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Rage against the (import) machine

2017-09-19

アルファロメオ・ジュリアの真贋



  本国では発売して1年が経過しているアルファロメオ・ジュリアですが、いよいよ日本でも発売開始!!と思ったら、なんだか日本の大手メーカーから似たようなデザインのセダンが発売されました。やや意匠は違うとはいえ『深海魚系』のフロントデザインにはトレンドの共通点が見えますし、さらにリアのデザインに至ってはアウディA5も含めて、そっくりなクルマが同時発売となりました。

  そもそもセダンのデザインなんてのは、そっくりになるのが当たり前!?ひと昔前のBMW、ホンダ、アウディ、三菱、マツダ、マセラティはよく似てましたし、トヨタと日産は同じデザイン事務所に委託しているのか!?ってくらい。個性が光っていたのはメルセデス、アルファロメオ(156・159)、プジョー(406・407)くらい!?だったかな。

  「セダンの本質」とか語りだすライターさんがたまにいますけど、『セダン』とは「本質」ではなくて「フォーマット」を示す言葉じゃ無いか!? セダンのかつての名車が備える性能をいちいち本質と捉えていたらさ・・・W124、E39M5、14アリスト、KBレジェンドに共通点なんて見いだせるか!?結局のところは「クレイジーなまでの歴史的偉業」というしかない。FRが正解でも無いし、V8なのか、直6なのか、ターボなのか、4輪DWBなのか?たった4台の名車を比べてもバラバラだし・・・。

  新時代のセダンの名車となるべく生まれたジュリア。SUV版のステルヴィオと共にアルファロメオのグローバルでの販売台数を10倍にするために、マセラティ・ギブリのシャシーを作って仕立てられています。510psのクワドリフォリオが当初からラインナップされていて、500ps級にも耐えられるシャシー(当然に補強は入っているでしょうけど)。AMGやBMW・M、アウディRSのように、シャシーの優秀性を見せつけるための不必要なまでの高出力化は、これまでのアルファロメオには見られなかった新基軸です。

  これだけのユニットが積めるんだからベース車はEクラス、5シリーズ、A6つまりワンクラス上のドイツ車に狙いを定めた意欲作なんですね。AMGはC63で500ps級に達してますが、他のDセグはまだ発売されていません。インフィニティもG50(スカイライン)にGT-R用の550psユニット(VR38DETT)を搭載した『オールージュ』を市販化しようとしたようですが実現していません。レクサスも自慢のV8NAユニット(2UR-GSE)を4ドアのISには搭載できていません。

  さて2017年の夏に日本でほぼ同時に発売された、「ジュリア」と「カムリ」。前者は全知全能のsedanの神『AMG』の領域にズカズカと入り込んでいった異端児。後者は最も販売台数が多いDセグセダンとされている世界的スタンダード。そしてデザインはなんとなく似ている。テーマカラーはどっちも赤。いつまでセダンのテーマカラー・赤のブームは続くのか!?最初に始めた某日本メーカーはさすがに嫌気がさしたのか、最近では『グレー』をテーマカラーに指定してますね。

  2台とも名車なのか!?それとも2台とも駄作なのか!?あと1年くらいは判断がつかないかも。どっちも名車!!と言えるほどには気持ちが動かないですし、どっちも駄作!!と決めつけるほどに明確な瑕疵も感じないです。しかし両者は「セダン」という共通点以外はまるで別のクルマ。FFとFRの違い。100km/h超でEV走行できる次世代HVと、今どき珍しい高回転型のショートストローク&ターボエンジン。ストロークはわずかに82mmなのでこれならターボでも6000rpm以上でも余裕で回るはず。

  フィアットクライスラーの「2.0TIGERSHARK」は世界に現存するユニットの中では、おそらく最も4G63や4B11に近いユニット。最も4B11は三菱でまだまだ現役なのでターボ化すればいい話ですけど。・・・ジュリアvsカムリHV(BMW330e)の対峙は、ほぼランエボvsプリウスに近い構図だといっていいかも。1990年代に生まれた2つの名車の「進化型」が2010年代になって同じカテゴリーで戦っています。惜しむべくはジュリアの1600kg級の車重。これではランエボの看板は渡せないかも。もっとダイエットして欲しかった。


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