- 作者: 蒲島郁夫,竹下俊郎,芹川洋一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2010/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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理論的な部分に関してはやはりより精緻で勉強になりましたが、前回のレビューで言及したようなメディア多元主義モデルが今現在、どこまで妥当するのかは検討を要すると強く感じました。様々な誘惑に晒されながらも保たれている一応の独立性、が前提となるわけで須賀、果たして現在、個別の媒体の個別的判断でなく全体としてそれが保持されているのかーつまり、メディア多元主義モデルが妥当する前提条件はそもそも安定的に存在するのかーが問われる状況にあるように思えます。またお得意(?)の安倍政権批判かと思われるかもしれませんが、学問として論理的に体系化されたものは何がしかの「変化」に照らすとはっきりとした相違の痕跡を示すと思いますし、逆に言うとそれが、今という時代を映しているとも言えるのでしょう。
こうしてビールを飲みながら考えると、その時期時期に本を読み、それについてコメントすることは、その時期時期を反映するという意味で多少の価値はあるのかもしれません。