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cardrivegogoの日記

2016-11-08

輸入車ブランドはつらいね・・・。

 何かを仕掛けなければこのまま敗退。しかし付け刃のパッケージのクルマで仕掛けても成功の見込みはわずか・・・いや絶望的なレベル。そんなタフな状況の中でも日本市場に踏みとどまる輸入ブランドには素直に敬意を払うべきだ!・・・そんなようなことをずっと前から超カリスマライターの小沢コージさんは言ってましたっけね。今となっては誰の眼にもハッキリした状況でしたが、世間が「新型ゴルフはいい!!」とかバカ盛り上がりしていた頃から、今日の事態を見抜いていたわけですから、その素晴らしい洞察には恐れ入ります。

  輸入車に立ちはだかる「日本車の壁」が確実に一段と高くなったのが、昨年(2015年)末に発売された4代目プリウスだと思います。今年は1月から販売台数で軽自動車をも圧倒する売れ行きです。今年は完全にプリウスの1年になり、来年は新たにC-HRの年になるのではないかと予測されています。これまで良くも悪くも日本車のガラパゴスな特色を最も良く体現していたシリーズが、いきなり輸入車を蹴散らすような強烈なダイナミクスのシャシーを履くようになったのには驚くです。いくらなんでも「ロックオン」し過ぎじゃないのか。これでは輸入車が日本で販売される理由が無くなってしまうよ(10年以上前から無かった!?)。いよいよトヨタもグローバルモデルで国内も展開するようになったから仕方の無いことではありますが・・・。

  改めて輸入車の魅力ってなんなのだろう? 評論家はそれぞれに語るわけですが、どうも決定力不足な感が否めません。「日本車の圧倒的な機能性の前に押され気味」という暗黙の了解が根底に横たわっていて、どうもこうも文章が縮み上がっているように感じます。輸入車の価値をしっかりと定義ができる能力のある評論家が足りてないという深刻な問題があります。「輸入車擁護論」がそれなりに展開されないことには、クルマに詳しくないユーザーは購入にはなかなか踏み切れないと思います(知らぬが仏という言葉もありますが)。もっとも一般ピープルがなかなか手が出せないところに「位置」しているのが、輸入車の価値なのかもしれないですけども・・・。カリスマのオザーさんも「輸入車がピンチ」なことは的確に予測しているのに、クルマの中身については到底「輸入車を救う」どころか全く頼りにならないです(失礼)。

  2012年にトヨタは新しいスポーツカー「86」を発売し、それに先立って多額の広告費を計上してスポーツドライブの魅力を徹底的に宣伝しました。トヨタが「86」に関してカーメディアには頼らずに積極的にセルフプロモーションを仕掛けたのは納得で、もともと需要の無いクルマを拡販するという「無理ゲー」なミッションを、広告媒体に丸投げしたところでカネをどぶに捨てるようなものかもしれません。市場が拡大しにくいクルマを売るには、圧倒的な「想像力」を持ったクリエーターによる特別なプロモーションが必要だと思います。トヨタが持てる資金を投入し自ら全精力を傾ければ、これまでに無いような企画が何本も立つでしょうから、今回のように見事に多数の86ユーザーを獲得することに成功しました。ある程度の成功を予期する声もありましたが、現実にもっとも上方の予想に沿った売り上げといえると思います。ただし同じようなプロモーションを輸入ブランドが単独で仕掛けるのはちょっと難しいです。ジャガーも日本人の世界的テニスプレーヤーを登用しましたが、いまいち販売は伸びていないですね・・・想像力の欠如!?

  「じゃあテメーになんかいいアイディアでもあるのか?」・・・うーん無いです。輸入車の本質はやはり合理的な設計・製造にあると思います。中国生産モデルを日本に投入して価格を徹底的に抑える!!というラディカルな決断に至ったインポーターはまだ無いようですが、今時は国産車の内部も中国製パーツで溢れていますし、トヨタやレクサスのエンジンも一部は中国組立です。さらに某ドイツプレミアムブランドも内装を中国に陸揚げして行っています(もちろん提携現地資材メーカーに丸投げ)。なのでいまさら「中国生産車」に反対するのもちょっと違うかなーという気がします。それによって価格が手頃になれば案外に売れるんじゃないかと思います。中国が完全にメーカーにとっての最大市場になっているアウディ、VW、PSAなどは利益率も販売台数も伸びるでしょうからメーカーもユーザーもWIN-WINなんでしょうけど・・・。

  マツダも技術提供してマツダ車(あるいはその兄弟車)を作る第一や長安を含めれば、かなりの台数にのぼります。なんといっても大人気で初代と二代目のアテンザの生産がまだ継続されていたりします。それを日本に持ってきて売ってくれたらいーのに。まあ経営陣とユーザーがいくらハッピーでも、安易な中国生産車の販売には、日本の自動車産業の広い裾野に関わっている人々からは大反発が出てくるのは当然ではあります。イギリスイタリアスウェーデンも国内生産衰退のタームを抜けて、政府主導の挙国体制による自動車産業保護に奔走する時代です。安易な第三国生産(南アメキシコ、タイなど)に走らない輸入車メーカー(ジャガーロータス、フィアット、ボルボ、MINIなど)がむしろ日本市場で底堅い人気を見せているようです。結論としては「中国生産車の導入」は一長一短ありですね・・・(リスク大)。

  イギリスイタリアスウェーデンの「ナショナル・カー回帰」ともいうべき、強権的な国粋化(クルマ版のクールジャパン)なんてまったく訪れそうな気配もなく、国内市場ではとりあえず輸入車は全く脅威ではなく、大した競争にさらされることもなく、日本の自動車メーカーは今後もしばらくはこの世の春を謳歌していくようです。中堅メーカーのスズキ、三菱、マツダ、スバルは収支こそ堅調なものの、将来的な開発スキームの見通しを考えて、トヨタもしくは日産(ルノー)との連帯を強めています。政府の金融政策の遅れによって被害が拡大したとも言われる未曾有の円高にも耐え抜いたわけですから、いよいよ世界最強になってますね・・・。

  そんな日本車を純粋な輸入車が正面突破で蹴散らすことなんてあるのでしょうか? 携帯電話が普及し始めた1990年代の段階で、わずか10年そこいらで、アップルが世界市場を圧倒することになるとは誰も予想できていなかったわけですから、イノベーションという観点で北米のベンチャーEVメーカーあるいはグーグルがトヨタやVWを圧倒する日があっさりやってくるかもしれません。2025年にはノルウェーが、2030年にはドイツが新規登録車は「ゼロ・エミッション」(現状ではピュアEVと燃料電池車のみ)に限るという斬新な政策がすでに既定路線だそうです。トヨタも2020年からEVの量産を始めると発表しました。・・・なにやら日本メーカーの優位が一気に崩れそうな「転換点」かもしれないですね。走りにこだわる英国製ジャガーミラノ製アルファロメオ。対して日本勢はスバル、マツダ、スズキはトヨタ製EVユニットを積んだ平凡なクルマを作り始めるんじゃないか・・・欧州車はおとなしくクルマ文化に則った「イイ車」を作ってさえいれば、世界のクルマファンが支えてくれますよきっと。いよいよあのロータス(マレーシア国営企業所有)も黒字に転じるのだとか・・・聞いたかマツダ!!!スポーツカー単体でも黒字化は可能だってさ!!

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2016-09-25

 トヨタC-HR が売れると信じて疑わないライターが多過ぎじゃ・・・

  トヨタが『C-HR』という「とんでもない」世界戦略モデルを用意しているらしいです。報道されている限りでは年内にも発売されるようで、新型プリウスの大変身で一躍有名になった『TNGA』を使った、プリウス(オーリス?)のクロスオーバーモデル(SUV)だそうです。トヨタは北米でいち早く作って大ヒットさせたSUVの初代ハリアーはカムリがベースになっていましたが、現行の2代目はボデーサイズはそのままですが、オーリスなどと同じトヨタのCセグ汎用シャシーに変わりました。現行ハスラーと同じシャシーを使うCセグSUVのRAV4は既に北米では大人気です。日本ではさっぱり売れないのは日本人にはウケないデザインだから!!最新のオシャレで斬新なSUVデザインに身を包めば・・・。『ふーん。興味ないなー、どうせそこそこ売れるんでしょ!』ってシラけている人も多いとは思いますけど、近年のトヨタにとって最大の鬼門となっているCセグですから、一筋縄ではいかないのではないかなーと。

  欧州ではかなり勢いがあるオーリスと、北米では人気爆発中のRAV4が、日本で(今のところ)なぜか全く売れなかったように、3ナンバー化したCセグがなんの外部的要因無しに安易に売れる余地は、どうやら日本市場にはないのではないか?と思われています。ホンダが久々に日本市場にシビックを復活させるという噂もありますが、そんなに上手くいくとは思えません。マツダも渾身の傑作と信じて止まないアクセラがデビュー以来日本ではどうも売れ行きはイマイチで、この夏に新たに『Gコントロール』&1.5Lディーゼルを追加して仕切り直しをしましたが、過ぎ去ったブームを呼び戻すほどのものではなく反響は限定的になっています。また年内に登場する新型インプレッサもスバルが世界一を目指したシャシーが使われるようですが、これもまた一部のスバルマニアしかその価値は理解されないだろうし、買わないのだろうな・・・。

  トヨタのCセグといえばシリーズ累計販売台数世界1位の「カローラ」ですけども、オーリスやプリウスと違って国内専売向けとして、プラットフォームが切り離されていて5ナンバーに留まっているので、これは『旧Cセグ』=Bセグというやや特殊な立ち位置です。これもHVが出るまで売れませんでした。プリウスと同等の使い勝手のHVが安く買えるということでフィールダーHVは人気が出てきました。ちなみに北米カローラはオーリスと同じシャシーを使った国内カローラとは全く別のモデルが用意されていて、欧州ではオーリスがカローラとして販売されています。トヨタの新しいグローバルサイズのCセグとして売り出されたプリウスですが、1997年のデビュー以来しばらくはハイブリッドに対する抵抗感を乗り越えるのに時間が掛かり、国内でも3代目になってやっと火が付きました。しかも初代モデルからトヨタがギリギリを越えたダンピングをして、さらに国の補助金まで引っ張り出してなんとか軌道に載せた・・・そう記憶しております。

  年末に登場する『C-HR』は早くも大ヒットが既定路線のように報じられていますが、トヨタがダンピング無しに果たして上手くいくでしょうか。まだ価格は発表されていないようですが、HVならばプリウスの価格に+50万円。1.2Lターボならオーリスターボの価格の+50万円ですから、HVが292万円〜、ターボが309万円〜くらいでしょうか。もっとも1.2ターボのオーリスは内装が差別化された特別グレードのみで構成されているので279万円〜くらいが相場でしょうか。輸入ブランドと比較するとプジョー3008が349万円となってますが、プジョーのディーラーの新古車販売では未使用と思われる2016年登録の3008が270~299万円程度で何台も出品されています。

  200万円台後半となるとノアやセレナといった中型ミニバンと競合するのでユーザーのボリュームはかなりありそうですが、やはり「3列ありき」の保守的なクルマ選びをする人がまだまだ多いとは思います。ワンクラス上のSUVでもエクストレイルなどは3列グレードがあったりします。さてトヨタは「2列」から動かせないCセグSUVをどう売りさばくのですかね・・・。元々日本向けじゃなくて、RAV4がそこそこ売れている市場向けに新型SUVとして投入するわけですから、日本でコケても全く影響はないですし、北米中国ではほぼ成功が約束されていて、いよいよCセグSUV市場のブームが始まったとされるフランスへ攻勢をかけることになりそうです。

  フランスでSUVブームを牽引したのが、ほかでもないトヨタにとっての永遠のライバルである日産です。フランスでは「キャッシュカイ」という名で売られていたデュアリスは、日本車の魅力を自動車先進国の市場で認めさせた素晴らしい業績を築いていて、アメリカでSUVブームを作ったハリアーと並ぶ「殿堂入りの日本車」です。ランクル、セルシオ、スカイラインGT-R、ロードスター(初代)、シビック、プリメーラ(初代)、ランエボ、アテンザ(初代)・・・Cセグ以上で先進市場に認められた日本車の系譜に、トヨタは「C-HR」を並べるべく徹底した作り込みをしているという噂です。TNGAなのでリアはダブルウィッシュボーン(DWB)になり、トーションビームを使うVW(下位グレード)やホンダに対して走行安定性がアドバンテージがあるとされますが、今回はTNGA車で始めてドイツザックス社製ダンパーを採用するのだとか(全グレード)。

  DWBはマツダ、スバルBMW、メルセデスでは当然に使われてますが、今回はダンパーで走りに差をつける狙いがあるようです。ちなみにザックスはVWゴルフでの採用で、大衆車においてもかなり有名な存在になりました。どんなアンチVWでもザックスの効果には一定の評価を与えたくなります。ゴルフ7GTIのフラット感はとてもよかった!!!ただしどっかの国沢という人がザックスザックス!うるせー感じですけども、結局はダンバーなんてコスト次第ですよ。日本メーカーのショウワやKYBだって高コストなダンパーの注文が来れば、スポーツ用のザックス(4本50万円とかする!!!)に匹敵するダンパーを仕上げられる!!って技術系の雑誌にハッキリ書いてありました。なので試乗してない段階で「これは最高!!」とは言えないですね。

  さて話が紆余曲折しましたけども、トヨタは必勝を期して「C-HR」を設計しているようですが、肝心の『中身』は、単細胞の自動車ライターがウキウキしちゃうくらいにわかりやすい、『既存モデルのいいとこ取り』をした最後発のCセグSUVってことです。これで勝てるならば、どのジャンルでも、既存の人気モデルの実績から徹底的に「いいとこ取り」してK沢さんに褒めてもらえるような解り易いクルマを作ればいいわけです。・・・なんだか『C-HR』の末路がちょっと見えて来たような気がしませんか? アメリカ中国はまだしも、日本でヴェゼルを駆逐し、フランスでジューク&キャッシュカイを絞め上げる!!!なんて野望はちょっと無謀だと思うのですがね。

2016-07-18

カーグラとMFIが同時に「燃費」特集ってマジか・・・

  7月1日発売のCAR GRAPHIC8月号は「特集:本当の燃費」。7月15日発売のMOTOR FAN illustrated vo.118のテーマは「決定版!燃費」。これは一体どうしたことでしょうか。どちらも世間を騒がせた三菱の一件を受けて企画がスタートしたら同じタイミングになっちゃいました!というところか!?双方の編集部にしてみたら普段からネタが無くて困っているところに『天佑』だったんですかね。

  熱心な福野ファンならば、「ちょっとつまんないなー・・・」とか思いつつも習慣で毎月買ってしまいがちな両誌です。毎回とりあえず福野コーナーで代金の半分は取り返せるかな?というくらいに微妙なコスパ感しかないです。もっとも輸入車転がすセレブ派向けですから、内容よりも装丁にカネかけちゃうようです。

  さて『モロ被り』の様相を呈してますが、もちろん切り口がまったく違う特集なので、タイトルこそ似ているものの、内容は全くの別物ですのでご安心を!!!どっちが良かったか?というとどっちも想像の範囲を出ない内容なので、双方ともに『湿気た』内容ではあります。カーグラフィックがこれまで測ってきた現行モデルの実燃費をプリウス(24.2km/L)からアヴェンタドール(4.8km/L)までぎっしりと『ランキング表』にしているのは見応えがありましたので無理やりにオススメするとCG。

  ズラリと並んだ『表』ですけども、カーグラフィックが興味を持って測ったクルマですから、新型プリウスこそありますが、燃費競争の先頭を走っていたはずのアクアやフィットHVが無いです(意図的に抜いた?)。そして燃費が優秀な上位の方にはディーゼルがズラリと並んでます。これは騙されますね〜。デミオXD、218d、MINIクロスオーバーDといったモデルが超優良燃費車に見えてきます。そしてレクサスのHVよりもジャガーBMWディーゼルの方が断然に経済的ですよ!とでも言いたいのかなー。街中だけで計測したら結果は全く別だと思うけど・・・。

  よく見ていると、『マツダ・レガシィ』といったありえない誤植が結構あります。これは完全に邪推ですが、『表』をわざわざ人為的に『編集』したために細かいチェックが行き届かかなかったのでは!? それほど不自然じゃないですけども、やはりディーゼルの燃費が全体的に良く見えます。ジャガーXE20dなんて軽自動車やコンパクトカーがひしめく17.4km/LにDセグが突入していてちょっとびっくりです。ちょっと不可解なのが「アテンザXD・Lパケ16.1km/L」「アルピナD3ビターボ15.6km/L」「BMW320d 15.0km/L」「アテンザXD14.6km/L」という位置関係です。パワーシートなど電装品が多いLパケの方が燃費はいいのか!? BMWに至っては4気筒より6気筒の方が良好らしい・・・。

  さらに細かく見て行くと、いろいろな燃費自慢のクルマが『晒もの』になっていて、まずは「レクサスIS300h 13.0km/L」と「BMW320i 12.9km/L」が隣接しています。ライバル関係にある2台ですけども、トヨタ陣営が燃費でハッキリと差をつけるために、プライドを捨てて直4ハイブリッド&電気式CVTで投入したはず。その戦略モデルといえるIS300hが3erのもっともベーシックな320iと「全く違いはない!」「同等だ!」とされています。これはちょっと悪意を感じるな〜・・・。

  さらに「マスタング(2.3L直4ターボ) 11.3km/L」「アルファードHV 11.2km/L」という結果もなかなか衝撃的です。300ps以上を捻り出すフォードのスポーティなユニットに負けてしまうトヨタ自慢のエコHV・・・。もっとも車重1700kgのマスタングと2000kgのアルファードというハンデはあるわけですし、ハイオクレギュラーの違いもあるのですが、素人にはわかりにくいです。以前にゴルフを激推ししてくるコメント者が「オーリスはゴルフに燃費で負けてる!」とかやたらと言ってましたけども、ハイオクレギュラーの差とか全く頭に入っていない様子でしたよ。ちなみに2000kg以上ある「ボルボXV90T6 11.2km/L」はダブル過給でやはり300ps越えていますが、これでもアルファードHVと同等の燃費らしい・・・。

  2L直4ガソリンターボでもその特性に大きな違いがあるようで、「BMW523i 11.6km/L」と「キャデラックCTS 8.3km/L」ではかなり差があります。最先端のBMWと最後発のキャデラックではこれくらい差がつく!?欧州北米ガソリン価格の違いが作り手の意識に影響する!?という理由もあるでしょうけども、燃費重視のロングストロークを使うBMWと、フィール重視のスクエアを使うキャデラック。もちろん捻り出す出力も184psと280psと大きく違います。

  しかしこのクラス以上のセダンで日常に使ってランニングコストを気にするならば、「メルセデスS300h 16.3km/L」「レクサスGS300h 14.4km/L」「メルセデスSロング300h 13.1km/L」 くらいの『数字』が普通になっているようです。あれれーーー!!!気がつきました!?IS300hが13.0km/Lなのに、それと同じユニットで車体が一回り大きくなるGS300hは14.4km/Lになるんですね。うーん『疑惑』は深まるばかり・・・。


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2016-07-17

アメリカ式グランドセダン・・・その伝統を受け継ぐクルマ!!!

  「バニシングポイント」という70年代映画があります。ほぼ全編カーチェイスという王道ロードムービーで、70年式のダッジ・チェレンジャーがひたすらに疾走するだけなのですが、これが何度見ても面白い(セックスも暴力ももちろんあります)!!! それにしても、やっぱり3BOXカーはアメ車が一番カッコいいのか!!そう認めざるを得ない・・・優雅なスタイリングに圧倒的なパワー。70年代のクルマってこんなに速かったのか〜!!!!

  フルサイズのセダンを使ったポリスカーが、ルパンを追っかける銭形警部に続くパトカー軍団のように潰れていきますが、それでもいい感じにストロークするサスを使ってガンガン直ドリするし、ハイウェイからコースアウトしてバンク部分をも余裕で突き抜けていきます。撮影用にそれなりにチューニングしているとは思いますが、低床のセダンでそういう走りが物理的に可能なのには驚きます。近頃全世界で大流行中のSUVよりもよっぽど走破性が高いんじゃないか!? 

  最近では日本車もドイツ車もエコが一つの大きな価値を形成するようになっていて、排気量も出力も小さく抑えるクルマが多くなっています。さらにそんなエコカーをアメリカでも徐々に浸透させているみたいですけども、低出力にすればするほどに、装備されている部品も負荷が小さくなって、無理に高いパーツを使う必要がない!つまり安いもので済むので一層エコなわけです。一番嬉しいのは合理的にコストダウンができるメーカーですが、そんな旨味にカブリついたフォードとGMは5m級セダン(フュージョンマリブ)に1.5Lターボで120psなんてユニットを使ってます。

  どんどん柔らかくて軽い素材が増えていって、そのうちにボデーは丸ごと樹脂パーツになるのかなー。バンパーもルーフも樹脂だとよく燃えるだろうな〜。関西では排水溝の蓋が跳ね上がって某社のHVがガソリンスタンドで派手に燃えたそうですが、そういうニュースがあると方向性がなんか間違ってないか?という気分になります。HVが燃える原因としてはは燃料タンクとバッテリーのどちらに根本的な問題があるのでしょうか。ラゲッジもキャビンも目一杯に広くとってHVシステムを狭いところに押し込んでいるクルマも多くなってきました。HVを搭載するなら衝突安全とか耐熱のことを考えたら余裕のある3BOXカーが良さそうですけども。よっぽどのことが無い限りは日本のフラットな道ならこれで十分なんでしょうけど。

  ダッジ・チャージャーの現行モデル、特に「SRTヘルキャット」と呼ばれる最上級モデルは700psを越えるという、日本車の次元を完全に越えたハイパワー&ハイトルク(GT-Rは除く)の性能を誇ります。これを支える足回りだから徹底的に各部が強化されているはずですが、それでもあっという間にヘタってしまうようですけども・・・。日本車やドイツ車ではエンジンブロックには比較的に耐久性の高い金属が使われています。ここさえなんとか抑え込んでしまえば・・・という意図なんでしょうね。それに対して未だに鍛造パーツを各部に使って強化している古い理論のアメ車はやっぱりタフなんだろうな・・・。

  今更にダッジのハイパワーモデルを日本に持ってこい!なんて無責任なことは言いませんよー。どこまでもフラットな日本の道路なのに、制限速度があれれ〜なほど低くて、ノロノロ走るクルマもたくさん居て、ちょっとスピード出せそうなところには、ちょっとした「罠」が仕掛けられていたりと・・・。こんな国でダッジに乗ってもつまんねー。GT-Rもやっぱりつまんねー。

  そんなクダを巻いていても仕方がないことで、日本にもよーく探せば古き良きアメリカの流儀を見事に吸収したような見事な3BOXカーが発売されていますね!!!ゆとりのサイズにアートなスタイリング。それでいてメルセデス、レクサス、キャデラックのようなヤクザな人々が歓ぶ堅苦しいステータスなんて一切まとってないのがいいですね。プレミアムブランドって砂埃が似合わないし、せいぜいビルトインガレージの中で愉しむだけの、「クソ」プレミアムなんて全然魅力ないですよ・・・キャデラックCT6はなかなか雰囲気あるけど。

  ホンダ・アコードHV(2017年モデル<2016年MC改良>)。3BOXカーを選ぶ基準が完全に破綻している日本では、なかなか評価されないかもしれないですが、これこそが男のクルマだなー!!!ポルシェのスポーツカーに匹敵するマッスルな加速は日産スカイラインHVが、ダッジのようなアメリカ受けするグラマラスなサイドビューはマツダ・アテンザ(3代目)が、すでに取り入れてますけども、その両方の良さを併せ持つ魅惑のグランドセダンになってますねー!!!


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ホンダアコードHV後期モデル試乗動画

2016-07-11

86やロードスターの根本的な弱点とは?

  別に某社のキャッチコピーをわざわざディスるつもりはないですけども、「スポーツカーは文化だ」というメッセージにどう反応してよいのか?しばしばとまどう時があります。一切のスポーツカーがこの世に無ければ、クルマに対する感情はだいぶ変わったものになるであろうことは容易に想像できます。日清戦争の頃に世界で最初の自動車が作られて、その後フォードによって大量生産が始まる20世紀を待たずに欧州ではクルマのレースが始まっていたそうですから、量産車が登場するずっと前からスポーツカーがあった!つまり人間にとってクルマは「便利」である前に「闘争」のものだったわけです。

  さて先ほどのキャッチコピーですが、一体スポーツカーのどういう次元の話なんだろう?そう考え始めるとなかなか気になって夜も眠れないです。イタリアイギリスアメリカドイツといった自動車産業を立ち上げた先駆的な国々とともに、日本もその発展に大きな影響力を及ぼしつつも世界中の人々を楽しませてきた!!というくらいの意味だとは思うのですけど。ちょっとひっかかる点が・・・。

  メルセデスやBMWなどといった老舗ブランドが操業100年を越えて、トヨタ2000GTやマツダコスモスポーツ(初のロータリー量産車)がデビューしてから来年で50周年になります。ここまでくればもう立派な文化ですね。確かに日本車も旧車の価値が年々上がってきています。

  日本のスポーツカーも堂々と半世紀を経過して、これからは「ルネサンス期」に突入しますよ!!そういうニュアンスでの「文化」というならば素直に期待したいです。かつてないほどに若者がクルマに熱狂した90年代を再現するようなスポーツカーの復活をファンは異口同音に求めています。ただし道のりはとても険しくて、安全面を十分に考慮すると完全復活はとても不可能とか説明する人もいます。

  要は車体が軽くてエンジンは適度なパワーで、できればリトラクタブルヘッドライトを備えていて、さらにアフターパーツが豊富で個性的な1台が作れれば、それなりに納得してもらえるとは思いますけども、それを200万円程度で採算ベースにのせるのがこれまたとても難しい・・・。AE86が作られた頃みたいに100万円台そこそこのFRのベース車があればいいですけども。

  複数のメーカーがお金を出し合って汎用のFRシャシーを作る!現実問題としてこれしかコストの壁を低くする方法は無いようです(ユーザーとしては何も文句はないですけども)。そしてすでにここ数年の間にもトヨタとスバル、マツダとフィアットが組んで実際に新しいスポーツカーを作っています。それからスポーツカー用のシャシーではないのですが、ルノーとメルセデスは協力してRR(リアエンジン・リア駆動)の小型モデルを完成させました。スマートはすでに日本でも発売されていて、まもなくルノー・トゥインゴも発売されるようです。これにルーテシアRS用の200psのエンジンが搭載されたら「リアル」AE86ですね(ターボだけど)。

  スポーツカーは文化です。・・・その言い分に嘘はないですか? 果たしてそうアピールするメーカーが作っているクルマは「リアル」スポーツカーなのか? 結局のところはそのメーカーの「範疇」でスポーティなクルマを作っているだけなんじゃないの? 市販車を多く生産して、世界中の市場で高い競争力を誇っている日本やドイツの大手メーカーは、それぞれ独自に「設計のコンプライアンス」みたいなものが用意されています。そしてその基準に適合した部品のみを使うためにサプライヤーに強要します、つまり彼らの「安全基準」を大幅に逸脱するような極端なモデルは生産できない決まりになっているようです。

  イニシャルDファンは「AE86を忠実に再現しろ!!」と言うでしょう。もちろんデザインではなくて走りの面でです。しかしそれはもはやトヨタ、スバルコンプライアンスからみれば完全に「アウト」な設計なのだと思います。「文化」を大切にしたい気持ちはあるけども、そこには現在的な価値(制限)を付けて再現せざるを得ない!という立場を採っているメーカーが多いです。マツダでさえも「忠実に初代を追求した!」と言っていますが、やはり設計の大前提が25年経って大きく変わってしまっている現実はとても隠しようがないです。

  ロードスターも86も専用設計シャシーというだけで、いくらか評価が甘くなってしまいますが、乗ってみて「リアル」な要素はそれほど感じられません。もちろんトヨタとマツダがそれぞれに自信を持って送り出しているわけですから、乗用車とは「大きく」違うドライビングフィールこそしっかりとあります。しかしそれは「決定的」に違うというものではないです。トヨタやマツダのディーラーには老若男女が出入りしますから、そこで販売する限りは、どうしても「誰もが愉しめるスポーツカー」というスタンスから逃れられません・・・75歳のじいさんが運転しても大丈夫なクルマであることが求められます。そんな手軽なクルマを見て、じいさんは喜ぶでしょうけど、本物志向のクルマ好きの若者にとっては・・・ツマラナイということはないですけど、やや距離感が難しいです(積極的には欲しくない!)。

  頑張って働いて溜めたお金でクルマを買うならば、もっと超絶なクルマを選びたいです。それを老若男女が出入りする普通のブランドで求めるならば、アウディR8とか日産GT-Rとかいったスーパーカーになります。これはあまりにも経済的な負担が大き過ぎますよ。そこで提案ですが、トヨタやマツダには「リアル」スポーツカーのための専門チャンネルを仕立てて、間違っても一般人のおじいちゃんがやってこないような隔離されたスポーツブランドの体裁を採ってみてはどうでしょうか? どこかの有名チューナーを傘下に収めてみるのもいいでしょうけど、「TRD」「マツダスピード」を世界に向けて展開してもいいと思います。

  単なる「カッコつけ」ではなくて、このブランドでは「自己責任が原則です」みたいな誓約書を書かせて、トヨタやマツダの基準を超越する極端なモデルを提供してはどうでしょうか。ABSは外してあってそのかわりに「ジャングルジム」が標準で付いてくるとか・・・そこまでストイックにやり抜いた上での「スポーツカーは文化です!」宣言ならば、何の問題もなくぐっすり眠れそうですけどね〜・・・。


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↓スポーツカーで聞きたい1枚エド=シーラン「X」