- 作者: 竹中治堅
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/05
- メディア: 単行本
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参議院が歴史的に内閣と衆議院による立法活動を抑制する働きをしてきたのは、二院制の目的に適っている。ただ参議院までが二大政党化すると膠着するので、選挙方法は工夫しましょうー。改めて読んでみても、そうした著者の提言は至極真っ当に思えますし、参議院を軸にした戦後政治史の読み物としても十分楽しめる本かと思います。
今回の選挙は、一人区で野党共闘が進んだことでますます「政党化」したものになりそうです。まさにその一人区こそが著者が改善を求める点であるわけで須賀、参議院に権限があり、力があればこそ政権やその座を狙う勢力がそこに触手を伸ばすのはある意味必然なわけで、これまた著者が挙げる「一票の格差」という憲法上の要請をテコにでもしないとなかなか変わっていかないのかなあとは感じました。
あるいは、年代別選挙区にでもしてみますか?(笑) 世代論はあんまり好きではないんですけど…