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 日本VSブラジウ

2011 U-17W杯メキシコ ラウンド8

 残念ながら、新たな歴史を作ることはできませんでした。確かに良く戦ったとは思いますが、納得はしてません。何故なら十分追いつけたゲームだったと思うからです。
 ブラジウは、最近のA代表と同じ様なチームでした。強固なフィジカルとしっかりしたテクニック(ただしここで言うテクニックとは基本スキル、キックの正確さやボールをとめる技術)を持ち、何よりもゲームの流れを読む力やここぞという時の判断力が素晴らしかったです。この世代にあってはまさに大人のチームって感じです。ただそれは洗練されたヨーロッパのチームの様でもあり、アトランタ五輪チームの様なタレント集団ではないってことで、まったくかなわない相手ではなかったってことです。
 この試合、特に1stハーフは日本はあまり持ち味を発揮することはできませんでした。それはここまでの疲労や、ブラジウという名前に対する恐れもあったでしょう。ただそれよりも荒れたピッチを攻略するのに時間がかかったのかなという気もします。もちろんブラジウのプレーヤーも足を取られるシーンは幾つもありましたが、ここぞという時にはやっぱりミスしないですよネ。しかし日本は攻撃に入る大事なところでのミスが多かった気がします。後、やはりこの大会であそこまでDFラインが崩されたのは素直に力の差というしかないでしょう。特に3失点目(アレがなければネ)はもうアレを決められたら仕方ないという見事なゴールでした。しかしそれでもなんとかキレずに3点に抑えたのは今後に繋がる部分かなとは思います。後、ピッチのせいもあったのでしょうが、特に相手ゴール前で安全に行こうとしすぎたのかパススピードが遅かったと思います。やはりどうしてもKOラウンドは慎重になってしまうんでしょうが、もうちょっとチャレンジして欲しかったなぁと思います。1stハーフはサイドチェンジの失敗多発とこのパススピードの弱さのためにほとんどチャンスを作れなかったと思います。ただ、執拗にボールを廻すことは出来ていたので(ここは南野クンががんばった)これが2ndハーフに効いてきましたネ。
 2ndハーフの30分を過ぎたあたりでブラジウの選手は足が止まってしまったので、ここからの日本の攻撃は素晴らしかったと思います。もちろん日本も疲れていたでしょうが、交代選手を上手く使えていたと思います。ただ、惜しむらくはアレがもう少しはやくできていたらなぁって事と、やはりあの3失点目は余計でしたネ。日本の1点目は素晴らしい崩しだったし、終盤にももう少しで決めれるシーン(早いクロスに足が出なかった)もあっただけにもったいない感じですネ。しかし、3点目を決められたときは、このまま0ー3で終わりかと思ってしまいましたが、相手の疲労があったとはいえ、よくあそこまで盛り返せたなと思いますよ。結局最後はKOラウンドという状況かつ、荒れたピッチでどこまで普段のプレーが出来るかというところでしょうネ。その部分でやはりブラジウは上手かったと思いますよ。まあ決定的なCFがいるかどうかって部分もあるでしょうが、居なくてもブラジウから2点を取れるってのは日本のストロングポイントになりうると思います(ただこれがこのチームだけなのか、継続して出来るのかで大きく変わりますけどネ)。
 とりあえず、このチームはここで終わりですが、まだこれからU−20、五輪、A代表とあるので、是非結果を残していって欲しいです。とりあえず久しぶりにU−20本大会に出ようよ。まずはそれからでしょう。