作監と原画を担当したと思われる渡邊巧大さんもまた上手く、タイミング的には林さんら東映アニメの若手に共通したものがありながら激しいタッチの描線と派手なオバケという特徴的な武器を持っているという方が現れた要注目な回。

本作は大西亮さんや烏宏明さんといった方々の仕事も目を見張るものがあり、注目度の高いシリーズですね。


・夢喰いメリー 第6話「夢邂逅」

山内重保さんの演出が全編を通して炸裂していた作品ですが、コンテ的に特に気に入っているのはこのエピソードですね。

ラストの止め絵の連続のカット割りの気持ちよさが山内さんの持っているものを象徴しているようだったので。

ハーモニーも山内さんの独特な色彩感覚によって非常に魅力的なものになっていましたし。

どれでもそうではありますが、特に山内さんの作品は観て触れて感じるのが一番なので是非。


・ましろ色シンフォニー -The color of lovers- 第5話「あなた色のメイドです」

本作のノーマッドのグロス回はどれも面白かったんですが、伊能樹さんがコンテを担当したこのエピソードを選びました。

アップの使い方の上手さやキャラの収まりの良いレイアウト等カットの構成が良く、デフォルメキャラを使ったコメディの見せ方も上手かった。

最後真横の構図でアンジェの走りを見せるカットはキラキラした撮影エフェクトを加えて雰囲気を上手く外したりするのも良かったですね。


・放浪息子 #11(TVオンエア時)「放浪息子はどこまでも 〜Wandering son’s progress〜」

あおきえいさんの作品では「放浪息子」が好きなので。

全編あおきさんのコントロールが効いたレイアウト主義の作風でどれを選ぼうかと思いましたが、キャラが一列に並んだプラネタリウムや

二鳥と安那のやり取りでの校門の柵を使ったどんでん返しのカメラ位置移動からのアップで、柵をフレーム内フレームに見立てて画面の焦点を絞るカット割りにやられたので最終回をチョイスしました。


・GOSICK -ゴシック- 第20話「ファントムの幽霊に導かれる」

この作品も演出の水準が高くて、後藤圭二さんの回と迷いましたが、京田知己さん演出のこの話数を。

入射光の処理が良いのと、お話的に盛り上がる回なのもあってキャラの立ち位置を舞台的に構築する作劇が素晴らしかったので。


・逆境無頼カイジ 破戒録篇 Bet.13「攻略の糸口」

「カイジ」も演出陣が凄くて水準が高い作品でしたが、今回は川尻善昭さんではなく矢嶋哲生さんの演出を。

「カイジ」ではキャラの画面の収め方はどの回も良いんですが、矢嶋さんのコンテはナメモノが特徴的で面白かったですね。

競馬場での地面に置かれたような低いカメラ位置や青空の見せ方も凄かった。


以上です。

ルールに含まれないので選外ですが、ネット配信されている「京騒戯画」も松本理恵さんの若さが迸っていてオススメですよ。

あと、アニメじゃないけど「仮面ライダーフォーゼ」の16話「正・邪・葛・藤」もアクション的に美味しく、ドラマも今までやって欲しかったけどやってくれなかった怪人になる生徒と向き合う内容で、前作「オーズ」含め今年一番満足した回なのでこれもオススメです。東映特撮の画作りと坂本浩一さんが持ってきたアクションの見せ方の技術が上手く合わさっているのも見所ですね。

あれ、何で最終的に特撮の話してるんだ……?

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