お気に入りの超軽量スーツケース

ブラジルに来るにあたり、本当に苦労したのが、航空便の荷物重量制限32キロの壁…
これは本当に厳しいと聞いていたので、実にグラム単位で(というのは言いすぎだけど)スーツケースの中身の重さを調整したものだった。
3歳の長男と二人でJALに乗ってきた私、スーツケース3つ:特大1、大1、中1を預け、小1つを機内持ち込みで持参した。
はー。思い出しても大変だったな。あの荷物の調整… 包みひとつひとつの重さを量り、あたかもパズルのごとく、これは5キロ、あれは2キロだからあと何個入る…なんて必死で計算して、32キロギリギリになるように詰め込んだものだった。


ところで32キロって結構重いから、いろいろ入るでしょ?と思うでしょ?
それが意外にも、簡単に32キロくらいクリアしちゃうんですよ。
辞書や靴、そして衣類も結構重いのです。船便が到着するまでの3ヶ月間、そのスーツケース内の荷物で生活しなきゃならないわけだから、どうしてもアレコレ詰め込みたくなる。


で、32キロというのはもちろんスーツケース自体の重さも含めて計算されるわけで。
大概、スーツケース大・ハードケースだと、平気で7キロとか8キロもあるのだ。
貴重な荷物制限重量の4分の一をスーツケースで取られちゃうなんてくやしいよね?
そこで探し求めたのがRIMOWAというドイツのメーカーの超軽量スーツケース。

私が買ったのはサルサというタイプの6285番。
81×55×27cmで4.8キロという軽さ!!


これはかーなーり入ります。開閉がファスナーなので、え?大丈夫?ハードな長旅に耐えられるのだろうか?と最初は不安だったけど、全く問題ありませんでしたよ。
むしろ荷物を詰め込むにあたり、ファスナーの方が閉めやすくてラクチンでした。
もちろんカギもついているし。
このファスナータイプ、容積的にもたくさん入るようで、すごく気に入ってるのだ。
ダンナも気に入ってもう一つ購入したため、いま我が家には赤と黒、ふたつのRIMOWAくんが仲良く並んでいます。とても可愛いよ。


もしこれからブラジル旅行を計画される方がいたら(いや、ブラジルだけじゃなくて1週間くらいの長期旅行に出る人にも)、ぜひオススメしたい一品です。
かつては2輪キャスターしかなかったらしいんだけど、今は4輪があるのですごくラクチン。2輪と4輪じゃ全然使い勝手が違いますからね。移動のスムーズさが格段に違います。


しかし、オススメしといてナンなんですが、どうやら最近、値上がりしたみたいで(もしかしたら為替の影響?輸入ものだからね)、この最大タイプは55000円くらいするようです。新宿のセレクションというカバン屋さんのネットショップで見たんですけどね。
私が買った去年の今頃は確か、4万2千円だったんですけどねぇ。同じお店で。
1万円以上も違うってどういうこと??

ブラジルのガイドブック(日本語)

ブラジルのガイドブックといえば誰しも持っているのが地球の歩き方
これは毎年更新されていて、確かに内容(レストラン情報とか)が少しずつ変わっているみたい。
(私が持っている2005年版には、すでになくなっているレストランも載ってるよ)


パッと思いつくブラジルガイドってこれくらいしかなかったから、赴任前は、それこそバイブルのごとく読み込んで、妙にブラジルの地名には詳しくなっていた私(笑)。
そしてこの本は、こちらに住むようになった今でも、旅行の計画を立てたり地方のことを調べたりするのに大活躍している。
特に、各主要都市の市街地図がとても役立つ。こっちのガイドブックって、地図があまり充実してないんだよね…。そもそもブラジル人は地図が読めない人が多いとか聞くけど、だからかな?


このほか、最近見つけたガイドブック(というより写真がメイン?のブラジル紹介本)が2冊ほど。
先日の、送料40%オフのときに取り寄せてみたんだけど、これがなかなか楽しめた。
写真がすごくきれいだし、おしゃれに編集されている。とにかく、デザイン的に優れているという面を前面に押し出しているみたい。

+81 VOYAGE BRAZIL ISSUE

+81 VOYAGE BRAZIL ISSUE

BRAZIL―DUNE TRAVELLER〈Vol.1〉

BRAZIL―DUNE TRAVELLER〈Vol.1〉

二つ目のほうが、より使えるし、より写真がキレイで見ごたえがあるかな。
内容も、建築、音楽、美術、ファッションなどブラジルの現代文化がほどよく網羅されているし、アマゾン・ブラジリア・リオ・サルバドールといった代表的な都市が紹介されているから、ちょっとした旅行ガイドとしても活用できると思う。


これからブラジル旅行を計画しようかな〜と思っている方がいらしたら、ぜひ!

ブラジル社会の腐敗の現状…

昨日、今回の暴動について日本語新聞がどう伝えているか、そして私がどういう感想を持っているかを書いたところだけど、今日になっていろんな方々(ブラジル在住の日本人の方々)のブログを読み、あぁ自分はなんて浅はかな理解だったかと情けなくなった。


ブラジルという国にはどれだけ根深い社会問題が潜んでいるのか。
いかにお金がモノを言う国なのか。
どこまで政治が、組織が、腐敗しているのか…。
とてもじゃないけど、いち駐在員の妻としては知り得ることのできない「本当のブラジル」が、他の方々のブログを通して少しだけではあるけれど見えてくる。


ご興味のある方は、次のブログをぜひお読みいただきたい。
私がこの国で暮らすに当たって、いつも大変お世話になっているブログの数々である。
私の日記のリンク欄にはあえて掲載してないけれど(お気に入りサイトがあまりに多すぎて、リンクをしているときりがないので…)、
これを機に、もしブラジルのことをより深く、現実的に知りたいと思った方がいらしたら、
ぜひ読んでみていただきたいと思う。
(下記のハンドルネームをクリックしたら、それぞれの記事に飛びます)

Sao Pauloさん
Gabbynaさん
Palmeirenseさん

いわば、数年間だけの「腰かけ」住民である私には、この国の社会を批判したり論じたりするだけの知識も、またその資格もないけれど…そしてもちろん選挙権などもないわけだから、この国の政治に関わる部分なんて皆無だけれど…
それでも、自分の住む国の現状は、わかる限り把握しておきたいとは思う。


もし、ブログをやらずに、駐在員社会の中だけで過ごしているだけならば、このようなブラジルの本当の姿を知ることもなかったかも知れない。
そして、そんな姿を知らなくたって、十分生きていける環境がここにはあるから。
どれだけ貧富の差があるかなんて、ここに住んでいるだけでは、知る由もない。
サンパウロの一地域にすぎないこの地域には、大体同じような境遇の、同じようなレベルの住民しか住んでいないから、これ以上の暮らしもこれ以下の暮らしも、到底知ることは出来ない。ここだけにいる限りは。
そしてそれは、超お金持ちや、超貧しい人たちにも当てはまることだろう。
超お金持ちはその同レベルとしか関わらないし、超貧しい人もしかり。


それがブラジルという国なんだろうな。