ジャパンタイムズ「王の狂気」(トランプ氏の病状)と他あれこれ


我が家の庭のつるバラに先月から赤い蕾がつきました。12月に入って気温5度を切る日もあって、うまく花が開いてくれるか心配していましたが、何とか開花にこぎつけました。深い真紅の冬薔薇です。
◎内田氏のツィッターによると、ジャパンタイムズの記事「王の狂気」では、トランプ大統領精神疾患に加えて認知症の心配もあるとか。イスラエルの首都をエルサレムと認め大使館まで移転させるんだと言って世界の大反発を招いていますが、中東の平和より騒がれることの方が大事なようです。後半部分を日本語訳されていますが、長いので一番最後に回します:

内田樹
内田樹さんがYoJung Chenをリツイートしました
ジャパンタイムズの記事の後半を訳しておきました。http://blog.tatsuru.com/2017/12/06_1030.php王の狂気」。日本の新聞でもこれくらい「にべもない」記事を読みたいけど、無理でしょうね。

YoJung Chen‏ 
@YoJungChen
北朝鮮ロシア疑惑等内外共風雲急を告げる時に、今迄一部で囁かれていたトランプ大統領の「ご乱心」ぶりへの懸念が表に噴き出した模様。昔の喋り方と比べると痴呆症の兆候が見られる他、言動などから明らかに「ナルシシズム人格障害」だと多くの精神科医が指摘している

The madness of King Donald
by Elizabeth Drew

Dec 5, 2017
https://www.japantimes.co.jp/opinion/2017/12/05/commentary/world-commentary/madness-king-donald/#.WiepIrpuLIV


◎詩織さん事件の加害者山口氏の逮捕状まで出ていたのに握りつぶした中村格氏。強力な安倍晋三さんのガードマンです:

内田樹さんがリツイート

安藤昌益‏ 
@a14122528 12月5日

これも中村格だったのか!! クロ現で菅官房長官に食い下がって質問した国谷さんに、放送後脅しをかけたのが中村格! 古賀さんが後藤健二さん人質事件でアイアムノットアベと言ったときに報ステに電話してきたのも中村格 山口敬之レイプ事件で逮捕を止めたのも中村格 国会に出てこい、中村格

◎籠池夫妻の不当な長期勾留、元裁判官も疑問視するほどと週刊朝日が:

内田樹さんがリツイート

rima‏ 
@risa_mama117 12月6日
週刊朝日:接見禁止、窓なし独房 籠池夫妻の長すぎる勾留に元裁判官も疑問視https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171205-00000031-sasahi-pol …「7月末に逮捕されて以降…籠池泰典被告と妻の諄子被告の勾留が長期化している。検察は証拠品の押収や関係者の聴取を終えたが、起訴後も身柄を拘束されたままだ。しかも家族との接見も禁止人権蹂躙


◎これはビックリ! スーパーコンピューターを作った会社の社長が詐欺! しかもこの社長とあの山口氏に関係あり。リテラによると、山口氏のスポンサーがこの社長。何かメリットがあったのかという記事です:

山崎 雅弘さんがリツイート

▲ガイチ‏ 
@gaitifuji 12月5日

これ、あの山口敬之が一枚噛んでいるという会社か。しかもこの会社、来週か再来週に放送予定のNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」で取り上げる予定だったんでないのw/スパコンベンチャー企業強制捜査NHK 首都圏のニュース(http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171205/0004513.html)

捜索を受けているのは、スーパーコンピューターの開発を手がける東京・千代田区ベンチャー企業「PEZY Computing」です。
この会社は経済産業省が所管する国立研究開発法人「NEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構」から技術開発を支援する多額の助成金を受け取っていますが、関係者によりますと、社長らは一部の助成金を不正に受け取っていた疑いがあるということです。
東京地検特捜部は5日、詐欺などの疑いで会社を捜索するなど強制捜査に乗り出しました。
「PEZY Computing」はことし10月、計算速度が国内最速で世界トップクラスの省エネ性能を誇るスーパーコンピューターの開発に成功したと発表し、ベンチャー企業が少ない人員で大手企業などを上回る性能のスーパーコンピューターを開発したとして注目を集めました。


litera‏ 
@litera_web 12月5日

助成金詐欺で逮捕のスパコン業者・ペジー社は安倍御用記者・山口敬之氏のスポンサーだった! 巨額助成金に官邸の関与は?(http://lite-ra.com/2017/12/post-3631.html)

ついに国会でも本格的な追及がはじまった、元TBS記者で安倍政権の御用ジャーナリスト・山口敬之氏のレイプもみ消し疑惑問題。だが、そんななかで、本日こんなニュースが飛び込んできた。

 なんと、山口氏の“スポンサー”と言われる人物が詐欺容疑で逮捕されたのだ。

 その人物は、スーパーコンピューターの開発をおこなうベンチャー企業「ペジーコンピューティング」の社長・齊藤元章氏。

防衛省が被害想定をしていることを認めたようですが、ニュースにはなっていないような…

内田樹さんがリツイート

布施祐仁‏ 
@yujinfuse 12月6日

今日の対談企画で山崎雅弘さんも指摘していたけど、防衛省が被害想定をしていることを公式に認めたわけですから、これ本来ならストレートニュースで1面トップにすべきニュース今の局面で国民にとって一番重要な情報は、戦争になったら日本でどういう被害が生じ得るのかということなのですから。


東京新聞ほっとWeb オフィシャル

@tokyohotweb
紙面【こちら特報部】米韓両国軍は史上最大規模の合同空軍訓練を始め、朝鮮半島の緊張が高まっている。不思議なのは、政府が朝鮮有事の際の被害想定を公表しない点だ。米国議会などは発表済み。国民は被害規模も分からず…

◎それでは、「内田樹の研究室」(12月6日)の「王の狂気」から引用です:

Madness of the King


12月5日のJapan Times に「王の狂気」と題するトランプ大統領についての記事が載った。
今世界ではそれが最も緊急な懸念である。
痴呆症の大統領に戦争を始められては困るからだ。
もちろん、日本のメディアはそんなことは書かない。
日本は痴呆症かもしれない大統領に煽られて戦争をする気でいる世界唯一の国だからだ
官邸がいやがりそうなことは書かないというのなら、それはそれで構わない。
でも、あとになって「いや〜、はじめからちょっと怪しいなとは思っていたんですけどね」みたいなことは書かないで欲しい。
記事は長いので、終わりの方だけ訳した。ここから↓

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トランプが何らかの(場合によっては複数の)精神障害を抱えているように見えることは、精神科医、政治家、ジャーナリストの間に等しくジレンマを産み出している。アメリ精神科医協会は会員たちに診察したことのない人について診断を下さないというルールを定めている。だが、何人かの精神科医たちはこれを国難的事態と見なして、ルールを破って、トランプの精神状態についての専門的判断を公的に語ったり書いたりし始めている。
最も広く受け入れられている見解は、彼がナルシスト的人格障害に罹患しているというものである。これは単なるナルシストであることよりもはるかに深刻な症状である。
Mayo Clinicによると、これは「自分の重要性についての過大評価、自分に対して過剰な関心や称賛を求める強い欲求、病的な人間関係、他者への共感の欠如」などとして現れる。さらに「過剰な自身の仮面の背後には、わずかな批判によっても傷つく脆弱な自己評価が潜んでいる」ともされている。
この定義はトランプが日常的に示している様子をそのまま映し出している。


80年代後半に行われたインタビューでの話し方と現在の話し方を比較すると、語彙がはるかに少なくなっており、滑らかさも失われている。それを大統領は痴呆症の初期段階にあるのではないかと診断する専門家もいる。
医療データベースUpToDateによると、痴呆症の症状には苛立ち、攻撃性、思い違い、幻覚、無関心、脱抑制が含まれる。
共和党の議員たちの相当数はトランプがきわめて負担の多い大統領職を担いうるかどうかについて懸念を抱いている。ティラーソン国務長官はトランプを「魯鈍(moron)」と呼んだと言われている。



トランプの逸脱行動は最近とみに度を過ごしているが、これはミュラー検察官による2016年の大統領選挙へのクレムリンの干渉に彼と彼の陣営が関与していることについての捜査に対する彼の不安の亢進に起因するものと思われる。トランプは捜査の進展次第では、共同謀議の罪に問われる可能性があるからだ(トランプはロシアが選挙に干渉したという事実を認めないワシントンで唯一人の重要政治家である)。
彼の奇矯な行動は12月1日にトランプの最初の国家安全アドバイザーであり、選挙活動の支援者であったマイケル・フリン退役将軍が捜査への協力の見返りとしてFBIへの偽証を認めたニュースが伝えられる以前から見られた。


だが、事件が決定的に重要なのは、フリンがミューラーが「ひっくり返した」最高位の公人だからである。気前のよい司法取引によって、フリンは選挙キャンペーン中とホワイトハウスにおける彼の上司たちの名前を挙げる覚悟ができたものと思われる。
このリストに載るはずの名前は多くない。おそらくフリンはトランプの女婿であり上級顧問であるジャレド・クシュナーを指差すだろう。トランプはこれまでフリンへの検察の接近を繰り返し阻止しようとしてきたが、それは検察官の眼からトランプが隠したがっていることをフリンが知っていることのはっきりしたシグナルである。
それが何であるかはもうすぐ明らかになる。それまでアメリカ人と全世界はこの逆境にトランプがどう応じるのかを固唾をのんで見守っている。
日時: 2017年12月06日 10:30