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6/17 国立劇場

歌舞伎鑑賞教室へ行ってきました。最近、新橋のチケットがまったく取れないので(香川さん人気)久しぶりの歌舞伎だ〜。毎年行われているこの「鑑賞教室」はまず解説がちょろっとあってからの短めの演目が1本、とお気軽に見れるところがお気に入りです。

解説:大谷廣太郎
俊寛:中村橋之助
千鳥:中村児太郎
康頼:中村芝喜松
成経:中村芝のぶ

毎年、解説がおもしろいのがお楽しみの一つなんだけど今年はなんかアレですね、ふつー。真面目な若手が一生懸命に覚えた言葉を覚えた通りに話す、というかんじ。廣太郎くんが悪いわけではないけど、もっと工夫がほしいかな...。研修生の言葉がせつなかったです。これからデビューに向けての抱負が「脇役なので旦那さんたちを支えることができれば...」と21歳の若者が言うんですよ><。歌舞伎の世界はわからんけど世襲制以外にもがんばってる人がもう少し明るい場所で活躍できるようにならないものかねぇ血筋のロマンも十分わかるけど...って競馬かい(笑)
俊寛は前に幸四郎さん、勘三郎さん(当時はまだ勘九郎さんだったかな)で見たことあるような気がするけど(記憶に自身なし)今回はぐっとお若くなって橋之助さん。そもそも俊寛が島流しされたのって何歳のときかしら?とWikiってみたら島流しが34歳、恩赦が翌年の35歳のときらしい...え...おじいちゃんじゃないよ...w
今回のお目当ての1番は芝のぶさん、しかし女形じゃなかった!立役でも品があってお美しいですなぁ。芝のぶさんは次の舞台どこだろ〜気になる。
福助さんの息子の児太郎くん。大きくてけっこうがっちり体型だけど女形。芝のぶさんと配役逆じゃね?と思ったけど、都の優雅なお金持ちと島の娘じゃこれで正解なのかも(笑)そして意外にも児太郎くんがキュートで、さすが福助さんの子なんだなーと思いました。
国立劇場の何が好きって言えば大道具!お金かかってるわけじゃないけど、いろいろ考えて見せ方を工夫してます!という意気込みが感じられる。今回も花道のところにざーっと波が押し寄せて俊寛が海に向かって思わず駆け出して行くように見せたり、回り舞台と床の波の絵を増やしていくことで海の面積が増えて、こちらは全く動いてないのに視点がどんどん変わっていくのがおもしろかった〜。

来月の愛之助さんの「毛抜」も楽しみです♪