英彦山ウォーキングで筋肉痛


土曜日朝0644に家を出て博多発0659のJR直方線に駆け込んだ。以前桂川の王塚古墳を見に行った時以来の直方線で、8番線が7番線の奥にあるということをすっかり忘れていた。発車ベルが鳴る中本当に駆け込み乗車だった。
新飯塚駅田川後藤寺線に乗り換え、更に田川後藤寺駅で日田彦山線に乗り換えた。
どんどん山国に入って行く。
雨水が山を削って出来た谷沿いを彦山線が走る。ディーゼル車だ。2両のワンマン運転。降りる時は先頭車両の一番前のドアから降りる。そこに待っている運転手に切符を渡す。駅はみな無人駅だ。

0845彦山駅に降り立つ。cap以外のハイカー達は勝手知ったる様子で、添田町営バスに乗り込んでさっさと行ってしまった。capはまずはこの駅で掴める英彦山情報を探したり、食料と水を手に入れたりすることにした。結局大した情報も無く食料も無く、手に入れたのは自動販売機の水だけだった。

0905ハイキング開始。
青年の家を目指して歩き始めた。ずっと舗装路できつい上り。歩き始めは太ももが悲鳴を上げる。それを我慢して歩き続けると身体が慣れて来て悲鳴は収まる。
どんどん高度が上がって行く。1時間後は500mを超えていた。途中、去年の水害の復旧工事が行われていた。

峠の直前に集落があり、神社があった。旅の無事を祈った。
ここからは「九州自然歩道」を行く。ようやく舗装路におさらばだ。

スキー場、青年の家と過ぎながら豊前坊に辿り着いた。途中、野生の鹿を見た。鹿の方が先に気づいてこちらを観察していた。手を振ってくれたら良いのに。

豊前坊からいよいよ英彦山北岳を登る。
初めは鬱蒼とした森の中、それを抜けると岩の斜面。きつい登りだった。バランスを崩すと転落するので手を岩の角にかけ四つん這いで登る。

ハエが五月蝿く寄って来る。でもそんなことに気をかけるのは馬鹿らしい。振り払っても振り払っても纏わり付くから。

北岳⇒中岳⇒南岳
それぞれの頂上は神の領域とされている。
中岳の英彦山神宮宮司が常に居るわけではないので、参拝するには自分で扉を開けて中に入ることになる。知らなかったcapがその扉の前の石段で休んでいると、単独の登山者が「その扉、開きませんか?」と話し掛けて来た。それで知ることが出来た。お陰でここまでの無事を感謝することが出来た。


南岳が最高峰で1200m。

ここからは鬼杉⇒大南林道⇒玉屋神社⇒奉幣殿と歩いた。下る一方かと思っていたら、きつい登りもあり、その度に大きく息を吐いて歩き続ける。


奉幣殿に着いたのは1600頃。ここまで口にしたのは家から持って来た飴だけ。
奉幣殿で何か食べられると期待してたのに、店がない。
結局、自動販売機でスプライトを買っただけ。糖分補給にはなったかな。


銅(はがね)の鳥居まで行けば添田町営バスがある。確か最終は17時くらいだったはず。乗り遅れたら、彦山駅までプラス4kmくらい歩く羽目になる。その焦りに後押しされて奉幣殿から銅の鳥居に至る段差の大きい石段を急いだ。一段一段膝と足先が痛む。


バス停到着1630
最終バスは1559に出ていた。
え〜っ。一人旅だから誰にも文句を言えない。糞喰らえっ!(Fuck yourself!)


彦山駅まで歩いた。
きつい下りだから靴の中で足が少し前にずれる。その度に足先が痛む。
GPSはこっちが近道だと林道を外れて沢を歩くように勧める。そこには道は無い。これまでの経験で分かっているからGPSに悪態をついて地図を見る。確かに林道は回り道で遠い。だけど、時間は絶対短い。そう言い聞かせてひたすら林道を急ぐ。
彦山駅までもう少しという所で軽自動車が1台駅方面へ追い越して行った。
ひょっとして家族を駅まで迎えに行くのではないか?
そう思うと、一時間に一本有るか無いかの電車に遅れてしまう恐怖が胸に渦巻いた。電車が近づく音に耳を澄まして速足になる。
駅に着いたのは1744。時刻表を見ると1747に電車が来る。良かった〜、僅か3分のラッキーにふぅうと安堵した。銅の鳥居で歩くしかないと決めて殆ど休まず70分。距離は5km以上。
一度でもまとまった休憩を取っていたら、その次の19時代の電車になるところだった。

昨日からふくらはぎが筋肉痛で、今朝は更に背筋が痛い。
これまでのどの歩き旅より筋肉痛がひどい。
事前に今回が一番きついだろうと思った通りだ。


その夜は、山国へ蛍を見に行き、幻想的な眺めを堪能。2100から1時間、日田市内の「一番どり」で鳥刺しとビールで疲れた身体を癒したのであった〜


楽しかった。
次は西唐津から佐賀に至る「魏志倭人伝陸行その一」コースかな。
今週末やっちゃうか!?