現場の声は天の声(ちょっと違う)

今日、埼スタに行っていた友人からのメールをご紹介。携帯メールにつき、改行は適宜追加。

ハーフタイム。


> 日本だめだめのぐだぐだですね!
> 連携ってなに?個々のやってることはいいのに、まったく繋がってません。
> 代表はいつの間にこんなに弱くなったんだろう。
> 今の代表になら、セカンドの桜でも勝てそうです(しかも打ち合いになだれこみ)
> オマーンの方が見てての楽しい…。
>
> 後半に期待!

昨年2ndのセレッソでも勝てるかどうかはさすがにあやしいと思いましたが(笑)1stなら、しかも打ち合いに持ち込めればマジで勝てたかもしれません。と思えるぐらい、全体的に攻めどころ満載(特に中盤)な前半でした。

で、試合後。


> 後半輪をかけて悪くなっててびっくりしました。
> オマーンはサッカーをしていました。日本がやっていたのはサッカーではないです。
> とにかくもう私は日本代表に失望しました。いつまでこんなことしてるんだろ…。
> まあ勝ったらいいんだからこれでいいんだろ。疲れました。

お疲れさまでした・・・
試合後のメールの2行目に、全てが集約されているように思います。

1次予選で対戦するチームを考えた時、一番のライバルはオマーンになるでしょう。だから今日勝ったことには意味がある。しかし、ホームで、しかもあの内容での勝利です。同じ1-0でも、早めに1点とって守りを固めたのならともかく、今日の勝ちには「勝った」ということ以外の何の意味もない。

さすがにシンガポールとインドにはホーム、アウェイともに勝てるでしょう。万が一どちらかでもドローになったら、その時点でW杯なんてあきらめますよ。

しかし、おそらくはオマーンも両国には勝つでしょう。

もしアウェイでのオマーン戦で・・・(あとは書きたくない)

とにもかくにもあそこでゴールした久保は、そのただ1点だけでもうめいっぱいほめられていいかと。今日スコアレスドローなら、冗談抜きで、1次予選敗退もありえたんだから。あと楢崎は神を通り越して宇宙の神秘だ、ってわけわからん(笑)鈴木は、とりあえず髪型をなんとかしる(笑)それはさておき、彼の持ち味ってのは柳沢と一緒に使ってナンボなんだから、あの状況で投入されること自体が気の毒だわな。俊輔、動きはよかったけど「Not His Day」だったね。こういう日もあるさ。そういう時は本人のためにも早く代えてやれよ。中田、今日の中田なら正直サブでもよかったよ。小笠原先発で。その小笠原もよかったかどうかと聞かれれば微妙だけど、少なくとも今日の中田90分よりはよかろう。遠藤・・・最近ちょっと調子乗ってない?以前は画面越しからも伝わってきたハングリーさ、「おれの能力は海外組と比べたって遜色ないぞ!」っていう迫力が、この頃全然伝わって来ない。

今日は山田と宮本が叩かれるであろうことは目に見えてるが、実際負けてたら戦犯扱いされても仕方なかったろうが、昨日のログの通りふたりとも風邪ひいてたそうだから(つまり「何人か」のうちのひとりは宮本だったらしい)そういう体調だとわかっている選手をスタメン90分で使う、そうせざるを得ないベンチメンバーにしたやつが一番悪い。

つーことで、とにかくジーコさん早く辞めてください。それに尽きます。

・・・と、この文章ではさすがにキツすぎるかな。いやこれでもだいぶ抑えた方なんだけど(笑)

この試合が、1次予選の最終戦とかなら「どんな勝ちでも価値はある」と言えますよ(シャレではない(笑))だけど、これは初戦。ただ「勝つ」というだけではなく、これからの予選を勝ち抜いていく、そのベースとなるチームがどんなものであるか、見せなければならない試合だった。02年のW杯が終わってからの1年半は、全てこの日のためにあったといってもいい。

で、1年半かけてできあがったのが、これ。・・・何をどう評価しろと?

フランスW杯の1次予選でも日本はオマーンと対戦しているけど、あの時とはスタートとなるチームのベースが全く違う。

日本は、00年のハッサン2世国王杯では当時世界最強のフランスと引き分けた。少なくとも、一瞬は本気にさせた。アジアカップでは並みいるアジアのライバルを退けて優勝した。02年W杯では、ベルギーに分け、ロシアに勝ち、チュニジアにも勝った。トルシエは人格的にはいろいろアレ(笑)な人だったし、名監督と呼ぶには何か決定的に足りないものがあると思いますが、それでも一定の結果を残し、まず史上最強と呼んでもよいであろう日本代表を残してくれました。

その日本を、8年前、いや下手をするとあの時以下のレベルじゃないかと思えるほどに弱体化させた。どうしてくれる、といいたい。

今ならまだ間に合う。「かろうじて」と呼べるレベルではあるけれど、強かった日本の名残がまだ残っている。今のうちにもう一度その記憶を揺り起こせば、きっと思い出せるでしょう(かなり期待値込みではあるけれど、まだ絶望はしたくないです)。ただし、その揺り起こす任を負っているのは、ジーコでも川淵会長でもない。なぜなら、彼らふたりはトルシエが残した財産そのものを真っ向から否定したのだから。

・・・と、あれこれ理屈をこねてみた矢先に、これ見て全部吹っ飛んだ。

> 3人も39度の選手が出ていたし。ノブさん(山田)とツネさん(宮本)とヤナギさんも。

治ってなかったのかよ・・・(呆)

ヨシトがここに残ってなくて本当によかった、と、負け惜しみでもなんでもなく今改めて思った。俊輔のコメントが限りなく他人事っぽく見えることなんかはさておき、こんな体調の人間を3人も出して、うちふたりは90分フル出場させた、この1点だけでも十分理由になる。

ジーコさん、今すぐやめてください。

今日の勝ち組・負け組。

寒空の中であんな試合を見せられた人が負け組、おうちでぬくぬくとこたつに入りながらあまりのふがいなさに罵倒しまくっていた人が勝ち組だとするなら、最後15分を2画面対応テレビで「トリビア」と並べながら見て(しかも音声は「トリビア」)肝心の久保のゴールを無音声*1でしか見ていない私は果たしてどちらなのでしょうか(笑)

*1:もちろんこの場合のチャンネルはBS。日テレの実況なんぞ聞いてられるか。