2007-02-19
■[旅行][カルナヴァル][サルバドール]家族で市内観光へ〜歴史地区を歩く(二日目観光編)
一夜明け、朝食をホテルで済ませた私たちは海沿いを散歩し、バッハ要塞へ。
通りは、昨夜の喧騒がウソのように静まり返り、路上で疲れ果てて寝ている行商人や、役目を終えた山車トラックの移動風景が見られた。
とにかく、まったりしている朝。空も曇っている。今日は雨になるかも…。
バッハ要塞は、ホテルから歩いて7分ほど。サルバドール市内観光の名所としても名高いようだ。
内部は海洋博物館になっているようだが、今回は外観をさっと見ただけ。観光客もちらほらいたようだけど、やっぱり今は、観光よりカルナヴァル一色という感じかな。
そのあと、案の定雨が降り出したので、近くでタクシーを拾ってペロウリーニョ地区:いわゆる歴史地区へ向かった。
かれこれ10分ほど走っただろうか、結構遠いのね…海岸地区から歴史地区って。カルナヴァル期間中だから、多少遠回りせざるをえなかったのかも知れない。
それでも料金は15へアイスで済んだ。物価自体はサンパウロより安いんだろうな。
さて歴史地区はサルバドール観光の目玉とも言えるだろう。よく写真で登場する、カラフルな壁のコロニアル調な建物が軒を並べ、石畳の坂道が旅情を誘う。
そして今はカルナヴァル。街のあちこちに装飾が施され、可愛く彩られていた。
曇り空が残念だったけど、浮き足立った街の雰囲気はとても心地よかった。
露店があちこちに出ていて、パレードに参加するための準備をしている人たちもたくさんいた。
とりわけ目立っていたのが、白とブルーの衣装がまぶしい男性陣…(Filho de Ghandi:ガンジーの息子 という名前のグループだと後でわかった)
何ともいえない庶民的なムードに、あぁ、バイーアだなぁと実感。
ホテル前の通りでは少なかった幼児連れの家族も、ここにはたくさんいた。しかも小さい子供達がドレスや仮装服で着飾っていて、とても可愛い!
ここは子どもが主役のカルナヴァル会場なのかな。
歴史地区といえばエレヴァドール(エレベータ)である。サルバドールの歴史地区は、上町と下町に分かれていて、ラセルダというエレベータで結ばれている。
私達が最初に着いたのが上町。今度はエレベータで下町に下りた。ちなみに料金は無料だった。
そしてメルカド・モデーロへ。
ここは、楽器やTシャツや小物などの小売店がぎっしり詰まったお土産市場。ちょっとした軽食屋もあるし、奥にはカポエイラの実演場もある。
しかしこのカポエイラ実演… 動きはまったりとしてて、それほど「おおお!」という感じではない割に、見学代をしっかり徴収しようとするのがどうも気に入らなかった。
写真を撮るにはいくらかチップを、と地球の歩き方などにも書かれていたけれど、写真を撮ろうとしなくてもかなりしつこくお代を迫ってくるから閉口しちゃう。
まぁ見せてもらったからにはタダじゃいかん、と思って少し渡したけどね。なんか商売っけがビシバシ感じられて、ちょっと嫌だったな。
彼らもこれで生活費を稼いでいるんだろうから必死なのはわかるけど。
いったんお金を渡すと、さぁさぁ一緒に写真を撮ろう、どうぞどうぞステージへ!と一気に親しげに関わってくる彼らであった。
そしてせっかく記念撮影の段になって、コイときたら、怖がってるのか照れてるのか?私の足にしがみつく始末…。な、なさけないぞー。
お土産店でおもしろかったのは、楽器屋さん。ヘコヘコを買おうと思ったけど、持ち歩くのが嫌だなぁと思ってやめちゃった。
小さくて可愛い楽器が揃っていたから、ちょっと楽しいお土産としてピッタリだなぁと思ったんだけどね。
ダンナはolodumの公式Tシャツを買っていた。オロドゥンとは、サルバドールを代表する人気パーカッションバンド。シンボルマーク入りグッズがたくさん売られていた。
ところでここは、かつて奴隷市場だったところで、地下には当時のままの雰囲気が残っているとか…
今回は時間がなかったので、あまりゆっくり見られなかったし、地下にも行けなかったから全然わからなかったけれど。
メルカド・モデーロの屋外広場には、やはりお土産を扱う露店がたくさん出ている。
ここで私は、髪結いをしてもらった。バイーアの女の子がよくやっている、細い細い三つ編の編み込みヘアー。
一度やってみたかったんだよね〜。15へアイス(約800円)で30分ほどで出来るというので、お願いしてみた。
いくつかスタイル見本があったけど、私は思い切って前髪全体を編みこんでもらうスタイルにした。
広場でいくつもイスを並べて、いろんな髪の色の女の人が編みこんでもらっている。私はもちろん東洋人代表って感じ。ここのお客としてはもちろん、サルバドール自体、東洋人がすごく少ないんだなぁ…
観光していても、ほとんどアジア系の顔を見ることがなかったよ。
出来上がった私の頭は… そこだけ見ればもう、バイーア娘そのもの。しかし顔が日本人ですから…。
前髪がかなり引っ張られて頭皮の刺激バツグン、っていうかちょっと痛いよ!という感じだったけど、スッキリして結構気に入った私である。
このあとサンパウロに戻るまで、ずっとこの状態であった。きっとこの頭で友達に会ったらビビられること間違いなし。うはは。
それからまたエレベータで上町に戻った。
エレベータを降りたところに、怪しげな日本語交じりで話をする、自称観光ガイドというお兄さんがいた。
もちろん彼にお世話になるつもりはさらさらなかったけれど、ちょうどお昼時だったので、バイア料理が美味しいレストランはないかと聞いてみた。
もちろん聞くだけのつもりで。
そしたら彼はご丁寧に私達を案内しようと歩き出した… うーん、こりゃ多少ガイド料は払わなきゃならないな、と思いつつ、もう面倒だったのでついていくことにした。
途中、もんのすごいスコールみたいな雨が降り出して、みんなで適当な軒下に入って雨宿りした。
小降りになる時を見計らって少しずつ移動し、やっと目的のレストランに着いたら。なんか結構リッチな感じなんですけど?
もっと庶民的で、バイアらしいレストランがいいんですけど?
でももう面倒なので、そこに入ることにした。席も空いていたし、まぁ雰囲気は悪くなかったのでね。
レストランの名は「Mama Bahia」。バイーアの母って意味かな。こじゃれてて、新しいお店だった。メニューは普通のブラジル料理という感じ。
料理はまぁそれなりに結構おいしかったような記憶が…。(かなり前のことになるので記憶が薄れている〜)
良かったのは、このレストランの前の通りが、小さなパレード隊の通り道だったこと。
ちょうど食事を待っている間、頭に大きなハリボテをつけた人形隊が賑やかに通り過ぎた。これには子供達も大喜び!
歴史的な小道と小さなパレード。なんとも絵になるシーンであったよ。
食事の後、また少し広場を歩いて、まもなく始まるであろうパレードの準備風景などを見た。
前にも書いたけど、サルバドールでは市内数ヶ所がパレード会場になり、そのうちのひとつがここ歴史地区なのだ。
規模は小さいけど、家族連れが楽しめる、ほのぼのとしたカルナヴァルなのだろう。
ここももっとゆっくりできれば良かったけど、夕方が近づいてきたので、ホテルに戻ることにした。
タクシーを乗ろうとうろうろしていたら、レストランに案内してくれた怪しい日本語交じりのお兄さんにまたも遭遇した。
タクシー乗り場を聞いたら、やはり連れて行ってくれたのはいいけれど、そのタクシーのぼったくりようと言ったら!
ホテルまでなんと80ヘアイスですってよ!(約4500円)
行きは15ヘアイスだったんだよ!(約850円)
いきなり5倍ですか!!
そんなの高すぎるよ、だって行きは15ヘアイスだったんだよ。と、もちろん値下げ交渉するも、
「今はカルナヴァルだから、かなり遠回りしないといけないから」
「カルナヴァル価格だから」
と言って、なかなか下げようとしない。
じゃあいいよ、他で探すから!と言って立ち去ろうとしたら、35ヘアイスまで下げてきた。
それだって倍以上だよ!
だけど時間もなかったし、本当にかなり遠回りしなきゃ帰れないのかもしれないから(ブラジルは一方通行が多いから、行きと帰りで大きくルートが変わることが多々ある)、結局35ヘアイスで乗ることにした。
それにしてもすごいボリようだよね?80ヘアイスで乗っちゃう外国人客もいるってことだろうか。
やはり、ブラジルでは強気で交渉することが必要である…。
ホテルに戻り、シャワーを浴びて一休みしたら、いよいよ夕方のパレード参加である。
子どもたちは、事前にお願いしておいたシッターさんに部屋に来てもらって一緒に過ごしてもらうことになっていた。
どうやら、非番の客室係のおばさんがシッター役をしてくれるらしい。人の良さそうな黒い肌の40代くらいのおばさんであった。
いつでもどこでも一緒に遊んでくれる人ならOK!という我が家の子どもたち、彼女にもすぐになついたようで一安心。
例のパレード用Tシャツを身に付け、いざ、喧騒の街へと繰り出した―――。
■[旅行][カルナヴァル][サルバドール]ダニエラ・メルクリと踊る夜…馬鹿騒ぎのブロッコ(二日目パレード参加編)
我々が悩みに悩んで購入したカルナヴァル参加チケットその1が、今夜のバッハ・オンジーナ(海岸ルート)におけるDaniela Mercury(ダニエラ・メルクリ)の山車パレードである。
いわゆるブロッコ(Crocodilo)というものに参加するのである。
事前のネット調査と友人の経験談から、ブロッコ参加の鉄則をしっかり守って出かけた。
鉄則その1.手ぶらで行くこと。デジカメなんてダメダメ!→とにかくものすごい人混みだから押しつぶされるorすられる危険性大。
鉄則その2.素足にサンダルはやめること。靴下にスニーカーで行くこと→とにかくものすごい人混みだから、素足だと他人に足を踏まれて骨折する危険性大。
鉄則その3.事前に水分を取り過ぎないように→長丁場のパレード中、トイレに抜けるのは難しいから
ということで、とにかくすごい人混みというのがキーワード、らしい。
確かに初日の夜、ホテルから見た光景も、すさまじいものだった。人・人・人の波そのものだった。
その中に自分の身を置くって…
いったい、どういう感覚なんだろう。
出発前は、あまりピンと来てなかった。まぁせいぜい、通勤ラッシュの営団地下鉄東西線みたいなものかな、程度の認識であった。
さて今回私達のパレードの主役となるダニエラ・メルクリとはどんな人か。(リンク先、音が出ます。ご注意)
バイア音楽を語る上ではずせない存在の大御所的女性歌手で、しっかりした声量で歌い上げるお姉様。ベテランと言える歌手であろう。
もちろん、ファンもとても多く、ブラジル全体を代表する歌手と言っても過言ではないのではないかな。
もともと彼女の歌はブラジルに来てからたまに聴いていたし、どうせブロコで参加するなら少しでも馴染みのある歌手のほうが楽しいだろうと思って、彼女を選んだのだ。
(写真は彼女の公式サイトから拝借)
パレード開始の30分ほど前にスタート地点(バッハ要塞付近)に集合し、なんとなく山車の周りをたむろしている参加者たち。
みな、おそろいのTシャツ。っていうか、制服みたいで楽しい。
パレード通りを歩く人は、誰もが何かしらのTシャツを着ている。客層もなんとなくTシャツによって違ってくるからおもしろい。
白人系が多いとか、若者が多いとか、男性が多いとか…。
(写真はオロドゥンの山車。車の先端部に歌手が乗っているのがわかります?そして周りに群がる人々の数…)
開始時間を1時間半ほど過ぎた頃(さすがブラジル時間)、ようやく音楽が鳴り始め山車が動き出した。ついに出発〜〜〜。
ここからはデジカメがないので臨場感がお伝えできないのが非常に残念なんだけど…
これがものすごいのだ。凄まじいの一言。
なんだこりゃ〜〜〜のサルバドールカルナヴァル、ここにあり!
やってることは非常にシンプル。ただひたすら、ダニエラの歌に合わせて自由に踊るのみ。
しかし。
本当にものすごい人混みなんです。東西線のラッシュだとか、初詣の明治神宮とか、そんなもんじゃないの。
蒸し暑い夜の、ビール片手の、かーなーりハイテンションな人たちが周りにびっしり!!!
飛び散る汗、飛び散るビール… 熱い息、湿った肌…
とにかくすごい状況。
最初は私もノリノリで踊っていた。踊り方は自由。一応、アシェというジャンルのダンススタイルはあるけれど、それにとらわれることなく、適当に大げさ気味に揺れていればOKである。
ここのカルナヴァルは、優勝を競うものではない。誰でも参加でき、とにかく楽しんで馬鹿騒ぎしちゃおう!というのがモットーだから。
好きにすればよい。やりたい放題やればよい。
そんな自由な空気に満ちている…。
だからもう、そこは秩序なき世界。遠慮も何もない世界。我を忘れてテンション上げて、馬鹿になっちゃえばこの上なく楽しい空間だ!
考えてみれば贅沢な話だ。お気に入りアーティストの生歌をすぐそこに聞きながら、好きなだけ踊れるんだから。
日本で言えば、サザンやドリカムのすぐそばで、3時間も一緒に踊れるようなもの。
すごいことでしょ?
…しかし私は途中でダウンしてしまった。
とりわけ長い道のりの海岸コース。全部で4キロくらいあるのではないだろうか。バーハ要塞から、北のほうの高級ホテル(バイーアオットンとか)が立ち並ぶ辺りまで延々と練り歩くんだから。
しかも途中、カマロッチ(沿道の見学桟敷席)前で山車を止めて歌ったりするから、とにかく時間がかかる。
もちろんゴールまで完走するつもりでいた体力自慢の私だけれど、途中、人並みにもまれて息苦しくなったり、押されて踏まれて痛くなったりで、ほとほと疲れ果ててしまった。
最初の頃は自分の周りに少しでもスペースが確保できていたから、曲に合わせて気持ちよくサンバもどきのステップを踏んだりして楽しかったんだけど、進むに連れて人も増えてきたのか、だんだん身動きが取れず…
なぜか周りには男性ばかりが多く… しかもなぜか男性同士で熱い抱擁やら接吻やらを繰り広げるペアが多く…
それは別にどうでもいいんですが。もう、お願い、ここでコースアウトさせて〜〜〜と敗北宣言してしまった。ああ、あと1キロほどでゴールだったのに!
でも本当に限界に近かったんです。2時間以上ぶっ続けで人混みで踊ることがこんなにキツいとは思いませんでした。
たぶん、位置取りによっては、もっとラクに移動できたんだろうけど。
正直、コースアウトした時点では、「もうサルバドールのカルナヴァルには出ない!!もうたくさん!!!」と叫んでおりました。
本当にそのときはそう思ったんだよなぁ。
それだけ壮絶なパレードだったんです、私にとっての初・ブロッコは。
ちなみにダンナはさすがに男だからか、まだまだ行く気満々だったらしい。本当は最後までパレードしたかったらしい。
でもここで別れたら、きっともう巡り会えない… ここで別行動は無理…
ということで、一緒にコースアウトしてもらった。
ごめんよ。次回はもう少し男性の少ないブロッコを選んで、私も体力をもっとつけてから参加するから。
…とは言ったものの、きっともうこのコースでのブロッコ出場は考えないだろうな、私。
ただ、刺激的な経験には変わりないし、これはここでしか絶対に味わえない経験だから、参加したことには後悔はありませぬ。
チャレンジ精神旺盛な方は、一度は参加すべし。世界でこのような激しく熱い祭りが他にあるだろうか。
この躍動感とパワーと混沌とした雰囲気は、きっとリオにもサンパウロにもない。
















上の写真ではcaolinさんの頭よりも、結っている女性の胸に目が釘付けです……。
思いっきり東洋顔の私ですので、はい、正直言って浮いてます、頭だけ…。今度見せてあげましょう、ええ。笑ってね!
胸… いいところに視点が(笑)
見事なまでの褐色の肌にあのボリューム、似合いすぎだよね。うらやまし…。