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Rage against the (import) machine

2017-08-09

VWゴルフ YOUは何しに日本に来たの!?

  ティーポという雑誌に連載を持つ斎藤慎輔さんが、2ヶ月続けてVW車について書いています。冒頭にはお決まりのようにVWのディーゼルゲート事件に関する所感が述べられています。もうどーでもいいから本題を書け!!とか思うんですけども、8月号に続いて9月号でも『衝撃だった!!』と同じようなことを書いてます。・・・いやいやもっとヤバいことが日本市場でも起きているんですけどねー。なんで2017年以降に日本で発売されたVWグループのクルマには1.2Lガソリンターボが使われていないのか?という話です。

  もう何度か書いていることなのですけど、『VWのガソリンターボが相当にヤバい』という闇が、未だに全くカーメディアの話題に上がらないのはちょっと不思議な気がします。ニューモデルマガジンXが必死で食いついている、スズキのブレーキランプが壊れやすいとかいう問題と同じくらいにエグいことになっているんですけどね。この雑誌はそれぞれのメーカーに同じ対応をしない、つまりあからさまな差別をするので、とっても嫌いな雑誌の一つです。ブレーキランプの件に関してスズキは即座に間違いを認めて、各ディーラーに補修部品を用立てるなど誠意ある対応をしているのに、執拗に説明責任を叫び、VWのディーゼルゲート事件に対してはむしろ擁護するような論調を展開し、読者からも批判を受けたようです。

  そして2014年に国土交通省の外郭団体による研究機関が、ガソリンエンジン車におけるNOxの試験を抜き打ちで実施し、各メーカーで大きな差が出ていることを公表したのですが、これについてまともに取り上げたカーメディアはゼロ。国沢光宏氏のブログではガソリン車の問題をうまくディーゼル車にすり替えてうやむやにするような記事も見られました。・・・これが日本のカーメディアの実態です。ちなみに調査結果ですが、トヨタ(1.3Lポート自然吸気)、マツダ(1.2L直噴自然吸気)、VW(1.2L直噴ターボ)の小型車エンジンが選ばれました。NOxの数値はトヨタを1とするとマツダが10、VWは50といったところ。VWの1.2Lターボは2012年規制こそギリギリの数値で突破しているものの2017年規制には全く及んでいません。その一方でトヨタ、マツダは2014年の段階で既に2017年規制も楽々とクリアしています。

  時系列に沿って話を進めると、国土交通省の排ガス規制は2012年に改定され、そして再び2017年に改定されるというスケジュールが10年くらい前から決められていました。ホンダ、日産、マツダなど法令遵守が比較的に厳格な日本の善良なメーカーは、ガソリン&ディーゼルそれぞれの内燃機関の開発がしっかりとスケジューリングされていて、マツダは(規制が厳しい)日本とアメリカでのディーゼル導入を実現させ、日産は2017年規制を採算内で達成するのは不可能として、国内のディーゼル(先代エクストレイル)を前倒しして廃止しました。

  それに対して、ディーゼルの規制なんてディフィートストラテジーでクリアしてしまえばいい・・・とか考える悪徳メーカーが欧州を中心にズラズラと現れます。日産と同じグループのルノーにも疑惑が及んでいます。ホンダ、日産、マツダ、スバルから今後も排ガス不正は絶対に出ないかどうかはわかりませんが、とりあえず世界には法令を遵守しても採算がとれるメーカー と 法令を遵守すると経営が破綻してしまうメーカー があって、このホンダ、日産、マツダ、スバルの4社は今のところは,任△蝓VW(アウディ、ポルシェ)、メルセデス、BMW、フィアットは△箸い構図が見えてきます。もしかしたら,論簑个砲錣らない方法で巧妙に操作しているだけかもしれないけど・・・。

  マツダのようにエンジンの開発担当のリーダー的な存在だった人見光夫さんのように、自ら書籍を刊行するようなエンジニアが関わっている限りは、法令違反みたいなお粗末な結論にはならないのかもしれません。他にも技術系の月間誌である『モーターファンイラストレーティッド』にどや顔で登場してくる日産のエンジン開発部なども、その点では同じかも。それに対してトヨタやスズキはなかなか出てこないんだよなー。トヨタとスズキは2016年の暮れにCH-Rとスイフトに直噴ターボモデルをそれぞれ慌ててラインナップしました。このタイミングはちょっと臭いな。ちなみにスズキはその後に2017年になってからSX4クロスをターボで発売しますが、こちらはなぜか1.4Lターボが採用されています。なんか怪しい・・・。トヨタも2017年になってからはハリアーの2.0Lターボのみ。果たしてトヨタ1.2Lターボとスイフト1.0Lターボの真相は!?

  もしかしらたトヨタもスズキも同罪かもしれないですが、2017年にマイナーチェンジを迎えたVWゴルフには流石にあきれました。フルモデルチェンジではないので新たに型式認証をしなくていいのでしょうから、以前から使っている1.2Lターボを使い続けることは法律上は可能なようです。しかしもしVWが環境対策をどこよりも真剣に考えているならば、本国では既に1.2Lターボが廃止されているわけですから、同じタイミングで1.0Lや1.5Lへとユニットの積み替えが行われてしかるべきです。しかしVWはやりませんでした・・・。インドパキスタン向けに作っている1.2Lにターボをポン付けして、MTに変速機を内臓した格安AGSを使い続けないと、日本市場では利益出ないですから・・・。

  日本のカーメディアはこぞって世界の最先端と賞賛するVWとゴルフですけども、実際にそのメカニズムや設計の哲学などを見てみると、日本市場で最もクソなクルマなんじゃないか!?と思います。最低のエンジン、最低のミッションにそこそこのシャシーとそこそこの内装。よくもこんなクルマに250万円というプライスがつくもんだ(まあ妥当かな)。



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