「耳をすませば」に、なぜ立花隆さんが?

金曜日の夜に、ジブリアニメの「耳をすませば」が放映されていました。本来の「耳をすませば」の上映時間は1時間51分です。テレビ放映の時間枠は、一応9時から11時18分まで。これならたぶん、ほとんどカットは少ないでしょう。ただ、日本テレビもノーカット、とは表現していません。もしこれが2時間ぴったし枠なら、20分はカットしてあるわけですから。そんなズタズタカットの映画を見ても、馬鹿馬鹿しいですから。で、最初の出演者名というか、声優スタッフに、立花隆の文字がありました。へえ〜、評論家と立花隆さんと同姓同名の声優さんがいらっしゃるんだ。と、思っていました。で、始まると、雫のお父さんの声が、なんの抑揚もない、棒読みのような、その声は、やっぱり、評論家の立花隆さんなんだ。なんで、立花隆さんなの〜?という疑問が湧いてきます。ちょっと調べてみるとだいぶん前に、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんが討論会でこんなことを言っているんですね。ジブリのアニメには、どうして本来は声優でないひとが登場するのでしょうか?という、起用の理由です。鈴木さんは、アニメでは衣食住を中心に描くわけで、日常の芝居が多い。だから、演技も大げさでは困るわけで、普通のしゃべりができる人、というわけで、本来の声優さんを起用しなかったそうですよ。声優さんは、仕事をド素人さんに取られちゃったわけですね。で、なんで「耳をすませば」は立花さんなのか?今のお父さんの特徴は、お父さんであってお父さんではない、無責任さがあるということらしいのです。で、月島家のお父さんは、なんとかお父さんをやっているけれど、ちょっとくたびれている。なので、なまりというか方言が欲しかった。それで立花隆さんになったそうです。もういちど、トトロの糸井重里さんを起用したらという話しもあったそうですが。へえ〜、そうなんですか。確かに、雫のお父さんは、図書館の司書で、地味で、無骨で、真面目ひとすじ、ってかんじで、抑揚のない、棒読みのような立花さんがぴったしですよね。さつきのお父さんじゃ、大きく雰囲気が違いますものね。などと、私は納得しました。ついでに、ハウルは、なんでキムタクなのか?それは、男のいい加減さを持ったやつ、なんですって。で、鈴木さんは全くキムタクのことを知らなくって、娘さんに、キムタクはどういう人って聞いたらしい。すると娘さんは、キムタクはいい男だよ。で、いろんなことを言うんだけど、真実味がないんだよね、と答えたそうな。それで、ハウルに起用決定だそうです。面白いですね。そんなんで、またまたジブリのアニメが好きになりました。日本テレビは絶対に、ノーカットで放映してくださいね。カットしたら、ウソつき民主党のように許しませんから。